サイドラインの重要性を考えてみる

最初にお断りしておきます。

サイドラインという用語は一般的に通用している野球用語ではありません。

捕手・二塁手・遊撃手・中堅手をセンターラインというので、それ以外の一塁手・三塁手・左翼手・右翼手のポジションをサイドラインと私が勝手に定義しました。

サイドラインと言う人も居るかもしれませんが、残念ながら、自分の周りにそのようにいう方がいらっしゃらないので、定義させていただきます。

 

さて、先日「センターラインの重要性」ということを言及しましたので、それ以外の野手のポジションについて言及してみたいと思います。

 

サイドラインに就く選手として、自分の中で適切だと思うのは、

 

「(守備がヘタクソでも)打撃に自信のある選手」

 

つまり守備を軽視してでも打撃重視で考えて起用するというのが望ましいのではないかと思うのです。

というのも、打撃が得意な打者というのを考えてみると、このような特徴があるのではないでしょうか。

 

「瞬発力があり、ボールを捉える空間認識能力が高い」

 

先日述べました「センターラインの重要性について考えてみる」https://labola.jp/blog/user/94914/9000000000029506

において、野手と野手の間にとんだ打球はセンターラインの選手はバックアップに向かう、というような言及をしました。それを推し進めてみると、サイドラインの選手が優先的にボールを捕りに行くというのが望ましいと思うのです。

すると、前述の「瞬発力があり、ボールを捉える空間認識能力が高い」という選手こそ、優先的にボールを捕りに行くというのが適切であると思うのです。それに、もし、捕球をミスしてしまっても、後ろにはバックアップするセンターラインの野手がいるわけですから、「ミスをしても比較的傷口が浅い」のです。

 

ですから、サイドラインというのは、極論を言えば、守備は「最低限ボールを捕る投げるができればそれでいい」ということになります。

 

では、何が重要なのか。

打線の中軸を任されるような選手を起用するということで重要性が高いといえるでしょう。

過去を紐解いてみても、4番にセンターラインの選手が来ることよりも、4番にサイドラインの選手が来ることのほうが多いと思いますし、助っ人外国人選手のポジションも、サイドラインが多いと思います。

守備がうまければそれに越したことはないですが、基本的にサイドラインに来る選手は守備よりも打撃のほうがクローズアップされる選手が多いと感じます(例外的に中日のファースト渡辺博幸、オリックスのサード馬場敏史という守備がクローズアップされるような選手がレギュラーとして起用されたこともありますが)。

 

私個人的に「野球とは持ちつ持たれつ、それぞれ得意なもので他人の尻拭いをし合うスポーツ」だと思っていて、センターラインが守備で他人の尻拭いをするのなら、サイドラインは打撃で他人の尻拭いをするというのが望ましいと思うのです。

そこで、センターラインの選手が少しずつ攻撃力が上がり、サイドラインの選手が少しずつ守備力が上がればより勝つ確率は高まるのです。

 

下位に低迷するチームは「サイドラインで使ってもよいがセンターラインで使うべき選手」と「センターラインで使うべきではないがサイドラインで使うべき選手」の取捨選択が出来ていないというのがほとんどだと思います。そして、そういう選手がいない場合に「センターラインで使うべき選手」を育てられる指導者がいないというのもあります。

センターラインの動きを理解している選手はサイドラインで使ってもその動きができますが、センターラインの動きを理解できていない選手はサイドラインに守備位置が固まってしまうと思うのです。

そうすると、よく日本代表で内野手の選出でやたらめたらとショートに偏ってしまうのをよく見ると思いますが、経験則として「ショートができる選手はどこでもできる」という考えだと思うのです。

ただし、そのショートが本当にセンターラインの動きをしていたかを精査しないといけないとは思いますが。

 

本題に戻りますと、サイドラインの重要性は、「守備では真っ先にボールを捕りに行き、エラーしたらごめんなさい。その分打ちますから」と割り切れる人材を起用できるか、というところな気がします。

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