最年長記録が示してくれるもの

今週は僕の最も好きな現役プロ野球選手のひとり北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手がプロ初完封を挙げた嬉しいニュースがありました。


 しかし、世界的にみれば何と言ってもコロラド・ロッキーズのジェイミー・モイヤー投手が17日パドレス戦において勝利し、メジャー最年長勝利記録を更新(49歳151日)したことが野球界最大のニュースだったと言えるでしょう。


また今月は日本プロ野球でも中日ドラゴンズ山本昌投手が15日の対阪神戦でセ・リーグ最年長勝利記録・プロ野球史上最年長先発勝利記録を更新。


日米ともにベテラン投手が夢の記録で協演するという忘れられない月となりました。


それにしても、山本昌投手が更新するまでの同記録の保持者であった浜崎真二選手について調べてみると、実に驚かされました。


まずプロ入り前のアマチュア野球での経歴の輝かしさ。


そしてプロ入りの年齢。45歳で選手兼総監督として阪急に入団。


もちろん日本プロ野球選手史上入団最年長記録です。


翌1948年に監督に就任しながらも現役選手としても17試合登板3勝3敗。


同年8月10日に記録した先発勝利が山本選手に更新されるまでの日本プロ野球史上最年長の先発勝利記録であったわけです。(46歳8ヶ月)。


しかもまだ選手としての活躍は続き、1950年5月7日の登板で48歳4ヶ月の日本プロ野球史上最年長勝利を記録。


今ではちょっと考えられないことですが同年11月5日には対戦相手の毎日監督湯浅禎男(48歳1ヶ月)と先発投手として投げ合い黒星を喫しています。


結果はともかくこの時の48歳10ヶ月での出場が日本プロ野球最年長記録として今でも輝いています。


ここまでの投手記録や出場記録だけでも十分に驚異的ですが、打撃や走力にも優れ、三塁打、二塁打、安打、打点、盗塁の最年長記録も保持しているとは「驚いた」という表現では収まり切らないすごさです。


 野球に限らず、練習環境やスポーツ医学の向上等でアスリートの競技継続年数がかなり延びてきたと言われています。


 しかし、今より厳しい競技を取り巻く状況、環境の中で年齢を感じさせない優れた成績を残す先人がいたことは、スポーツの域を超え、人間そのものの持つ偉大な可能性を教えてくれている気がします。


 


(この記事もWikipediaのお世話になって書きました)。

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