高校野球投球数制限へいよいよ指導検討へ
-
篠山鳳明
2019年06月08日 19:24 visibility426
今日は一日小雨が降ったりやんだりの常陸国の水府地区でした。
本日のスポニチで高校野球の投球数制限導入へという記事が一面に掲載がありました。
来春の選抜からいよいよ導入を高野連でも検討するようです。
具体的には大会終盤の3回戦以降の1週間で300~400球への制限案が出た模様である
仮に300球トした場合最近過去5年間の選抜優勝投手の3回戦以降の投球数は以下のようになる。
15年平沼翔太(敦賀気比) 381球
16年村上頌樹(智辯学園) 390球
17年徳山壮磨(大阪桐蔭) 380球
18年根尾昴 (大阪桐蔭) 239球
19年石川昴弥(東邦高校) 329球
と条件をクリヤーしているのは18年の根尾一人である。
18年夏の大会準優勝の金足農業の吉田輝星は全6試合で881球で3回戦以降は406球とかなりの球数を投げ込んでいる。
13年の選抜準優勝の済美高校の安楽智大は全5試合で772球で3回戦以降は381球となっている。
特に夏の炎天下の元手連投で球数を投げることは投手にとっては負担であり、肘への影響も心配されるし、将来性のある若者をつぶしてしまってはもともこもなくなってしまう。
しかし課題もあり、複数の投手を育てなければいけなく、選手が集まらない高校、一人飛び抜けた才能あるエースがいても勝ち抜いて行けなくなる。いわゆる私学の高校に有利に働くのではないかと観ている方々もいるようだ。高校野球はやはり公平性が必要だと思う。
智辯和歌山の元監督の高嶋仁は「高校野球の醍醐味がなくなる、基本的には反対」としながらも、障害予防については「大きな進歩」と一定の理解を示した。
横浜高校野球部元監督の渡辺元智は「早急な結論は避けるべきで十分な議論が必要だ」と以前語っていた。
私も個人的には私も投球制限で予防するというのはどうか?と疑問を持っている。
甲子園球場の運営の問題はあると思うが、休養日を増やすとか?開始時間を変更するとか?ほかの方法があるのではと思う。
先般新潟県で投球制限について独自で対応しようとしたことが今回高野連での議論に火をつけたかどうかわからないが、いずれにしろ大きな第一歩であり、良い方向へ進むことを期待したい。
おわり
-
navigate_before 前の記事
都市対抗二次予選もいよいよクライマックスへ!
2019年6月8日 -
次の記事 navigate_next
白球の世紀(高校野球100回秘史)
2019年6月9日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件