ちょっと疑問の試合中断
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Mr.black
2024年09月21日 08:37 visibility280
今回観戦した高校野球の鳥取県秋季大会。2日間とも秋とは思えない高気温でした。特に訪問2日目の天気予報は、当初「曇りで場合によっては一時雨」だったのが予想外のカンカン照り。
出発時に用意した雨具が全く無用の長物になり、逆に団扇や携帯ファンの出番となりました。まあ台風の影響で予報が難しかったのでしょうがね。
幸いスタンドに屋根が有り、その下で観戦できたのでこちらとしては助かりました。
しかし選手にとってはやはり厳しい環境だったのでしょう。「米子西ー鳥取東戦」の試合終盤、選手が足をつらせて2回中断されました。
1回目は守備の時、ゴロをさばいた内野手が苦悶の表情を浮かべて転倒。そのまま動けなくなる状態に。同選手はすぐに担架で運ばれ、他の選手は審判の指示で全員ダッグアウトに引き上げて試合中断。結構長い時間を要しました。
これはまあ妥当な措置として、個人的に疑問に思ったのは2回目の中断です。
打ったバッターが1塁を過ぎた所で足をつらせて転倒し、担架で運ばれて行きました。ここで再び守備陣が全員引き上げて中断したのですが、私は「臨時代走を出せばいいだけじゃないのか?そのまま試合を続行し、イニングが終了してまだ治療中だったらそこで中断にする方が合理的だろう?」と思ったのです。
その後試合が再開された時、1塁には臨時代走が出され、そしてイニング終了後に結局当該選手の交代が告げられたのです。「随分不合理な手法だな。段取りが悪い」と思いましたね。
実はこの中断明けにマウンドに戻った投手がしばらく制球が定まりませんでした。何とか凌いで事無く終わったものの、もしここでリズムを狂わせ失点して負けたらあまりにも気の毒です。
逆に攻撃側もその時の状況次第では「押せ押せで一気呵成」になるチャンスだったのに、流れや勢いが止まってしまうことだってあるでしょう。
段取りの悪い中断は試合の行方を大きく変えてしまうことだってあり得ます。そして、やたらと中断を繰り返したり、あまりに長い時間試合が止まったりでは、かえって選手の体調が狂う可能性も考えられます。
なので個人の意見としては
1.守備側の選手や、打席に入っている選手が熱中症や足をつらせた状況では即中断(打者の状態しだいではなるべく早く代打を起用して試合再開)
2.攻撃側の走者が同症状の時は速やかに臨時代走を出して試合続行・イニングが終了しても治療中の場合はそこで中断
3.中断時間の上限は設けること(ただし、その日の最終試合の場合はこの限りではない)
とした方がいいと思います。酷暑の中でのあまりに長い中断は次の試合に出て来るチームの選手にも影響が及ぶでしょうからね。
暑さで試合中に選手が熱中症になったり、足をつらせたりして中断という事態が頻発するようになってまだ年数が浅いので、運営の段取りの悪さが生じるのは現時点ではやむを得ないでしょう。
しかし早期に合理的な基準を全国一律でしっかり設けるべきと考えています。特に各都道府県大会では普段の練習時間が短かく、強豪校と比べて体力面で劣る選手も多く出ているでしょうから、中断とプレー続行の線引きを明確化すべきかと。
次回とその次は、今回観戦した2球場のレポートです。
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