公立伝統校、玉砕す

  • Mr.black
    2012年11月06日 13:27 visibility601

ちょっと間が空きましたが、前回の続きを。

高校野球中国地区秋季大会準決勝第二試合は「関西(岡山1位)-岩国(山口3位)戦」でした。

 


1塁側:関西高校。この学校も説明は不要ですね。今や岡山県の顔といってもいい学校です。

ところで横断幕の赤文字の「敢為」とは「困難なことでも最後まで頑張って目標を達成する」という意味だそうです。

 


3塁側:岩国高校。学校の歴史は「藩校」から始まったという大変古いものですが、野球部が全国によく出てくるようになったのはまだ近年のことです。

県内有数の進学校でありながら甲子園に春6回、夏4回も出ている強豪です。

 


第一試合で同じ県の岩国商業が敗れているので岩国高校としては勝てばセンバツが見えてくる重要な一戦でした。

 


しかし試合は意外な展開に。

岩国先発の東投手が1回に早くも捕まります。満塁で走者一掃の3塁打を打たれてあっという間に3点献上。

 

 


2回にも4点を失い、序盤で0-7の劣勢になってしまいました。

たまらずベンチから伝令が出ますが、関西の勢いを止めることは出来ませんでした。

 


一方、攻撃では関西の児山投手を崩せず。1点取るのがやっとで結局1-11で7回コールド負けを喫してしまいました。


ところでこの関西の児山投手、個人的には投球モーションが気になりました。普段はともかく、ランナーが出た時の1塁牽制が二段モーション気味で「ボークではないのか?」と思うことがしばしば。

また、同じ状況でホームへ投球する時も二段あるいは三段モーションのようにスタンドからは見えていました。「この地区ではOKでも全国でどう判断されるだろうか?審判しだいではボークに取られる可能性があるのでは?」と思いましたが・・・。

 


センバツの選考上、コールド負けは大きなマイナス要素です。

同じ県の岩商が広陵と接戦だったこと、岩商が県1位で岩高が3位ということを考えても立場を逆転することは不可能です。公立伝統校の岩国、残念ながら玉砕で終戦です。

 


試合後、3位の表彰を受けるキャプテンですが、表情は冴えませんでした。

 


アイボリーと白基調のユニ。マークがエンジ色という極めてシンプルなデザインの岩国高校。このデザインも歴史が古い学校と感じさせますね。(マークは「IWAKUNI」。)

もう一度鍛えなおして夏に雪辱してほしいものです。

 


(↑ 守備:関西。 攻撃:岩国。)


翌日の決勝では関西が広陵を破って優勝したそうです。関西はこの後、中国地区代表として明治神宮大会を戦うことになります。もし関西が優勝すれば中国地区が1校増えます。その場合どんな選考になるのか獲らぬタヌキの皮算用をしておきます。(苦笑)

それと前述の児山投手のモーションが問題ないのか神宮大会がひとつの試金石になるかもしれません。もっとも素人の私の感覚なので専門の審判が見たら何の問題もないかもしれませんがね。(笑)

 


今回、最初はGS神戸での近畿大会か、南港中央での大学野球代表決定戦のどちらかを観戦予定でした。しかし中国地区大会の試合があったので迷った末、遠征しました。

ちなみに近畿大会以外の他地区のブロック大会を見るのは今回が初めてでした。(他県の県大会観戦は何度もありますが。)

おそらく二度と行けないであろう周南(しゅうなん)球場。貴重な体験が出来ました。

球場レポートは次回でさせていただきます。

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