木更津甲子園予備校
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Mr.black
2011年09月13日 17:59 visibility897
予め断っておきますが、「木更津キャッツアイ」とは何の関係もございません。(苦笑)
これは今年出版された文庫本のタイトルです。先日読んだのですが、非常に興味深い野球界の裏側が描かれている本です。
あらすじは以下のようなものです。
ねつ造されたスキャンダルで経済新聞社の青森支局に飛ばされた女性記者(主人公)。
そこで与えられた仕事は地元青森の高校野球取材。
東京では政治部の敏腕記者だった為、大いに不満の主人公。しかし勉強のために読んだ過去10年間分の高校野球青森県大会の記事の中に思いがけぬ内容の物を見つけます。
そこには10年前に青森県大会で優勝し、甲子園出場を決めながら何故かその直後に選手全員が退部するという前代未聞の事態を巻き起こした「白雪(しらゆき)学園」の記事が。
高校球児の夢であるはずの甲子園をみすみす棒に振った野球部員達。彼らにいったい何が起こったのか?
野球部が謎の合宿を行っていた「木更津分校」ではどんな生活が送られていたのか?
創部わずか1年で優勝した元女子高・白雪学園。その立役者でもある謎の人物・藤堂。
何故か周囲からは「守銭奴」とも言われ忌み嫌われる藤堂とはいったいどんな人物なのか?
最初は嫌々だった主人公はこの不可思議な事件に興味を持ち、追いかけるうちに高校野球の意外な裏面を見ることに・・・・・・。
フィクションとは言えここには高校野球の暗部が描かれており、更にそれだけでなく日本野球界全般の様々な問題部分が描かれています。かなりノンフィクションに近い内容です。
また、日本野球界がこれから抱えるであろう難問も提起されています。
非常に勉強になる書物なのでお勧めします。
ただし高校野球をはじめとする野球界全般の「暗部」はかなりダーティーなので「美しいもの」が好きな方にはお勧め出来ません。(汗)
木更津甲子園予備校
作者: 篠原高志
リンダブックス
文庫
720円
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