我的愛球史 第19話 僕にとっての史上最高の試合


 NPBのサイトで「史上最高の試合」が発表されていました。

 12球団の監督、コーチ、選手による投票で選定されたそうです。

 第1位は1994年10月8日の巨人ー中日戦でした。

 僕は当時大学1回生でしたが、テレビに釘付けになって戦況を見守っていました。

 勝負強い落合選手のホームランが心に残っています。

 あれぞプロの鑑!と思いました。

 しかし、僕にとっての最高の試合は1989年6月25日の巨人ー阪神戦です。

 岡田彰布選手がガリクソン投手から逆転満塁ホームランを放った試合です。

 8回二死一塁まで1−4で負けていた。

 そこから、スタメン抜擢されていた1番亀山努選手がヒット。

 和田豊選手も連続ヒットで繋いで3番の岡田選手に託した。

 この重圧のかかる場面で岡田選手が左翼ポール際にアーチを描く。

 跳ねるようにして一塁に向かう岡田選手の姿が眼に焼きついています。

 そして、9回表を冷静な久保康生投手が抑えて阪神勝利。

 思えばちょうどその30年前の昭和34年6月25日、後楽園球場での天覧試合で阪神村山実投手は巨人長嶋茂雄選手にサヨナラホームランを浴びた。

 その無念を時空を超えて岡田選手が晴らしてくれた。

 ベンチの村山監督の感激はどれほどのものであったことか・・・。

 あの頃は順位だけ見たら「暗黒時代」かもしれなかったけど、一つひとつのゲームの感動の前にはそんなこと関係なくって・・・。

 いまだに僕のベストゲームです。

 

 







































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