徐々に世代交代か?

  • Mr.black
    2017年05月31日 12:18 visibility697

 

 

先日、マイヤキューのこぎすさんと再び女子プロ野球を観戦してきました。

対戦カードは前回と同じく「兵庫ディオーネ VS 京都フローラ」。

試合会場は尼崎球場(現:ベイコム球場)。

手前のブルー基調ユニがホームの兵庫。現在首位です。

 

 

  

3塁側ビジターの京都フローラ。

着物をイメージした紫基調ユニ。現在2位。首位攻防戦になります。

写真は田口選手。

 

 

首位をキープしたい兵庫は絶対的エース・里投手が先発。

里投手は鹿児島の奄美出身。試合会場の尼崎市には奄美地方出身の人が多いということで、この日の「ピックアップ・プレーヤー」になっていました。

更にこの日は関西奄美会の人々がイベント(別途記述予定)を兼ねて応援に来ていたので公私ともに負けられない一戦でした。

 

 

ゲーム差を詰めたい京都はこちらもエース・小西(美加)投手が先発。

どちらもエースで背番号18。

そしてリーグ創設期から女子プロ野球界で君臨する小西投手と、後進ながら今やリーグ&日本を代表する選手になった里投手との新旧女王同士の対決でもあります。

 

 

写真右から2人目は平安高校からオリックスBWへ入団した川口知哉氏。

女子プロ野球創設時からリーグに関わっており、現在は兵庫のコーチです。(監督歴もあり。)

 

 

試合は初回から動きます。1回裏、兵庫が小西投手の立ち上がりを攻めてまず1点先制。その後も序盤チャンスはありましたが、追加点はならず。

一方、里投手は出だし良かったものの、3回2死からランナーを溜めてしまい、三浦(伊織)選手の長打で2失点。1-2と逆転を許します。

ちなみに三浦選手の打率は驚異の.431です。もちろんリーグトップ。通算でも.383。

 

里投手は3~4回頃は珍しく制球が定まらず苦しい投球。今にも崩れそうな状況でした。

 

 

そういう状況もあってブルペンでは泉(由有樹)投手が肩を作り始めました。

この泉投手、リーグで数少ないサウスポー。まだ登板日に当たったことが無かったので「どんな投手か実際に見てみたい」と期待してしまいました。(自分も左投げなものでつい・・・。汗)

 

 

苦しい試合展開を変えたのは三浦(由美子)選手。

この日が誕生日ということで里投手と共に「ピックアップ・プレーヤー」になっていましたが、4回裏の打席で3塁線に痛烈な当たりを放ちます。

これを飛びついて好捕した中野選手でしたが送球が逸れ、無死2塁となります。

 

  

これをきっかけにまず同点。更に厚ケ瀬選手(写真右)のタイムリーで兵庫が3-2と逆転します。

この厚ケ瀬(あつがせ)選手はリーグ創設時からのメンバー。走攻守3拍子揃ったリーグトップレベルの選手です。

(特に守備は女子プロ最高レベル。)

 

 

 

ピンチで集まる京都。しかし小西投手は踏ん張れずこの後の満塁で三原選手に走者一掃の3ベースを打たれてKO。一気に兵庫が優位に立ちます。

崩れそうだった里投手は大量リードをもらって立ち直りました。

 

 

 

結果的に8-2で兵庫の勝ち。首位をキープしました。

なお、女子プロ野球は7イニング制です。

 

しかしながら近年思うのは「女子プロ野球も世代交代の時期が来ているな」ということ。

創設時から絶対的なエースとして君臨してきた小西投手の力が徐々に落ちてきていると感じています。以前だったら少々のピンチでも崩れなかったのが、段々「ここぞ」というところで踏ん張れなくなってきている感じです。

 

女子プロ野球創設時のメンバーは30名いましたが、8年目の今でも現役なのは以下の7名です。一般的に女性アスリートの選手寿命は男性よりも短いですからね。(敬称略)

 

<創設時・兵庫スイングスマイリーズに所属>:3名

小西(美加)・厚ケ瀬・岩谷

 

<創設時・京都アストドリームスに所属>:4名

三浦(伊織)・田中(朋子)・中村(茜)・川端(友紀)

 

(※)

兵庫スイングスマイリーズ → 現:兵庫ディオーネ

京都アストドリームス → 現:京都フローラ

 

 

逆に次代を担う選手が増えてきています。 上記は笠原投手。3番手で登板。

後方の背番号4は中野選手。

 

 

こちらは坂東投手。里投手が完投したのでこの日は登板せず。

 

 

上は「みなみ」選手。(この選手のみ名前登録。)

ルックスばかりが話題になりがちですが、背が高くガッチリした体型でパワーヒッターな感じ。(もしかしたら私よりも背が高いかも? 汗)

この日は小西投手から同点タイムリー。まともに当たったらかなりの距離飛ばしそうです。

<追記>

その後、6月8日の愛知・一宮球場での試合で何と推定飛距離115mものレフトオーバーのHRをかっ飛ばしたそうです。恐るべし。

 

 

一方、中堅的な選手が確実にリーグの顔になりつつもあります。

上は兵庫のキャプテン・寺部選手。キャッチャーで文字通りチームの要。

この日はプロ通算100安打を放ち、祝福されていました。

 

 

創設当初からリーグを支えてきた選手が徐々にフィールドを去り、新しい選手に代わっていく。

寂しいことではありますが、次々に新しい選手が現れてくるのを見守るのは楽しみにもなります。まるで親目線。(苦笑)

 

次回はイベント関係その他を。

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