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“妖怪人間ベム”











確かに原作アニメとは別モノである。ベムなどは柄本明演じるもうひとりの妖怪人間?の方がイメージにぴったりと思うのだが。しかし、この一連のドラマ〜映画はアニメから独立したオリジナリティーがあり、得てして、陳腐になりがちな、マンガ・アニメに素材を求めた割にはひとつの物語として成立している。

最近のドラマ・映画にしては、なんたって本がいいよね。涙しながら観たもん(笑)

“悪”にも、簡単に悪とは断罪出来ない論理を持たせようとしている。ただ、惜しむらくは、ストーリーの中で犯している罪は言い逃れ出来ない悪なんだけれどもね。もう少し、その辺の展開を細密に描けたら良かったのに。

最後に登場するモンスター(人間妖怪?)は今流行りのVFX。何ともハリウッド的なんだけれど、全体的にCGアニメを含めて、そこまで違和感はない。

ベム、ベラ、ベロの3人は人間になる方法を求めて当のない旅を続け、その過程で、人間になるヒントを見つけても、人間を助けるために妖怪人間のままで居続けるか葛藤する。3人が時には対立しながらも、危機にはひとつになり立ち向かう様は、ひとりの人間の葛藤とダブって見えた。

観月ありさも母親役をやるようになったんだねぇ。時の流れを感じます。



































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