BCリーグ球団のユニフォーム その3

  • Mr.black
    2020年12月06日 08:54 visibility1679

今回がとりあえずの最終回。

これは編集作業中に誤って一度アップしてしまった分です。(汗)

 

 

<福井ミラクルエレファンツ>

<福井ワイルドラプターズ>(←詳細は後述)

 

 

 

福井MEのチームカラーはメインが黄色でサブが紺。

初代のデザインは帽子やヘルメットが黄&紺という非常に珍しい配色でした。

黄色帽・黄色ヘルメットだと、MLBのピッツバーグ・パイレーツが1970年代~80年代頃に採用していた以外ではあまり思いつきません。

 

なお、当初ユニの背中は番号だけで名前はありませんでした。

「名前を入れると逆に覚えてもらえない。番号だけの方が覚えてもらいやすい」というどこかの研究結果に基づいてのことでしたが、後年には名前を入れました。やっぱり名前があった方がいいと思います。

 

 

 

やがて黄色と紺の割合が「紺メイン」に変わっていきました。

まあ、黄色帽子は小学生の帽子、黄色ヘルメットは工事用ヘルメットをイメージしますからね。変更して良かったのかもしれません。(汗)

 

 

↑ これは練習用ユニ。紺がメインカラーになっています。

 

 

その後、2019年から2020年にかけて福井球団には大きな転機がやって来ます。

経営難でミラクルエレファンツは一度清算され、新球団「福井ワイルドラプターズ」になったのです。

「会社清算→新球団設立」という流れなのですが、球団の系譜は繋がっているようです。以前からのファンに配慮したのでしょうね。応援する球団の消滅がいかに寂しいものかは私には痛いほどわかります。

 

 

 

チームカラーは引き続き黄色ということですが、上の新ユニを見ると黒とグレーがメインで、黄色の割合はごく僅かです。

ユニの袖とサイドには黒とグレーの迷彩柄が入っていますが、これは化石をイメージしているようです。福井は恐竜の化石発掘で有名なのでこのようなユニデザインになり、球団の新しいニックネームに映画ジュラシックパークで有名な「ラプトル」を採用したわけです。

 

胸マークは二段で「WILD」「Raptors」。

 

個人的には旧:ミラクルエレファンツの「球団公式戦初勝利」の現場に立ち会えた縁から、BCリーグ12球団の中でも特に応援しており、なのでどんな形でもチームが存続したことは嬉しく思っています。

 

 

もう会えないミラクルエレファンツのマスコット「パオタロウ」。

 

なお、ラプトルをモチーフにした新しいマスコットが作られる予定です。デザイン画では結構な強面で、見たら小さな子供が泣かないかな・・・と思いますが。

 

 

<滋賀ブラックス>

 

 

関西初のBCリーグ球団・滋賀。

当初の名称は「滋賀ユナイテッドベースボールクラブ」。

 

 

ただし、チームカラーが黒であり、その為当初より「ブラックス」が愛称となっていました。

そして2020年度より「オセアン滋賀ブラックス」と改称。「オセアン」は近年急速に野球界に関わってきています。

 

ユニは当初ホームとビジターで明確に分かれていました。上に掲載のユニはビジター用。

見えにくいのですが、グレーで忍者とお城の絵が描かれています。これは前面だけでなく背面にもあり。

滋賀県と言うと琵琶湖から「青」のイメージが湧きやすいのですが、そこをあえてチームカラーを忍者装束の黒にしたのです。(甲賀忍者)

 

あいにく当初のホームユニは見る機会がありませんでした。白っぽく見えるかなり薄いグレーユニで、やはり忍者とお城の絵が前と後ろに入っていました。

(写真では白ユニに見えていましたが、グレーだったそうです。)

 

 

こちらは「ブラックス」になって以降のユニ。現在はホーム・ビジター共にこのデザインみたいです。(写真はホームゲームでの物。)

胸マークは二段で「OCEAN SHIGA」「BLACKS」。

帽子のマークは旗のようなデザイン。現在の球団マークと思われます。(下記参照。)

 

 

 

滋賀は大阪からは微妙に遠い距離なので、休みで遠征となるとつい他地域に行ってしまい、ホームゲームの観戦がおろそかになりがちでした。それが今年はコロナの影響であまり関西圏外に出られなかったので、ホーム観戦の思わぬ機会が訪れたわけです。

 

関西唯一のBCリーグ球団・滋賀。「カンドク」を振ってBCリーグに飛び込んだところに球団の覚悟を感じています。過去ずっと低迷していますが、いつか優勝する機会はやって来るのでしょうか?

 

 

<信濃グランセローズ>

 

今回のトリは信濃にしました。何故かと言うと、ここのユニフォームは変化が激しくてまとめるのが大変だったからです。

そもそも帽子のデザインは毎年変わりますからね。ヘルメットもデザイン変更の頻度が高いです。

 

 

信濃のチームカラーは赤。サブカラーが黒。

今回は上のデザインをパターン(A)とします。

 

 

パターン(B):白ユニで赤の縦じま。

 

(A)・(B)は白ユニなのでNPBの考え方でいけばこれらがホーム用になるはずですが、(B)をビジターで着用していたことがあります。

 

 

 

 

上の2枚がパターン(C)。 上:赤、下:グレーのユニ。

 

これが私が最も多く見たパターン。ただし、1枚目のユニには襟から胸にかけて白のラインが、そしてサイドに黒の太いライン入っていますが、2枚目にはありません。同じようなデザインでも年度によってマイナーチェンジしているのです。

 

 

 

パターン(D)。

 

上ユニは赤で(C)と似ていますが、ボタン無しのプルオーバーユニです。

そして下がグレー地ではなく白地。

胸マークは通常「HOKTO」なのですが、この時は「JA中野市」。中野球場で試合する時にはこの胸マークと決めているのかもしれません。(スポンサーは大事です。)

 

 

 

パターン(E)。 上下グレーユニ。

 

これら(C)、(D)、(E)、はNPBの方式だとビジター用になるはずですが、信濃の場合は必ずしもそうではなく、ホームで着用していたことがあります。

 

考えられる仮説は「対戦相手の着用ユニによってこちらのユニのデザインを変える」というもの。

 

(B)のホーム用っぽい縦じまユニをビジターで着用したのは相手が新潟の時。(新潟はオレンジユニ)

 

(D)のビジター用っぽい赤白ユニをホームで着用したのは相手が群馬の時。(群馬は白ユニ)

 

(E)のビジター用っぽいグレーユニをホームで着用したのは相手が石川の時。(石川は白地に青の縦じまユニ)

 

ただし、これらの仮説を覆すような時もあったので、意外と適当に変えているだけなのかもしれません。

いずれにせよ、信濃のユニは観戦の度に違うパターンに接するので「今度はどんなデザインを着用しているのだろう?」と楽しみにもなっています。

 

 

更にこれは「番外」のパターン(F)。

 

マスコットの「グラッツエ」とその後ろの少年が着用しているのが広告無しの「本来の基本ユニ」ですが、公式戦でこれを選手が着用することは通常ありません。

そして左後方の選手が着用しているのは練習用ユニと思われます。(パターン(D)とかなり似ていますが、ボタンが2つあります。帽子は赤メインが通常で、黒メインなのは珍しいパターンです。)

このように信濃はユニや帽子の種類が圧倒的に多く、全体の把握はよそ者の私には不可能なのです。

 

私は基本的にはユニのデザインをむやみに変更しないチームの方が好きなのですが、リーグの中には信濃のようにクルクル変わるチームが一つや二つあっても面白いかな、と思っています。まるで昔の日拓ホームフライヤーズのように。(笑)

 

これで今回のBCリーグ球団のユニレポートは終了です。

 

これら以外では茨城と神奈川の2球団が未観戦なので、来年以降で実現すれば「その4」として紹介したいものです。出来れば来年実現したいな・・・と思っていますが、さて。

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