宇賀神の構築記事-8

お疲れ様です。宇賀神です。

久々の構築記事をここであげることにしました。

 

 ここに載せる理由は、他のVGC勢はここに構築記事を載せないので(このサイトを知らないだけ)、普段Twitterで仲良くしている方以外の人に見られるリスクがかなり減らせると判断したためです。

 以前はnoteに載せていましたが、noteはVGC勢が思っていた以上に使っている人が多く、極力Twitterのフォロワー以外と共有してほしくないため、このような結果を出しても構築記事が書けませんでした。

 

 もう終わってしまったレギュレーションですが、自身初のWCS出場権利を獲得したときの構築について書き綴っていきます(PJCS決勝トーナメント当日にコロナで発熱してしまいPJCSは不参加、WCSも辞退)。来年の予選もレギュレーションFという噂があるので、終わってしまったレギュレーションでもフォロワーに提供する価値は充分にあると思います。

 

 高校卒業してから約10年、ずっとTrick Roomを中心とした構築(以下Hard Trick  Roomを略してHTRと表現)を握ってきましたが、今回紹介するのは恐らく自分が組んだTR構築でも歴代最強であると自負しています。それだけにこのポケモンSV、HTR構築はしっかりと戦力が整っており、攻守において隙がない仕上がりになっています。

 

戦績

PJCS2024本戦7位(10勝3敗)

最終レート1601(だった気がする、そこまでよく覚えていません、1600超えたのを知ってでかい声をだしてしまったのとかは鮮明に覚えてます…)

 

・使用ポケモン

 

左から、グレンアルマ、イエッサン、ブリムオン、コータス、ガチグマ、ウーラオスです。

 

構築のテーマである自動サイコフィールドを中心としているので、イエッサンは必須。

ただ乗りコータスへの回答としてグレンアルマ。

耐久はやや足りませんが素早さ実数値30からの制圧力が魅力のブリムオン。

攻撃実数値216で根性が発動し、タイプ一致の空元気が強力なガチグマ。

炎技の圧力が優秀で試合を決めかねない火力をもつコータス。

 

長い間HTRを使っており、ポケモンSVの対戦環境で禁止伝説がいない環境であれば必ずこの5体に辿り着きます。僕個人としてこの5体はHTRに於ける結論であると考えています。補完として残り1体をどう組んでいくのか、ではないでしょうか。

 

イエッサンが自分で展開するサイコフィールドによるワイドフォースで圧をかけていくHTRで、単純明快なテーマです。日本勢はガチトリルと表現します。

 

・グレンアルマ

テラスタル:草

189-X-121-194-104-72

持ち物:命の珠 特性:貰い火

ワイドフォース/熱風/波動弾/トリックルーム

 

 この構築の軸です。第3回予選では水ウーラオスがゴリランダーに縛られる盤面が何度かありやや窮屈になりました。この部分を解決しようと悪ウーラオスを採用した関係で、ガオガエンやブリジュラスを迅速に処理する必要があり、波動弾を採用しました。
 クローズドBO1(以下CTS)においてはグレンアルマの秘匿性はかなり強力ですが、そもそもとして、HTRはただ乗りしてくる相手のコータスをどうやって処理するかも課題の1つなのでグレンアルマは必須であると感じています。

・イエッサン

テラスタル:妖

177-X-86-161-125-81

持ち物:ゴツゴツメット 特性:サイコメイカー

サイコショック/マジカルシャイン/トリックルーム/この指止まれ

 

 この指止まれで攻撃を誘って隣のグレンアルマやブリムオンでTR発動が基本です。

 本戦でもエース級の動きを見せてくれました。第3回予選のときから型を変えていません。そのくらいレギュレーションFのHTRのイエッサンは攻撃的な型が1番強いと僕の中で結論が出ていたためです。

 

ブリムオン

テラスタル:炎

163-X-117-206-123-30

持ち物:隠密マント 特性:マジックミラー

ワイドフォース/サイコショック/マジカルシャイン/トリックルーム

 

 相変わらずの過労死枠。大部分は前回の記事で語ったので割愛します。テラスタイプはガオガエンやタケルライコあまり隙を見せたくなかったため、炎に変更しました。

 手動サイコフィールドはハバタクカミ意識のサイコショックに変更し、ワイドガード相手でも高火力を押し付けられるようにしました。

 持ち物はレギュレーションFではバークアウトや岩雪崩を被弾しやすいので隠密マント一択です。それ以外は考えられません。

 

コータス

テラスタル:炎

177-X-160-150-91-22

持ち物:防塵ゴーグル 特性:日照り

噴火/ウェザーボール/ソーラービーム/クリアスモッグ

 

 基本的に後発起用です。寿司とディンルーを見たときだけ選出しますが、本戦でも1回しか当たりませんでした。こちらもあまり語ることはありません。

ガチグマ

テラスタル:炎

237-211-125X-101-49

持ち物:火炎玉 特性:根性

空元気/ぶちかまし/吠える/守る

 

 封印してくる相手への回答として、吠えるを搭載しました。また、ハバタクカミイーユイの並びにもしっかり動けるようにしたいのでテラスタルは炎です。しかし、ハバタクカミに封印されたことは1回も無かったのでテラスタルはノーマルのままでも良かったです。相手が全体的に高速寄りで封印してきそうだと感じたときだけ先発で起用していましたが、封印をされたことは1度もありませんでした。

 相変わらず火傷空元気を押しているだけで勝てる試合が結構ありました。

 

ウーラオス

テラスタル:悪

207-200-121-X-80-91

持ち物:拘り鉢巻 特性:不可視の拳

暗黒強打/不意打ち/インファイト/アイアンヘッド

 

 このポケモンが場にいることで相手のTR枯らしの守るの使用を躊躇させます。相手の構築にテツノカイナがいるときはウーラオスを出すことができませんでしたが、それ以外の相手には積極的に選出し、TR中に試合をほぼほぼ決定づけていました。

 第3回予選では水ウーラオスを起用していましたが、そこまでしなくても化身ランドロスは充分に倒せていたので、元々使っていた悪ウーラオスを起用しました。

 やはりHTRに於いては悪ウーラオスが最も使いやすいと感じました。テラスタルは処理速度優先の悪ですが、ウーラオスでテラスタルを切ることはありませんでした。

 

 

・最後に

 

 前年にPJCSで初の予選抜けをしたときは、6つ勝ち越すのがボーダーでしたが、僅かにレートが足りませんでした。

 今年も9-3で6つ勝ち越している状態でしたが、本戦後半になって周囲の追い上げがものすごくて、6つ勝ち越しでは本戦を抜けられないと判断し、レート1586から潜り直しました。

 あの時点で身体の震えが止まらず、過呼吸を起こしており、目の前にあるNintendo Switchの画面が視界から遠ざかっているように見えたのも、鮮明に覚えています。しかし、何れにせよ、このままでは本戦は抜けられないので、過呼吸を起こしていても、潜るしかありませんでした。10年間のポケモンでここまで身体の震えが止まらなかったことはありませんでした。

 

 最後の相手はバークアウトをしてくるタケルライコが入ったスタンダード構築でした。相性も悪くはありませんでしたが、僕のガチグマやブリムオンが計3回も急所に当ててくれたのでそのまま勝つことができました。レートも1600超えたのを確認して声を張り上げてしまいました。一生忘れられない、夢のような瞬間でした。

 高校3年生のときにチームメイトが甲子園行きを決めたときと同じくらい喜びました。紛れもなく、自分が今まで使ってきたTR構築で歴代最強であると自負しています。

 

 コロナで発熱して会場まで辿り着けなかったことは非常に残念でしたが、自分でも時間をかければここまでいけたというのはとても嬉しく感じました。次の世界大会出場権利獲得はいつになるのか分かりませんが、僕の挑戦はまだまだ続きます。一緒に構築を練ってくれた安部くん、一緒にHTRで戦ってくれたカラメルくん、らでぃあくん、本当にありがとうございます。

 

 このようなことになってしまいましたが、ポケモン達は本当に頑張ってくれていたと思いますし、この瞬間を忘れることはありません。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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