スタンドが作られて有料試合が可能になった(伏見桃山球場)

  • Mr.black
    2017年11月05日 11:15 visibility2023

 

今回女子野球ジャパンカップを観戦した場所は京都の伏見桃山球場。

内野クレー、外野天然芝。両翼97.5m、センター121m、のフィールドです。

 

 

以前にも紹介しましたようにこの場所にはかつて「伏見桃山キャッスルランド」という遊園地がありました。上はキャッスルランドの象徴として作られたお城ですが、あくまでも「模擬天守」で歴史的な価値はありません。

 

遊園地が閉鎖される際この天守閣も解体されるはずでしたが、地元住民の「残して欲しい」という要望が大きかった為、そのまま保存されることになりました。ただし耐震強度の問題もあり、現在は中に入ることは出来ません。(遊園地時代には入れましたが。)

 

 

この球場には以前はスタンドはありませんでした。

バックネット裏にほんの僅かフラットな長イスが設置されていただけで、他は立ち見状態。あくまでも「グランドレベル」の球場で有料試合が開催出来るものではなかったのです。

 

 

↑ これが以前の姿。(2010年12月撮影。)

バックネット裏に2列の長イスがあっただけです。

 

しかし2015年の春、1・3塁側に1,200人ほど収容出来るスタンドが新設され、これによって女子プロ野球の試合が時々開催されるようになりました。

 

なお、内野の途中から外野全体にかけてはスタンドが無いので、タダ観が出来ない様に目隠しがネットフェンスに張られていました。

 

 

しかしながらスタンドが後付けの為、どうしてもこういう状況になってしまうのですよね。

高い防球ネットとその支柱が客席より前にある為、見づらい場所が点在します。今回観戦する際、視界良好の場所探しに結構苦労しました。

 

余談ですがおそらく香川の志度球場もスタンドが後付けだったのでしょう。ここと同じようにネットの支柱が前にあって視界が悪い席が多かったです。志度は更に照明塔も前にあり、もっと視界不良です。

(なお、伏見桃山には照明は無し。)

 

 

座席は全て長イス。

この球場でもうひとつ残念なのはバックネット裏に本部室の建物(緑色の建物)がデ~ンと建っていること。なので正面から試合を観ることは出来ません。

 

 

しかしながらこの本部室、和風なところが面白いですね。さすが京都というべきか。

 

 

そして以前ともうひとつ大きく変わったのがスコアボード。

かつては得点表示だけのパネル式が右中間側にあったのですが(下記写真参照)、今回の改修ではLED式のスコアボードが左中間側に作られました。

位置を変えたのは右中間側に天守閣があるので、よく見えるようにという配慮なのでしょう。

 

ところでこのスコアボードは小さめなのでメンバー表示は1チーム分しか出せません。

なので攻撃側のチームと守備側の投手名のみ表示され、攻守交代になるとメンバー表が入れ替わります。

 

 

↑ 以前の様子。

スコアボードは右中間寄り。小天守の手前側にありました。

そして当時のバックスクリーンはネットを重ねただけの簡易な物でした。「グランドレベルの野球場」だったことがこれでよく分かると思います。

 

 

  

今回ジャパンカップが初開催された伏見桃山球場。

西京極・太陽が丘の2球場と共に京都の野球界を支える存在になっていくことでしょう。

 

 

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