
柏vs山形@柏
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稲葉孝大
2011年10月18日 20:00 visibility39
ポイントは先日の日記に書いたので割愛します。
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<柏前半>
4-4-2。FW北嶋が負傷から復帰し、2ヶ月ぶりのスタメン。また出場停止のレアンドロの代わりに澤が入り、前節欠場した栗澤がボランチに。また出場停止から近藤が戻り増嶋とCBでコンビを組む。
工藤 北嶋
ワグネル 澤
大谷 栗澤
橋本 近藤 増嶋 酒井
菅野
前日にG大阪が敗れたことで、この試合に勝利すれば久々に首位に立てる。1ヶ月前にも似た状況で大宮に苦杯を舐めているだけに、何としても勝利が欲しい。
守備は全くと言っていいほど危なげなかったが、その分季節外れの暑さからか攻撃については迫力を欠いた。5分に栗澤が相手のクリアミスからミドルシュートを放ったが、これは清水が弾きだした。他は後述する先制シーン以外では前半のハイライトと呼べるシーンはほぼ皆無だった。
さてそのPKについて。31分に左CKの混戦で増嶋が倒されPKを獲得。思わぬ形で絶好のチャンスを得る。ワグネルが蹴ったPKは1度はやり直しになるものの、2度目も左隅に強烈なシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
その後は前線から連動した動きでプレスを掛け続けたが、引いている相手を崩しきれず。内容に不満は残るが、今日欲しいのは勝利のみ。首位浮上へのシナリオを描けるか。追加点を奪うのは困難だけにこのまま逃げ切って首位を奪取だ。
<山形前半>
4-4-2。ここまで4得点を挙げている山崎が負傷し遠征に帯同せず。そのためポジションの変更を余儀なくされ、長谷川と伊東の2トップ。船山とボランチを組む佐藤は4試合ぶり、左SBの山田は16試合のスタメン。
伊東 長谷川
宮沢 太田
佐藤 船山
山田 石井 前田 小林
清水
ファーストシュートは2分、ミドルレンジから太田が狙ったが僅かにバーの上を超えていった。10分にはDF前田の浅いフィードから伊東が絶好のタイミングで抜け出すが、菅野にキャッチされている。
縦パスを長谷川に当て、セカンドボールを伊東や太田、宮沢といった両サイドの選手がカバーするはずだったのだろうが、近藤、増嶋に尽く跳ね返されてしまい、意図しようとした形が封じられてしまった。また、柏の両サイドの選手のポジショニングが低いため、太田や宮沢が攻撃に絡めず、チャンスらしいチャンスが作れない。そんな中でも、19分にはカウンターからサイドチェンジを使い伊東がヘディングシュートを放つなど、上手くピッチを使おうとしていた。
個人的には伊東のスピードをもっと生かしたいし、長谷川がポストプレーを出来ていれば回りの選手はもっと生きると思ったが・・・封じられては・・・。
敗北は許されないからか、お互いが守備的に戦った前半。PKで先制されてしまったのは痛いが、お互い決定機は0。気持ちとしてはイーブンで挑める後半。カウンター主体で十分チャンスはありそうだ。
<柏後半>
システムや交代はない。
後半のシュートは何と0。48分に左サイドの橋本のクロスから澤が頭でゴールを狙い、あとちょっと・・・という場面もあったが・・・(公式記録上シュートではないらしい)。両サイドの裏を狙ってロングパスを蹴ることもあったし、前線で北嶋や工藤がタメを作ることもあったが、これはカバーがなく潰されてしまった。
前半と同じでピンチもなく、そのまま逃げ切りに成功。後半はより守備意識を強くしたからか、前に出ていくこともなく(だからカバーがなかった)山形の良さを消すことに終始。
90分を通じ山形に合わせてしまった感じがするが、停滞というわけではない。戦い終えて勝ち点3を奪えていればいいだけだ。ましてやリードしているから後半は無理をする必要もない。見ている側にはつまらないかもしれないが、勝てばOKということだ。
優勝争いを演じる強さを感じさせなかった、そんな試合でも勝ちきるのだから強さは本物。「首位を意識した戦い」(大谷)に勝利し、現時点での頂きに辿りついた。
<山形後半>
前半とのシステムや選手の変更点はなし。
まずは1点を返したいが、前半同様に柏が思いのほか前に出てこず引いてきたためスペースがない。それでも前半と比べ長谷川と伊東が前線で張るようになったこと、また途中からはボールを受けに長谷川がオトリとなって引いたことで攻撃の形を作ろうとする。
55分に右サイドの小林のクロスがそのままゴールに吸い込まれそうになったシーンがあったが、これは菅野にはき出された。62分には太田が左サイドからFKを直接狙ったがサイドネット。
お互いが守備的になったことで時間だけが過ぎていく試合展開。山形としても反撃を試みたいが、引いた相手を崩すことができない。結局このまま試合が終わってしまった。
後半のシュートは1本。太田のFKだけでは同点に追い付くのは厳しい。柏にうまくゲームコントロールされてしまった。
山形にとって不運だったのは小林、山田の両SBの選手を交代せざるを得なかったこと(前者は負傷、後者は足がつったらしい)。古橋、大久保といった特徴のある選手がリザーブに控えていたので、彼らが出てくれば結果は違ったかもしれない。
敗れたものの内容は互角。危ない場面もなかっただけにドローでもおかしくなかったが、PKが勝ち点を奪ってしまった。次節以降もG大阪や名古屋などとの対戦も控えており、J1残留は非常に厳しいが、最後まで諦めず戦ってほしい。
試合満足度:2点(5点満点)
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- 事務局に通報しました。
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