NHK「幻の甲子園」を見て
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こじっく
2010年08月07日 21:08 visibility728
NHK「幻の甲子園」を見た。
とても良い番組だった。
戦時下で行われた昭和17年の大会は、公式には「中止」とされているが、代表16校は別の大会の名の下に、甲子園で戦うことができたのである。
優勝しても深紅の大優勝旗もなかったが。
先発選手は交代できないというおかしなルールがあったが。
その異例の大会での優勝校が徳島商業で、準優勝校が僕の大好きな京都の平安中学であることを僕は知らなかった。
その大会に参加された選手の方で、まだご存命の方々が何人か出演して下さっていた。
大会の思い出だけでなく、戦争体験をそれぞれに語ってくださった。
京王商業の選手だった方が、シベリア抑留体験を語られた時は、その凄まじさに息を飲んだ。
甲子園で野球を精一杯した数年後に、厳寒のシベリアの大地で非人道的な扱いを受けることになるとは・・・しかも、その時、戦争は終わっていたのだ。
幼稚な書き方になってしまうが、なぜ日本は戦争をしたのだろう?
今、日本は自由になった。
だからこそ、日本がなぜあの戦争をしたのか自由に検証、議論し、二度と戦争を繰り返さないようにすることが我々の責任だと思う。
もう二度と高校球児が大会を終えたあと戦争に行くような時代が来ないように、平和を守っていかねばならないのだ。
番組の最後に、昭和31年の選手権で優勝した平安高校の監督が、「幻の戦い」の準優勝投手富樫淳さんであることが紹介されていた。
とても救われた気持になった。
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