野球読書日記 映画編「フィールド・オブ・ドリームス」

「フィールド・オブ・ドリームス」。

レンタルビデオやDVDで何回観ただろう。

もう,本当に大好き。

 

初めてこの映画の存在を知ったのは中学2年の春休みの昼下がりにテレビを観ていると、映画解説者の浜村淳さんが「この映画は素晴らしい」と熱弁をふるっておられる場面を見た時でした。

「アメリカの野球映画」と聞いただけで心が震えました。

封切りの時に劇場で観ることはできなかったけれど、中3の2学期の中間テストの後、レンタルビデオで観て感動しました。

あの時は深い意味も分からず、トウモロコシ畑の中に造った野球場で、レトロなユニフォームを着た野球選手がプレーしている光景を見るだけで「最高やな」と思っていました。メジャーリーグに憧れていたのです。

時は1990年。近鉄バファローズのスーパールーキー野茂英雄選手が世間の話題を席巻していました。まさか、その野茂選手が5年後にメジャーリーグで新人王を獲るなんて想像もせずに・・・。

当時、レンタルビデオの新作は確か1泊2日で返却しないとダメで、学校終わりの土曜日午後に借りて日曜日夕方に返していました。その間、2回、できたら3回必死に観るわけです。

私はあの頃、野球映画の「フィールド・オブ・ドリームス」、「打撃王」、「メジャーリーグ」、「ナチュラル」なんかをよく借りていました。そして「いつかアメリカに野球観戦や球場巡りの旅に出たい。いや、大金持ちになってマイナーリーグの球団を買収し、オーナー席で試合を見ながらゆっくり人生を送りたい」と夢を見ていました。

私にとっては、そんな頃を思い出す映画です。

 

年を取ると、同じ映画を観ても味わいが変わって来て、感情移入する登場人物も移り変わっていくし、心に留まる場面も変わって行きます。

今なら、主人公レイ・キンセラの父ジョンが初老と言っても差し支えない年齢(今の私の年齢よりもっと上です)になってこどもを持ったことが気になります。この辺り、直接映画の中で描かず、観る者に想像させるあたりが「やっぱり良くできた映画だよな」と思います。

私の今の解釈では、「フィールド・オブ・ドリームス」の真の主人公はレイではなくジョンです。

 

私は人生で最後に観る映画を選べるなら「フィールド・オブ・ドリームス」です。

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