
大宮vs福岡@NACK5
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稲葉孝大
2011年10月03日 19:55 visibility42
ポイントは先日の日記に書いたので割愛します。
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<大宮前半>
システムは4-2-3-1。前節大活躍した東が当日の体調不良により欠場。ベンチにも入らず。トップ下には藤本が起用され、他は前節と変更なく、カップ戦で温存したメンバーがスタメンとなった。
ラファエル
金久保 藤本
渡邉
上田 青木
村上 キム 片岡 杉山
北野
22分、右サイドの渡邉が前線の藤本にスルーパス。ライン際で折り返したクロスにラファエルがファーサイドでヘディング。無人のゴールに決まったかと誰もが思ったが、丹羽の決死のカバーリングで惜しくもゴールならず。これが決まっていれば試合は完全に大宮のものだった。この直前にも金久保が中央PA付近でGKと1vs1になるなど、流れに乗りかけていた矢先の決定機だっただけに、リズムを掴み損ねた。
決定機以外にも前半は大宮が支配していたと言える。DFの裏をロングボールで狙うシンプルな作戦に、徐々にラインが下がり始めた福岡。また、エアバトルを制したラファエルを使い、セカンドボールを拾い高さのみでなく、地上でも福岡ゴールに迫った。しかし、前半は0-0。
意外にも開始30分を過ぎてもセットプレーのチャンスがなかった。攻撃は必ずと言っていいほどラファエルを経由するが、彼の高さをチャンスに使えなかったのだ。逆にセットプレーがないということは福岡のクリーンなプレーと、大宮の攻撃が想像以上にダメージを与えられていなかったということでもある。確かに福岡DFを崩しきれてはいなかった。後半、どんな攻撃のオプションを使うのか。
<福岡前半>
大宮同様に4-2-3-1。選手も前節と変更なし。広島に勝っているためセオリー通りということだろう。
城後
松浦 重松 成岡
鈴木 末吉
和田 小原 丹羽 山形
神山
福岡も狙いは大宮と似ていた。攻撃においては両サイドを経由してDFの背後を突くパスを出し、成岡、松浦を走らせる。もう1つは城後を狙うということ。
福岡に訪れた最初の決定機は開始5分。大宮DFのパスミスから重松が1vs1になるが、GK正面に。12分には中盤でショートパスを繋ぎ、サイドチェンジをしながら最後は松浦が中央からミドルシュート。これは僅かにバーの上を超えていった。28分には城後が末吉のパスを受けて振り向きざまに狙ったが、これもGKに阻まれた。
他は守備に追われる時間が長く、裏を取られたり崩されることもあったが、DFがカバーできていたため内容以上に怖さはなかった(ラファエルのシュートも丹羽が間一髪カバー)。さらに、セットプレーのチャンスを与えず、ゴール前でもフェアなプレーでボールを奪うことができたことも大きい(大宮の攻撃が単調なのかも)。
あとは攻撃でもっと執拗にDFの裏とサイドからの攻撃を仕掛けたい。
<大宮後半>
これがジンクスの強さなのか。90分試合を見た正直な感想である。0-2。この結果は予想できたサポーターはいないはず。ブーイングも当然のものだった。
48分にセットプレーから失点すると、69分には前掛かりになっていたスキを突かれカウンターから2点目を失ってしまう。あまりにも簡単に、そして思惑通りの形でやられすぎた。また余談として、プレスが緩い印象をもった。出足の鋭い福岡を捕まえ切れなかったり、サイドチェンジから山形に右サイドを独走されてクロスを上げられるなど、対応が遅れることも多々あった。
前半以上に大宮は攻めたし、56分には早くも石原をピッチへ。84分にはピンパォンも入れている。交代枠には攻撃の豊富なオプションがあるため、終盤になればなるほど有利になるかと思ったが、その逆だった。攻撃の選択肢は増えたが、シュートを打つまでが早すぎて単調になってしまった。
1点を取ってから守りの意識を強めた福岡だったが、大宮はもっとDFを崩してからでも良かったと思う。当然簡単な場面で外し過ぎたこともあったが、殆どがDFをこじ開ける強引なだけで枠に飛ばないシュートである。怖さもないし、サポーターの溜息だけがスタジアムに響いた。
冒頭に書いたジンクスでは片づけられない内容の試合。東の存在有無の話でもない。試合開始前には甲府が敗れている。勝ち点差を広げるチャンスに躓いているのでは、今の順位も納得だし、過去の過ちを繰り返しでいるようでは毎年残留争いから脱出できないのも頷けてしまう敗戦だった。
<福岡後半>
浅野監督が動いたHT。重松→田中。システムも4-4-2に変更。
成岡 城後
松浦 田中
鈴木 末吉
和田 小原 丹羽 山形
神山
結果、この采配が見事にハマった。右サイドを完全に制圧した田中がゴールに絡む活躍を見せる。48分、左サイドからのFK。鈴木が蹴ったファーへのボールを田中がダイレクトで中央へ折り返したボールに松浦が詰めて待望の先制点を奪う。
69分に挙げた2点目は鮮やかなカウンターから。中央突破した城後から右に流れた田中へ。ニアに成岡、ファーに城後が走り込んでいたが田中が上げたクロスに合わせたのは城後だった。田中は2点をアシスト。その後も右サイドを駆け上がる姿を何度も見せ試合を完全に福岡のものにするなど、浅野監督の期待に応えた。
右サイドを制した福岡が試合を制し、セットプレーとカウンターで大宮を沈めた。全員が連動してハードワークすることで、中盤でボールを奪えたことが効率的なカウンターにつながった。そのため、最後まで運動量が衰えなかった福岡に対し、大宮は終盤になっても攻めきれなかった。当然、DFが体を寄せコースを消したことも大きいし、神山の堅守も忘れてはならない。
今季初の連勝&アウェイ初勝利。残留を諦めるには早すぎる。選手たちは必死に最後まで戦う姿勢を見せてくれた。残り試合全部勝つことで奇跡が起きるし、福岡の可能性を見せた試合は勝つべくして勝ったと言える。僅かな可能性かもしれないが、信じてみたい。
試合満足度:3.5点(5点満点中)
あ、近場の座席で大宮のサポーターの方が「J2!J2!」と野次を飛ばしてました。悔しいのは分かるけど、止めましょう。双方のサポーターは悪くないから。しかもこちらまでとばっちり喰らいたくないので、勘弁してほしいし大人げないです。
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