硬式だけが高校野球じゃない

  • Mr.black
    2017年08月01日 10:24 visibility2031

昨日は大阪市の南部にある住之江球場に出向きました。

 

 

 

現在、高校軟式野球の大阪大会が行われているのです。この大会で優勝すれば明石と姫路で行われる全国大会に出ることができます。

高校野球と言うとほとんどの人の目は硬式に行きますが、軟式も勿論「高校野球」であり、選手は一生懸命プレーしていますからね。そちらにも目を向けたいと思っています。

 

 

大会も後半戦。この日は準々決勝の2試合が行われました。

所用で朝からは行けず、昼前に到着。第二試合を観戦しました。

第二試合は「長尾ー興國戦」。

 

 

ところでこの日の第一試合は「PL学園ー大商学園戦」でした。勝ったのはPL。ベスト4進出です。

そして第二試合開始前のグランド整備はPLがやっていました。

硬式野球部が休部し、世間では「PL野球部が無くなった」と言われているのですが、軟式野球部は存続しています。ちなみにPLは軟式も強く、何度も全国大会に出ています。

ユニはご覧のように硬式と同じデザインです。「永遠の学園」の軟式野球部の歴史はまだ続きます。

 

 

 

話を第二試合に戻します。

 

↑こちらが1塁側:長尾高校。府立校。

軟式では一定レベルの力を持っています。

白ユニに濃紺基調。胸には「NAGAO」。

 

 

 

3塁側:興國高校。私学。

硬式が全国制覇しているので特にオールドファンの方はご存じでしょう。

硬式と軟式では同じユニを着用しているケースもありますが、興國は違うデザインです。

白ユニに濃紺基調。胸には筆記体で「Kokoku」、その下に赤で「GAKUEN」。

帽子のマークは「KG」です。

 

<参考>:興國の硬式野球部のユニデザインで軟式と異なる部分

胸マークは早稲田風で「KOKOKU」

ストッキングは白と濃紺、白部分に濃紺ラインあり

帽子は白、マークは「K」

 

 

 

 

 

試合ですが意外な展開になっていきます。

興國が初回1点先制します。これは足を絡めて巧みに先取点を挙げたのですが、その後の満塁のチャンスで追加点を取れず。

すると今度は長尾が反撃。興國先発投手の制球が定まらず2死満塁になったところで走者一掃の長打が出て一気に3-1とひっくり返します。

 

 

その後興國は攻撃がややチグハグ。更にチャンスでいい当たりが長尾守備陣にことごとく好捕され、リードを許したまま終盤になります。徐々に興國応援席から焦りが感じられました。

 

 

長尾はリードした8回表の守備から継投に入ります。

「これはいつものことなのか?それともエースに疲れが出てきたのか?」

 

個人的には「マズイな。流れが変わるかも」と思いました。興國打線が長尾のエースを捉えきれていない雰囲気で、二番手の投球練習を見た時「むしろこの投手の方が球は速いが打ちやすそう」と感じたからです。

 

するとやはりここから興國の反撃が。8回表に1点返し、2-3と1点差に。

そしてついに9回表に2点取って逆転します。その勝ち越し点は詰まり気味の打球が三遊間の難しいところに転がり、長尾のショートが取って懸命に送球しましたがセーフという形で入りました。

勝利の女神様が時に見せる「勝敗のあや」でした。長尾からすれば目前の勝利がスルリと手からこぼれた感じでした。 

 

  

 

勝って校歌を歌う興國と、負けてそれを聞く長尾。

 

 

勝利まであと少しだった長尾。ガックリ下を向く選手も。

しかし頑張りました。ピンチで再三見せた好プレーは普段の練習の賜物でしょう。

ありきたりの言葉かもしれませんが、敗戦も人生の糧になると思います。

 

 

一方勝った興國はこれでベスト4進出。準決勝の相手は「堺ー浪速戦」の勝者です。

昨年は大阪大会準優勝でしたが、はたして今年は全国へ行けるでしょうか?

そして硬式のように全国制覇出来るでしょうか?

軟式としては珍しくスタンドに控え部員はたくさんおり、レベルもかなりのチームでした。

 

 

 

なお、全国大会は8月24日(木)から6日間、明石第一球場(トーカロ球場)と姫路球場(ウィンク球場)で開催されます。

(※)6日間には休養日1日を含みます。

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