コンビナート、コンビナート~♪ (周南球場)

  • Mr.black
    2012年11月08日 11:29 visibility979

先日高校野球中国地区秋季大会を観戦したのは山口県の「周南市(しゅうなんし)野球場」でした。


前々回で少し触れましたように、かつては「徳山市野球場」だったのが市町村統合で周南市に変わった為に名称変更が行われました。

 

 


↑ 正面のガラスに球場名称が貼り付けてあるのは珍しいですね。

 


両翼100m、センター122m、収容15,000人という立派なスタジアム。これは2011年の山口国体に合わせて改修工事が行われたからだそうです。

(外壁の青い塗装も改修時に塗られたもの。それ以前はコンクリートむき出し。)


下関・宇部市営・西京、と並ぶ県のメイン級スタジアムです。

照明が縦型というのは珍しいですね。記憶にあるのでとっさに思い浮かぶのは静岡草薙くらいでしょうか・・・。

 


改修工事で一番変わったのはスコアボード。かつてはパネル手動式でしたが、最新のLED方式になっています。スコアボード右上部にはスピードガン表示もあります。

この日見た試合では広陵の下石投手が142km出したのが最速だったと思います。

カウントはもちろんBSO方式です。

 


座席はこんな感じ。バックネット裏前部(ピンク色の座席)が背もたれの無い一人掛けイス。それ以外の内野は長イス。外野は芝生席です。

フェンスはやや低めでバックネットもワイヤー吊りの為、視界良好でした。

 


これは外野寄りの応援団席。(広陵側)

この辺りはスタンドの傾斜が緩い目。そして最上段はフラットで車いす用のスペースがありました。スタンド後方には車いす用エレベーターが有り。やはりバリアフリー化が進んでいました。

(外野にもスロープらしきものがあり。)

 


場外にはソテツが。南国風のこんな雰囲気は好きです。

 


珍しかったのはこれ。

この球場はバックネット裏、1塁側、3塁側、と内野スタンドが3分割されていました。写真上部はそのスタンドを行き来するスロープ状の通路です。そして写真下部のデッドスペースは何かというと、ブルペンになっているのです。

 

 


こういう風にブルペンは場内・場外の両方から見ることが出来ます。これは面白い構造です。

 

 


そしてタイトルのようにこの球場の近隣には巨大コンビナートがあります。

ご覧のように煙突が。(この日は祝日のため、稼働していませんでした。)


こういう状況に出会ったのは三重県の四日市霞ヶ浦球場に次いで2箇所目でした。

子供の頃「公害・公害病」のニュースが連日大きく報じられて恐怖におののいていた世代としては球場の近くに煙突が林立している光景はかなりの抵抗感があります。昔と今では排煙の基準は全然違うでしょうけれど。

 


最後にこの球場の交通アクセスについて。これは少々悪いです。

ルートは2つ。

JR「櫛ヶ浜駅」から徒歩15~20分というルート。ただ、本数が少ないのがネック。また、往路は上り坂なので歩くのが苦手な方はもう少し時間がかかるかと。


もう一つはJR「徳山駅」から防長バス利用というルート。

「緑ヶ丘循環線」乗車20分程度。「緑ヶ丘運動公園」で下車。徒歩約5分。(運賃220円。)

このルートは行きはいいのですが、帰りはマイカー来場者が原因の渋滞に巻き込まれてバスがなかなかやって来ません。私もしばらく待ちましたが、前面道路がもの凄い渋滞でバスが来そうになかったのでやむなく櫛ヶ浜駅まで歩きました。

渋滞を避ける為には試合終了前に早めに球場を出るべきです。もし最後まで見る場合はバスはやめて電車にするのがベストでしょう。帰路は下り坂なので駅まで歩くのは楽です。

 


ローカルな櫛ヶ浜駅。無人駅でした。

帰りは少々もたつきましたが、こういうのんびりした光景が見られるのは地方遠征の楽しみでもあります。

 


さすがに山口県。徳山駅ではこんなお土産が売っていました。

 


そして名物といえばやはり「ふぐ」。(こちらでは濁らず「ふく」だったと思います。)

今回は一人旅だったので食せず。単独遠征では基本食事は簡素にしています。いつか夫婦でこちら方面に来て食べたいものです。


今年の遠征はついに終了しました。無事終了に感謝。

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