宇賀神の構築記事-9

お疲れ様です。

今回はレギュレーションG最後のシーズンで最終27位を記録したHTR構築を紹介します。

 

 

 

・レギュレーションGについて

 

 ミュウツーやグラードン、カイオーガといった禁止伝説ポケモンを1体だけ手持ちに入れられる対戦環境です。レギュレーションFで使用していた構築がレギュレーションの変更によりそのまま使えなくなり、この中から1体を外さなくてはならなくなりました。WCS出場権利を貰えるところで本戦7位の余韻に浸っていましたが、この中から1体を構築から外さなくてはならないというのが非常に苦しかったです。

 

 威張るミストフィールドギミックや、白バドレックスがヘイトを溜めすぎて猫騙しを被弾しまくることからその対策として黒い鉄球を持った黒バドレックスを起用したり、このレギュレーションでも色々できることを試しました。

 

 結局はグレンアルマと白バドレックスが入れ替わっただけで、この6体に落ち着きました。レギュレーションの最後で、これまで中々使いこなせなかったポケモンである水オーガポンと和解できたのも大きな収穫でした。今回の構築記事に水オーガポンは入っていませんが、また使えるなら使ってみたいと思えるようになったのでとても良かったです。

 

レギュレーションG(シーズン21)

最終レート:2004

最終順位 :27位

 

・使用ポケモン

 

イエッサン

テラスタル:地面

177-X-128-X-115-81

持ち物:ゴツゴツメット 特性:サイコメイカー

トリックルーム/癒しの波動/手助け/この指止まれ

 

 TR起動役も兼ねた補助役です。隣にブリムオンやバドレックスを置いてTRを安全に展開します。このレギュレーションでは火力を底上げしても倒せない相手が増えるので、イエッサンには火力を求めませんでした。その代わり、癒しの波動を使って味方の場持ちを良くしたり、手助けで大きく確定数をずらしたりと、裏方に徹して戴きました。

 

 テラスタルは地面にしました。レギュレーションG初期では色々とテラスタルを変えながら回していたのですが、単純明快なビートダウン性能を持つミライドンがトップメタに食い込んでくることを早期段階で確信したため、このレギュレーションGでは途中からイエッサンのテラスタルは地面以外使いませんでした。ミライドンが電気技を使えばイエッサンで吸えますし、その他の技はあまりパワーがなく、こちらが安全に動きやすくなるので、封印以外のミライドン相手には有利を取りやすかったです。

 

ブリムオン

テラスタル:炎

163-X-117-206-123-30

持ち物:隠密マント 特性:マジックミラー

ワイドフォース/サイコショック/マジカルシャイン/トリックルーム

 

 レギュレーションFの頃から使っているブリムオンです。テラスタルは白馬やゴリランダーへ隙を見せたくなかったため炎です。

 数字が足りなくて困っていました。どうにかして使ってあげたい枠だったのですが、やはり変化技を受け付けないのが強いので、構築から抜くことはできませんでした。実際使いやすいと思います。何故かこのブリムオンも猫騙しを被弾します、氷柱落としをやたらと受けます。行動保証がほしいのでこのレギュレーションでも持ち物は隠密マント1択です。

 レギュレーションHになってからはテラスタル鋼ブリムオンを使っていますが、このレギュレーションから使ってみても強かったのではと思います。

 

コータス

テラスタル:草

177-X-160-150-91-22

持ち物:防塵ゴーグル 特性:日照り

噴火/熱風/ウェザーボール/ソーラービーム

 

 暫くの間このレギュレーションでは構築から抜けていましたが、レギュレーションGでも炎技を当てれば勝てる試合が多く、構築からいなくなってはいけないポケモンであると再認識しました。

 

 このレギュレーションに関してはコータスは火力補強テラスタルではなく、耐性テラスタルにしたほうが強いと思いました。ソーラービームはテラスタル水を切った白バドレックスへの有効打になるので入れ得です。クリアスモッグがないので寿司には苦戦を強いられますが、あまり見かけなかったので問題ありませんでした。

 

ガチグマ

テラスタル:霊

237-211-125-X-101-49

持ち物:火炎玉 特性:根性

空元気/ぶちかまし/吠える/守る

 

 封印してくる相手への回答として、吠えるを搭載しています。このガチグマも、後ろにイエッサンを控えさせているにも関わらずゴリランダーから猫騙しが飛んでくるのでテラスタルは霊にしました。テラスタルの関係上、ハバタクカミイーユイの並びだけがキツかったです。

 相変わらず火傷空元気を押しているだけで勝てる試合が多く、語ることがあまりありません。強いて言えばテラスタルをノーマルにしたかったです。ノーマルテラスタルタイプ一致根性発動空元気の対話拒否力は癖になります。な~んで皆後ろにイエッサンがいるのに猫騙しするんでしょうか?

ウーラオス

テラスタル:水

207-200-121-X-80-91

持ち物:命の珠 特性:不可視の拳

暗黒強打/不意打ち/インファイト/剣の舞

 

 レギュレーションGでも、守るの使用を躊躇させるのは強かったです。このポケモンも構築からちょいちょい抜けることがあったのですが、このポケモンの有無でゲームメイクのしやすさが全然違うので、やはりウーラオスも抜けてはいけないんだと再認識しました。

 

 テラスタルは耐性優秀な水です。白バドレックスやぺリッパーブリジュラスへの繰り出し性能も意識しています。事実レギュレーションG最後の1週間はぺリッパーブリジュラスと7連戦したあと別の構築を挟んでまた6連戦させられて脳みそが破壊されたのでウーラオスはテラスタル水で良かったです。ぺリッパーはコスト踏み倒しすぎてる最凶のポケモンです。

 

 

バドレックス(白馬上の姿)

テラスタル:龍

207-217-170-X-150-90

持ち物:クリアチャーム 特性:人馬一体

ブリザードランス/10万馬力/トリックルーム/封印 

 

 TR構築に於ける禁止伝説ポケモンは、この白バドレックスか黒い鉄球黒バドレックスを中心にしたいです。そのくらい単純明快な強さを持ちます。禁止伝説ポケモンは白バドレックスに限らず基本的にモロバレルで止まりやすいという致命的な欠陥がありますので、他の一般枠でモロバレルケアを固めていく方針にしました。

 

 持ち物はガオガエンがそこら辺に沸いているのでクリアチャーム1択です。他の持ち物も起用しましたが、威嚇を1回受けただけで止まりやすく、サイクル相手に弱くなってしまうのが受け付けませんでした。

 

 特徴は封印を仕込んだことです。白バドレックスの封印は、WCS2024で8強入りしたDiego選手から得たアイデアです。TR+封印という技の組み合わせ自体、汎用性に欠けるものでTR相手にしか勝てない組み合わせであると考えて僕は好きではなかったのですが、白バドレックスは使用率そのものが高いことから、白バドレックスの封印は同族対決で強さを発揮したのが良かったです。

 また、ミライドンビートダウンにも入っているリキキリンも封印をしてくるので、ほぼ全ての白バドレックスとリキキリンを相手にしても先手が取れるように、素早さ実数値は90としました。実際ほぼ全ての白バドレックスやリキキリンから先手で封印をぶつけて、安全にTRを展開しつつ、ジャンケン択を減らす動きへの信頼度が高かったです。

 テラスタルは同族対決に強い水でも良かったのですが、ミライドンやゴリランダーへ隙を見せてしまうこと、元々同族対決には強い型に仕上がっていることから龍を選択しました。

 

 

 

・最後に

 

 今回の記事では語りませんが、封印白バドレックスを使うまでは黒バドレックスに黒い鉄球を持たせてTR展開をしていました。黒バドレックスが黒い鉄球でTR下で動いてくることを想定しない相手が多いため、禁止伝説環境がPJCSの予選であった場合、予選までは通用すると思います。

 

 レギュレーションGはレギュレーションEやFと比べるとかなり苦戦したレギュレーションという印象が強く、中々強いと思えるポケモンが降ってきませんでした。特に先述のように、禁止伝説が軒並みモロバレルに弱いので、モロバレルをケアするというのが今まで以上に難しいと感じました。

 

 現在はレギュレーションHを楽しんでいますが、レギュレーションHは準伝説も禁止伝説もいないのをいいことに悪さし放題なので、そういう初見殺しなどを許さないパワー環境だったレギュレーションGは素晴らしかったんだなと痛感しています。

 

 

 

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