黄金の4人

いつでもそうである、と言われればそれまでだけれども、
いつもよりも若干酔っ払っている、
お久しぶりの天国のな○さんから
しょーもない駄洒落メールを貰ったことが
無性に嬉しいオボロドウフスキがお送りする観戦記。

守らせたら天下一品という定評が全国各地に広まっているパラグアイを相手にどのような攻撃を仕掛けられるかが個人的に注目すべきところと思っていたけれども、尻論、もとい結論からいくと「ゴール」、さらにその手前の「シュート」という観点から考えると不満を覚えるゲームであった。

日本は1トップに巻を据え、オフェンシブに右から俊輔、山瀬、遠藤、そしてボランチに憲剛と啓太、ディフェンスが右から阿部、神社じゃない!寺田、闘莉王、長友、GKが楢崎という布陣。
前のコートジボワール戦に比べて、マイボールを大切にする意識、及びパス回しのテンポなどは、前半良かったように思うけれども、相手DFへノチェイシングと空中戦の競り合いで本領を発揮する巻を初めとして、
「では誰がフィニッシュを、“責任を持って”受け持つのか」と言う部分、
ディテールの一つでありながら勝負において最も重要な部分がぼやかされてしまったように見えた。
後半入った大久保にはそれがあるようにも見えたけれど(ある意味、何でそこでシュート打っちゃうの?という外国人選手に良く感じる思い)、大久保が入るときにはチームの流れがいまいちになっていた。
前半のポゼッション(遠藤、俊輔、憲剛が揃うとやはりゲームのテンポが大変良い)から考えると最後の仕上げの部分に物足りなさを感じる。
これは今に始まったことではないかもしれないけれど。
俊輔のクロスから闘莉王のヘディングシーンなども得点に至らず、ゲームは0-0のドローで終了。

以下個人採点
GK楢崎6.5 危険なシュートはほとんどなかったが飛び出しなど
安心してみていられた。
DF阿部6 交代前は足を引き摺るような状態だったが守備の堅さ、判断力などしっかりとしていた。あとはチャレンジする回数を増やして欲しい。
寺田6.5 32歳の代表デビュー。阿部と闘莉王に挟まれたポジションと言うこともあり、持ち味を出すことに専念できた。
闘莉王6 守備は素晴らしかったがパスの精度が彼にしてはいまいちであった。
長友6 前のゲームほどのインパクトはなかったかもしれないが、よく攻撃に絡み、守備でも後れを取ることがなかった。
MF憲剛6.5 前半のゲームの流れを作った。勝負のパスでもっと精度が上がるとさらに危険度が増すだろう。
啓太6 恐らく彼のプレイ、とりわけまだ体力やゲーム勘において彼のベストとは言えない状態について苦言を呈する人も多いことが予想されるが、
彼だからこそ出来るカバーリング・忠実なマーキングなどを見せた。
俊輔6.5 セットプレイのキックは期待が大きすぎたからかいまいちだったが、闘莉王のヘディングシーンを含め、多くのチャンスを作り出した。
山瀬5.5 あと一歩でビッグチャンスというところまでは作り出したが・・・。
遠藤5.5 キープ力を上げ、チャンスの手前までは演出。
FW巻5.5 持ち味は出したと言えるかもしれないが、シュートは無し。

交代選手
駒野6 アグレッシブに動いた。
長谷部6 よくないリズムをやや変えるのに貢献。
高原5 まあ採点略にするところだが存在感は無かった。
大久保5.5 シュートを強引に打つ姿は日本人に見えなかった。それはもちろん、枠に行かなければ、という視点が一方にあるけれど、重要である。
松井6 確かな技術でオフェンスに貢献したが、決定的なところまでは至らず。
今野は略。

ズィーコが代表監督になった当時、中田(英)・俊輔・小野・稲本を称して
「黄金の4人」という名称があった記憶が残っているけれど、
このゲームの途中にあった、俊輔・松井・長谷部・憲剛というのがそれぞれのバランスを鑑みても当時より良い中盤と言えるのではないだろうか。
もちろんこの4人でも「黄金」とはとても言えないだろうけれども。

ゲームが始まってすぐ、TBSの実況が
実況「それでは金田さん、このゲームですが」
金田「はい」
実況「・・・スターティングイレブンをご紹介しましょう」
ヲイ、金田さんに呼びかけなくて良いではないか!
と思いました。これからはやめてほしいと思います。

3年4組 おぼろどうふすき

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