FC東京 vs 清水エスパルス

実の親にも
「お前は局所的豪雨だ」
って言われたことのない
ブダペスト二郎が東京vs清水をリポートいたします。

東京は石川のキレキレ具合がすごいらしい、平山もようやく存在感が増しているらしい
というのを楽しみにしていたけれど、噂に違わぬ出来だった。
アウェイの清水は前節だかナビスコだかで市川が良かったというのをどこかで読んで、
また岡崎の動きと、その岡崎をMFにして使いたいという状態の原、ってことで楽しみが多かった。

ラスタマンさんが書かれていたようにブルーノ・クアドロスと今野のCBに米本・梶山のセントラルMFというのがやはり守備の安定に大きく貢献していた。また、長友・徳永という1対1にやたらと強いSBがいるのだから相手にとっては厄介だろう。加えて平山が良くなっていて、ショートパスを基調としながらも、長いボールでも(カボレもいて)充分以上に勝負できるというのが大きいだろう。

エスパルスに関してはしばらく見ていなかったけれど、新生姜、もとい岩下が出ておらず、山本真希もいない。岡崎が左の(別に共産党というわけでは、多分ない)MFで兵働が右(別に北方四島の返還を訴えているというわけでは、多分ない)MFに位置し、真ん中は枝村と伊東。
リーグ450試合出場の伊東に関してはすごいとしか言いようがない。
数学的に言えば1年に1試合だったら450年かかる計算である。(←賢い、オレ!)

前半早い段階でカボレ球に反応したこぼれがボックスに進入したところを兵働が倒してPK。
梶山が決めて清水が生徒。もとい東京が先制。
エスパルスもヨンセンのポスト、岡崎の飛び出し、原のドリブルなどからチャンスを作るけれども、
権田やDFラインに最後に体を張られていた(といってもビンタではないしハリセンでもない)。
後半東京DFのヘディングのクリアがヨンセンのところに落ちてきて、ヨンセンの美しいシュートが決まり、同点。東京のクリアとして良くなかった部分もあるけれど、清水の左サイドを中心とした押し込みが功を奏した部分も大きいだろう。ヨンセン自身がそのボールに競っていなかったけれど、こぼれに反応できたヨンセンについている東京の選手はいなかった。

東京が押し込んで、左サイドからの攻めを繰り出しアミノバイタルエリアでボールがこぼれたところを、石川が、左から跳ねてきたボールを右足アウトでこすりあげるようにシュートを放ち、ポストにあたってからゴールにねじ込まれた。

以下個人採点
東京
GK権田6.5 セーブは良かったがカードはもったいない。いかにも出そうな雰囲気・時間帯であったところだった。その後に動揺したかキックもミス。
DF徳永6 岡崎を相手にしても引けを取らない能力の高さを見せた。
ブルーノ・クアドロス6 よくヨンセンに喰らいつき、ファイトしていた。
今野6.5 ヨンセンに対するからだの当て方もうまく、原への対応も良かった。
長友6.5 攻守に今日も効いていた。相手にする方はしんどいだろう。
MF石川7 シュートへのイメージ・決断力が素晴らしい。決勝点となったゴールの美しさときたらもう!
梶山6 決めて当たり前と思われるPKをきっちりと決めたのは大事なこと。ヘンタイなプレイもあったけれど、やたら難しいプレイをするときと、簡単にプレイするときとのプレイのチョイスでやや納得いかないところもあった。
米本6.5 必要なところに居る、絶妙なポジショニングと、何気に長い足でのボールカットと持ち味を発揮。
羽生6 五分の競り合いでの体の張り方にキャプテンらしい責任感が見えた。
FWカボレ5.5 PKを得たのは素晴らしいが、まだ自信が完全には戻っていないようなプレイ。
平山6.5 ようやくポテンシャルに見合ったプレイが見られてきた。何年か失われていたと言っても過言ではないくらいなのだから、数ゲーム良かったと言って満足は出来ないけれど。

交代選手
鈴木6 相変わらずのアグレッシブさで交代選手としての役割を果たす。
椋原と赤嶺は略。

清水
GK山本6.5 失点シーンは相手を褒める北京。石川のそのまえにあったミドルやカボレのシュートをとめるなど、良いプレイがあった。
DF市川5 思い切りに欠け、兵働とのコンビもいまいちで、期待されたクロスも少なかった。
青山6 カボレに対して危うい場面もあったけれど、競り合いなどでしっかりと仕事。
児玉6 平山に対しては劣勢であったけれど、意識の高いパスが幾度も見られた。
太田6 プレイの精度は良くなかったかもしれないが、その量に対しては感服。
MF伊東5.5 450試合出場改めて、素晴らしい。ゲームはさすがの嗅覚を見せるところもあったが・・・。
枝村5.5 梶山に勝るとも劣らないテクニックで随所に良いプレイもあったが、やはりもっともっとボールに絡んで欲しい。
岡崎5.5 裏への抜け出しや左サイドでの仕掛け、トップ下に移ってからの動き出しなどうならされる場面もあったけれど。
兵働5 多くあったFKでゴールに結びつけることが出来ず。左サイドに移ってからのほうが輝いていたように見える。
FWヨンセン6 素晴らしいゴールをあげ、ポストプレイも奮闘。
原5.5 確かな技術で起点にはなっていたがプラスアルファは生み出せず。

交代選手
パウロ5.5 積極的なところは見せたけれども、結果にまではつながらず。ややトラップが荒かったばーみやん、もとい場面もあった。
藤本5.5 あの場面で交代で出て、彼の実力からしたら物足りない姿勢と思うのは私だけか。
辻尾は略。

異常、知らない人からも
「あなたはジャンクロードバンダムですね」
と言われたことのない、ブダペスト二郎のマッチレポートでした。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。