読んでみた~学生野球憲章とはなにか
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仲本
2011年02月03日 21:04 visibility269
相撲界ではメールから問題発覚。何を隠そう、わたしも自分の携帯メールはとても人に見せられたものではありません。なぜって、こんなふうにへんてこな画像をせっせとメールで投稿してるからですよ。
なにかと問われても困るんですけど、また日々の仕事・暮らしに全く役に立たなさそうな本を読んでみました(苦笑)。かいつまんでいうと大正時代から戦争をはさんで現在に至るまで、それぞれの時代に学生野球ってのがどういう状況におかれていて、誰がどういう方向にもっていきたかったのかということを検証・考察するという、学者さんの論文です。以前の日記でとりあげた本『野球と戦争』と一部エピソードがかぶったりしますが、戦後の選抜大会復活にまつわる駆け引き、ことさらに「品位」が問われるようになった事情、そして「不祥事即対外試合禁止!」で悪名高い一時期の高野連のことなど、なかなか興味深い話題もあります。
論文という性質上、娯楽性は皆無ですが、参考文献もたくさん挙げられており、普通の人が読んでも本探しのたしくらいにはなるかもしれません。『佐伯達夫自伝』とかツッコミどころ満載のように思います。
当の学生野球憲章は特待生問題などをうけて2010年に改正。著者によるとこれにより問題点のいくつかは改善されたそうで、今後どのように(風通し良く?)変わっていくのか期待が持てるところなのだとか。今後どうなるんでしょうねえ。相撲界…(そっちかよ)。
(参考:『学生野球憲章とはなにか』中村哲也/青弓社/2010)
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