
大宮vs名古屋@NACK5
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稲葉孝大
2011年10月24日 16:24 visibility39
ポイントは先日の日記に書いたので割愛します。
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<大宮前半>
システムは4-2-3-1。前節の浦和戦と同じメンバー。リザーブには李、石原、ピンパォンが控えており、彼らがどのタイミングで投入されるか。また、2試合連続スタメンの橋本も動きも注目だ。
ラファエル
橋本 東
渡邉
上田 青木
キム 片岡 深谷 杉山
北野
予想に反し主導権を奪えた前半。共に幾度か決定機を迎えつつも0-1のビハインドで前半を折り返した。
開始3分に警戒していたセットプレーから失点を許す苦しい立ち上がりになってしまったが、その後は早い時間帯の失点もあり気持ちの切り替えも上手くいったためか、守勢に回らず攻撃に手数を掛けずに攻めたことで攻撃が機能(名古屋が中盤でプレスをかけないことも一因)。
16分、相手のクリアからルーズボールを拾った青木が右サイドの杉山に展開し、渡邉とつなぐ。渡邉がタッチラインギリギリで上げたクロスにラファエルが頭でゴールを狙ったが、相手DFにカバーされ先制ならず。相手との競り合いで頭1つ勝っていた完璧な当たりだったが、守備が上回った。まるで3週間前の福岡戦のリプレイを見ているかのようなプレーだった。
37分にはまたも青木から左サイドを駆け上がったキムへ。キムのクロスに橋本が頭で合わせたが、ニアポストに嫌われた。さらにこぼれ球から最後は東が中央からミドルシュートを放つが、これは楢崎の好守に阻まれた。
内容では名古屋を上回る出来。縦に早い攻撃は鋭さを増し、名古屋守備陣に襲いかかった。ラファエルを経由する攻撃も、彼が簡単にはたいてサイドへ振ることで、ボールの奪いどころを絞らせなかったし、サイド攻撃が起点になっていた。後半も同じサッカーを徹底すれば、同点に追いつける。そんな期待ができる前半だった。
<名古屋前半>
4-3-3かと思ったが、4-2-3-1。出場停止のダニルソンに代わり吉村が入り、中村とボランチを組む。他はメンバーの変更などはなし。
ケネディ
小川 玉田
藤本
吉村 中村
阿部 増川 闘莉王田中
楢崎
藤本の蹴った左足の精度の高いボールが、セットプレーでゴール前に上がっていた闘莉王の頭にピンポイントに合ったと同時にゴールネットを揺らした。開始3分の出来事だった。ファーストチャンスを逃さない、したたかな名古屋の先制劇で攻撃に弾みがつくかと思ったが、そう簡単に行かなかった。その後は危ない場面に晒される時間帯も。
14分には相手クリアボールを拾った玉田が左サイドから中央に切れ込み右足で狙うが僅かにバーの上を超えると、21分には闘莉王のパスを受けた玉田がケネディにはたき、素早く右サイドの藤本へ。藤本が中央にあげたクロスにケネディがフリーで合わせたが僅かに左に逸れてしまった。28分にはまたもケネディ、39分にはカウンターから玉田が大宮ゴールに襲いかかるが追加点を奪えない。ショートパス主体でボールを奪ってから連動して動き、サイドチェンジを使ってワイドに攻める。ピッチを広く使った攻撃は迫力があったのだが・・・。
逆にサイドを起点に素早く攻め込んでくる大宮の攻撃に、ポストや楢崎の好守に救われたことも少なくなかった。攻守において肝心な場面でミスが出てしまい、王者らしい姿は見えず。残留を争う相手と戦う難しさに直面したのか、チームの力量では上回っているがそんなものは関係ないように見えた。このままでは大宮の気迫に飲まれてしまいかねない。不安ばかりが募った前半だった。
<大宮後半>
後半に向けた変更などはなし。正直、ホントに前半のサッカーの継続で大丈夫だと思っていたが、開始直後から名古屋の猛攻を凌ぐ厳しい状況に。
クロスバーに連続して救われるなど運も味方した大宮が同点に追いついたのは64分。途中出場した李が高い位置でボールを奪い、素早く縦に。ラファエルから左にいた東へつなぐと、東は体制を崩しながらもアウトサイドでゴール右隅に決めた。同点に追いついたが、このままでは終わらない。
66分にはセンターサークル付近からリスタートし、上田→李とつないで、右からグラウンダーのボールに橋本が飛び込み、流れたボールをラファエルが詰めすぐさま逆転。縦に早い攻撃に対応できていなかった名古屋の守備を嘲笑うかのような攻撃、そして逆転。勝利を引き寄せたはずだったが、この一撃が名古屋を本気にさせてしまった。
74分に同点にされてしまうと、84分には深谷がケネディを倒してPKを与えてしまった。ケネディには前半から手を焼いていたが、最後まで止められなかった。逆転された大宮に同点、再逆転する力は残されておらず惜しい試合を落としてしまった。
逆転するまでは文句なしの内容だった。高い位置で奪ってからと速攻の2ゴール。意図した戦い方が出来ていた。ただ、90分通して内容が良くても勝てない試合はこれまで何度も見られてきたことだろう(数試合しか見てないけど)。だからこそ勝ち点1でもほしかった。終盤での勝ち点1の重みは大宮が一番よく分かっているはずだ。浦和が勝ったことで勝ち点差は3。残留争いから完全脱出はできなかったが、この日見せたパファーマンスができれば先行きは明るいはずだ。
<名古屋後半>
大宮同様に変更はなし。
後半スタートから名古屋の攻撃が牙をむく。52分、前半何度も見られたケネディのヘディングシュート、直後の54分には中村が中央から前節のG大阪戦の再現となるようなミドルシュートを放つがクロスバーを叩いた。62分の玉田のFKもクロスバーを叩くなど、前半同様に追加点が奪えそうで奪えない嫌な展開に。
チャンスを逃せば流れは大宮に。64分、66分と続けざまに失点を許し逆転されてしまう。まさかの展開に一瞬嫌な雰囲気になったが、これで名古屋に火が付いた。
70分に金崎、永井を投入。両サイドを活性化させると、早速奏功する。77分楢崎のロングフィードをケネディがキープし金崎とつないで最後は玉田が左足で押し込み同点に追い付き、強引に試合の流れを戻すと3点目は時間の問題だった。
84分玉田の右からクロスをケネディが頭に当て、突破を試みたところを倒されPKを獲得。制空権でケネディに敵わない深谷が堪らず倒してしまったが、ケネディの体の使い方も秀逸だった。余談だが、ケネディは自ら体を張ってキープすることでタメを作るが、この試合では彼のポストプレー、キープ力は脅威だった。回りに使われるタイプ。一方、ラファエルは自らサイドに流れてスペースを作ったり、簡単にはたくなど回りを使うタイプ。身長は高いがタイプは異なる。
形はラッキーだったが3点目を奪ってからの試合運び(終わらせ方)も盤石だった。前半の不安をまるで感じさせない強さはやはり王者の姿だった。
逆転された試合を残り15分弱で再逆転してしまうというスリリングなゲームをものにした名古屋。残り4試合。勝ち続けることで柏、G大阪にプレッシャーを掛け続け、優勝を狙う。
試合満足度:4点(5点満点中)
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