近鉄パールスの名残
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Mr.black
2014年03月10日 14:49 visibility3068
先日グランドオープンして話題を集めている大阪の「あべのハルカス」。
現時点では日本国内で最も高いビルです。
このあべのハルカスの南西すぐの所に一軒の喫茶店があります。
店名は「パールズ」。
既にタイトルでピンと来ている方もいらっしゃるでしょう。
この店名は「近鉄パールス」に由来しているのです。
(ただし近鉄は「パールス」。一方の喫茶店は「パールズ」と濁っており、微妙に違いがあります。開店・命名時に店側が間違えたのかもしれません。)
以前この近隣で仕事していた時には少しだけ違う場所にあったと記憶しています。
あべのハルカス建設と関係があったのかもしれませんが、近年この場所(阿倍野筋側)に移転したようです。
パールス時代の近鉄はとにかく弱くて「パ・リーグのお荷物」と揶揄されていました。
近鉄消滅の際に販売されたDVDにパールス時代の試合映像が収録されていました。観たら投手が滅多打ちを食らってあっさり負けているシーンでした。
よくこんな負け試合の映像が残っていたなと思ったら「日生球場ナイター設置記念試合」だったからですね。ここぞと言うところで負けるのは近鉄らしいと言えばらしいか。(苦笑)
やがて球団はテコ入れを図るべく巨人OBの千葉茂氏を監督に招へい。
千葉氏の現役時代のあだ名が「猛牛」だったのでチーム名を「バファロー」へと変更。(のち「バファローズ」と複数形に変更)
これにより「パールス」という名称は消えます。その名残を唯一残すのがこの喫茶店というわけです。
しかし「名選手名監督にあらず」だったのか、それとも「染みついた負け犬根性は監督を代えただけでは焼け石に水」だったのか。近鉄はその後も低迷を続け、私がプロ野球を見始めた頃はまだ「お荷物球団」のままでした。
西本幸雄監督のスパルタ指導でようやく優勝した近鉄でしたが、現在は球団が消滅し、西本さんも亡くなってしまいました。
いずれ喫茶店の「パールズ」が何に由来していたのか知らない人ばかりになっていくのでしょうね。阿倍野界隈も私がテリトリーとしていた頃と随分様変わりしました。時代はどんどん進んでいきます。
変わらないのはお店のすぐ前を走る路面電車の阪堺線。
いつまでも残っていて欲しいと思います。
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