ザッケローニ監督の言葉から



やや旧聞になってしまいますが、男子サッカー日本代表監督ザッケローニ氏が、日本代表あるいは日本人選手について語っておられたことで、その通りだな、さすが深い洞察力だな!と感じたことがありました。



完全に正確ではありませんが大意は以下の通りだったと記憶しています。



「日本人選手の悪い所と言われてもなかなか思いつかないが、所属するチームへの思いが強すぎる為か、結果が出ないと落ち込み過ぎるところがある」



僕は正にハッとさせられました。長年、僕も思い続けてきて言葉に表現できなかったことをうまく言い表して下さった、と感じました。



自分が高校時代に所属した部活でも、大人になってからの職場でも、ザッケローニ監督の言われた様な光景が目に浮かびます。



自分たちの話で恐縮ながら、僕は高校時代フェンシング部に所属していました。





我が部は昭和61年から平成4年まで7年連続インターハイ団体予選に勝ち抜き、本大会に出場していました。





それが僕らの代で途切れてしまったのです。



すると、12人いた同期の部員のうち大学で競技を続けたのは1人だけになってしまいました。



僕も大学では競技を続けませんでした。



みんな事情はあったと思います。しかし僕らは大学の付属校だったので「伝統を途切れさせた自分たちが先輩と大学で競技を続けるのは申し訳ない」という気持ちはみんな心のどこかにあったと思います。



今なら、「それでも続けた方が大学で待ってくれている先輩方が本当は喜んでくれる」と考えます。



しかしマイナス思考がみんなを支配してしまった。



僕は凡庸どころか平均以下の競技者でしたが、同期には素質がある仲間が確かにいたので残念です。



因みに唯一競技を続行した仲間は後年、弁護士になりました。周りに左右されない意志の力は誠に偉大です。僕は彼を尊敬しています。



話がだいぶ横道に逸れましたが、ザッケローニ監督の言葉には考えさせられます。



良い結果が出ても悪い結果が出ても、特に悪い結果の時はなおさら自らの感情に左右されず、また周囲にも左右されず、結果を冷静に受けとめて次どうすれば良いのか考える。



それが必要なのだと思います。



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