スコアボードの変遷 (写真添付 完成版)

  • Mr.black
    2012年01月21日 17:19 visibility26211

久しぶりに球場関係の話です。

野球場の重要な設備のひとつであるスコアボード。私が野球を観戦し始めた頃はほとんどがはめ込みの手動方式でした。

 


(↑ 今でも健在のはめ込み手動式。@長崎県・佐世保球場)

 


(↑ 同じく手動式。@三重県・松阪球場)


そのうちふと気が付けば後楽園球場に電光掲示板がお目見えしました。

これは当時としては衝撃的なものでした。何しろそれまでは得点表示や選手名・審判名表示くらいしか出来なかったスコアボードにメッセージや簡易ながら動画が描かれるようになったわけですからね。

 


(↑ 画質の粗い写真ですが。当時画期的な技術だった電光掲示スコアボード。@後楽園スタジアム)


これが進化してオーロラビジョン、アストロビジョンなどというカラーで高画質な表示が出来るようになっていきました。(記憶が曖昧ですがオーロラビジョンという名称の聞き始めは甲子園、アストロビジョンは西宮球場だったと思います。)

 

 


しかしながら電光表示は立派になればなるほど電気代やメンテナンス費用もかかるということでアマ球場・ローカル球場では「磁気反転式」が主流になっていきます。

これは碁盤のような細かいマス目が電気信号でひっくり返り、得点や選手名を表すという方式です。


少ない電気でスムーズにすばやく表示が出来、更に手動式よりも人手が少なくてすむということでその後多くの球場でこの方式が取られました。

 


(↑ 現在の主流、磁気反転式。 @滋賀県・甲賀市民球場)

 


(↑ 磁気反転式の様子がよくわかりますね。@旧・松下球場)

 


ただこの方式はナイター時には表示が見づらいという欠点もありました。

一応スコアボードを照らす照明は設置されてはいるものの、見る角度によっては暗かったり反射したりで表示が見にくいということもありました。

(↑ 上記の写真参照。スコアボードの下に照明が数基設置されています。小さいので見づらいですが、拡大すると分かります。 @京都府・西京極球場。現在はわかさスタジアム京都)


そこに新しい技術が持ち込まれました。LEDです。

マス目そのものが光らない磁気反転式とは異なり、LEDランプが光るので表示が見やすく、尚且つ以前の電球表示よりも電気代が少なくてすむということで徐々にですがこの方式を採用する球場が増えてきました。

 


(↑ 最新式のLED。@神宮球場)

 


(↑ 確信はありませんが、おそらくLEDであろうと思います。@滋賀県・皇子山球場)

 


(↑ ちょっと番外的に。これもLED表示。@近鉄花園ラグビー場)


さらにこれが発展し、最近では磁気反転式とLEDが混合されたスコアボードも作られています。これは明るい昼間は磁気反転式、暗くなるとLEDを点灯させるという画期的な技術です。

省電力で夜間でも見やすいという非常に合理的な方式です。

 

下がその一例。愛知県の豊田球場のスコアボード。↓

 

 
↑ 日中は磁気反転式で白表示。
 
 
↑ それがナイターになるとLEDでオレンジ表示に替わります。画期的ですね。
今のところこの変化を実際に見られたのは豊田球場だけですが、山口県の下関球場も混在型らしいです。
 
 
↑ 下関球場のスコアボード。
残念ながらデーゲームしか観戦していないので、ナイターでの表示は実際に見ていません。
ただ、以前とある写真でオレンジ表示のスコアボードを見ました。
 
 

現在は

手動式

磁気反転式

電光式(電球・蛍光灯・LEDなど数種類の方式あり)

磁気反転・LED混合式

など多岐にわたる方式が採用されています。

 

あちこちの球場に行くと様々な方式に出くわし、これはいつも興味深く見ています。

ただ難点がひとつ・・・・・私の視力が悪いということです。内野での観戦でははっきりわかる時と判別できない時があるのです。

変なオチがついてしまったところで終了です。(汗)

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