サッカーの言霊� 「絶望の彼方に」

  • 2008年04月30日 23:13 visibility375


「・・・もう一度、俺はサッカーをやりたいんだ。監督になって子供たちにサッカーの楽しさ素晴らしさを伝えたい。車椅子に乗ったままでも指導者ならできる。どうせやるなら、とことんやりたい。よし、今の仕事を辞めて、再びサッカーの世界に飛び込もう。」
         羽中田 昌(はちゅうだ まさし) カマタマーレ讃岐監督





「絶望とは死に至る病である」と、哲学者キルケゴールは言った。 


かつては将来を嘱望された韮崎高校のエースストライカー。




ところが、高校卒業後の浪人中のバイク転倒事故で
脊髄損傷、下半身不随の車椅子生活を余儀なくされる。
大好きなサッカーもできず、人々の心も離れ、病院のベッドでもう俺には何も残されていないんだ、と失意のどん底に陥った。


 
でも、サッカーは彼に素敵なプレゼントを残してくれていた。サッカーを通じて知り合った人たちの温かい気持ちや場所の思い出と憧れ。



妻の支えやセルジオ越後・松本育夫といった先輩のアドバイスで安定した山梨県庁の公務員という職を捨て、再びサッカーに関わる決意をした。
「10年後にS級ライセンスを取って、ヴァンフォーレ甲府の監督になる。」


そのためにスペインに留学しバルセロナでサッカーコーチングを学んだ。

決意したS級ライセンスはすでに取得した。




夢のもう一つはもっと先に・・・。 

「人間、思い描ける事は必ず実現できると私は信じている。」
 

この人ならきっともう一つの夢も近い将来必ず実現させる気がする。
 

キルケゴールなんかくそくらえ。
私は昔聞いた盲目のマラソンランナーの話を思い出した。


「絶望とは目が見えなくなることではなかった。夢が見れなくなることこそ絶望なのだ」


絶望の彼方にこそ夢や希望が見出せるのだ、と。 
こっちの方がよっぽど名言に聞こえる。■

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