野球場の変化(8) スコアボードあれこれ
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Mr.black
2014年12月26日 10:43 visibility9508
(2)の秋津球場でも取り上げましたが、野球場の変化で比較的多いのはスコアボードの改修だと思われます。
パネルはめ込み式→ 磁気反転式→ 電光式(LED式含む)
パネルはめ込み式→ 一気に電光式(LED式含む)
大たいはこの2パターンです。
これ以外の軽微なものとしてはカウントランプがSBOからBSOに変わった、というのが多いでしょう。
これはその一例。大阪の舞洲(まいしま)スタジアムのスコアボード。
この時は磁気反転式でグリーン文字です。
↑ 改修後。電光式(LEDかどうかは不明)に変わっており、文字もオレンジ。
表示は後者の方が格段に見やすくなりました。
電光式の場合、昔は小さな電球をたくさん点灯して表示していました。なので電気代がそれなりに高くついたと思われます。
それを回避する為にもてはやされていた磁気反転式。しかし磁気反転式は日光の具合によっては表示が見づらかったです。
更にナイターではスコアボードの下(あるいは上)から照らさないと表示が見えないという欠点もありました。照らしても見づらい球場もありました。
それらの諸問題を解消したのが現在の電光式。球場のHPなどではっきり明示されていないので確信はありませんが、それらの多くはLED式なのだと思います。
昔の電球式に比べて電気代が安い。
磁気反転式よりも表示が見やすい。
などメリットが大きいです。
そして軽微な改修として多いのがカウントランプの変更。
これは明石第一球場(現:トーカロ球場)のバックネット裏のカウントランプ。ストライクが3つもあるのが面白いですね。
最初は「工事ミス?」と思いましたが、これが実は改修の前段階だったことにあとで気づきました。
まずこうしておいて、後のシーズンオフに「S」と「B」の文字配列を逆転。
ランプもイエローとグリーンをはめ直して現在のBSO表示に切り替えたのですね。
↑ 改修後のカウントランプ。
同じパターンとしては大阪の花園スタジアムがあります。下記写真は改修前のもの。現在はBSOに変わっています。
明石との違いはストライクの3つ目のランプ部がパネルで塞いであること。実際に使わないとはいえ、ストライクのイエローランプが3つあるのは違和感あるのでこうしたのでしょう。
一方で愛知の瑞穂球場(下記2枚の写真)はスコアボードがBSOなのにバックネット裏がSBOでした。
これはいけませんね。場所によって表示が違うというのはややこしいです。
おそらくスコアボードを改修した際BSOに変えたものの、バックネット裏側改修までの予算が無かったのでしょう。
ただし、観戦したのは2013年の秋なので、もしかしたら現在は統一されているかもしれません。(いつまでもこのままでは困りますよね。苦笑)
電光式(LED式)、磁気反転式、どちらも時代の流れの中でその都度必要に応じて導入された先端技術だったわけです。
でも人間は本当に不思議な生き物。不便な時には利便性を求めるのに、いざ便利な物が出来ると不便だった時代のアナログ技術を懐かしむんですよね。
その最たるもの、パネルはめ込み式のスコアボード。(愛知・半田球場。)
これを見るとホッとする感覚があります。
「スコアボードの中に人がいる」、「人間が人力で操作している」、その感じがいいのかもしれません。
8回表のところが少し開いていますが、試合中そこから覗いていたのでしょうね。(笑)
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