CiNEMA ReVIEW 8


 

 

 

“007 Skyfall”




 

 

 










あっ、ネタバレ注意ですよ。





リアルタイムで007を初めて観たのは、“私を愛したスパイ”。まだ、主題曲タイトルの“Nobody Does It Better”の意味も知らないウブなころだったなぁ(笑)なので、私の中では、ジェームス・ボンドと言ったらロジァー・ムーアなんだな。そして、次に、ショーン・コネリーとピアース・ブロスナンがイメージかな。ジェームス・ボンドのイメージは、とにかく華麗でタフ。もちろん、常人離れしていますが、それでいいんです。ここ3作品に主演しているダニエル・クレイグはあまりにも人間的過ぎる。そんな人間臭いボンドをよしとするならば、彼はかなり好演していると言えるが、私の中では、彼はジェームス・ボンドと対極の位置にいる。

この23作目の“Skyfall” は50周年記念作品として製作されたらしいが、そのストーリーもずいぶん地味。イスタンブールを舞台にしたオープニング(と言っても、時間的にかなり引っ張ってるが・・・・)で、ボンドは味方の誤射?で急流に落下してしまう。オープニングのミッションは華麗に遂行してMI6本部に帰還するというのが定番。それを覆したところで何の効果も生まれていないようだ。平凡なスパイ映画に成り下がっている。

敵役も、これまた地味。スペクターのような世界征服を企む悪の組織ではない。Qに恨みを持つ元諜報員。単なる個人的復讐劇です。ボンドガールも途中で死んじゃうしなぁ。懐かしのアストン・マーチンも惜し気もなく爆破しちゃうし・・・・そんなんだったらちょーだい!(笑)

ホント、ボンド映画のお決まりを悉く覆してるんだけど、見事に何の効果も生み出していない。挙句の果てには、結局、今回のミッション?、半分失敗だよね?

まぁ、そのお陰で、次回からちゃんとMは男性です。これで、ここ何作品が続いた女性Mの呪縛から解放されるね(笑)













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