WIN BY ALL NUDE
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ブダペスト二郎
2009年10月04日 00:41 visibility70
字義通りの意味でも、比喩的な意味でも頭のイタイ、
ブダペスト二郎です。
頭イタイから行くのを止めようかと思ったけれども、チケットを買ってしまっているという
貧乏コンチクショウ、もとい貧乏性から、出発。
雨の後だからかスベル選手が多かったゲーム(別に選手は漫才してたんじゃないよ)だったけれども、残留に向けてぜひとも勝ち点3、最低でも1は欲しいという状況であろう千葉を、
先週私が勝利の男神になれなかった浦和が迎え撃つというシチュエイション。
梅崎が注意力散漫なミスパスをして深井、ミシェウ、工藤、巻と素晴らしいボールと人の動きを見せて巻が落としたボールに谷澤が突っ込むが(別に巻はボケたんじゃないよ)、坪井が寄せてボールがこぼれ、深井が右足で
「先生、TAKESHIくんが早便してます」もとい、先制ゴール。
浦和はそれほど時間をあけずに、中央からエジミウソン、ポンテが絡み飛び出した恐らく阿部が倒されてゴール正面20mくらいか、の位置でFKを得る。
数年前まではjリーグでも屈指のキッカーだったがここ最近は蹴っても壁に当てることの多かった阿部勇樹が柔らかいタッチで右サイドにコントロールショットを決めて、同点。
その後、ジェフが幾度かチャンスを作るけれど、得点には至らず。徐々に徐々にレッズのペースに。
後半、梅崎に代えて達也が入り、また浦和に迫力が増した。
ポンテの右サイドからのFKがこぼれてファーの闘莉王が右足腿でトラップしたボールが弾み、そこに猛然と突っ込んだエジミウソンが左足で決めた。
ゲームが閉じる前に浦和の左サイドから中央に入れたボール、落としたところエジミウソンがシュートも千葉DFに当たり、こぼれるのだけれども、そこに勢い良く走りこんだ高橋峻希が右足でファー側に低く抑えたショットを鼻血、もとい放ち、トドメをさした。
以下個人採点
浦和
山岸6 攻撃を急いでキックミスした場面があった。ただ守護神らしい存在感を見せた。
高橋6.5 ちょっと滑りすぎるシーンが多かったけれども、主に対面したのが谷澤で、かなり体を張っていたことやおめでとう初ゴールなどを鑑みると素晴らしい一日だったろう。
坪井6.5 目立ったミスもなく、要所で相手オフェンスを押さえきった。
闘莉王5.5 度迫力のミドルは素晴らしかったが岡本に阻まれた。戻りガ遅いシーンや、ミスもあった。
細貝6 とりわけ目立った場面はなかったけれども(左サイドに素早い展開というのはチームとして少なかった)、よくファイトしていた。
啓太6 うまくポジションを取っていた。一度良いスルーパスもあった。
阿部7 彼のレベルからすれば、私個人的には、まだ甘いミスがあったように思う。その甘いミスを除くと、攻撃から守備に移ったときの切り替えの早さと相手への読みを活かした寄せ、機を見た飛び出し、そしてFKと持ち味を発揮。
ポンテ5.5 得点に絡んだ部分はさすがだけれど、ちょっと「チャレンジ」ではないところでのミスの多さが目立った。
梅崎5.5 相手に先制されたシーンは猛省すべし。他は全体的に悪くなく、チャンスにも絡んでいた。
原口6 ゴールまで後一歩のシーンが相変わらず多かった。
エジミウソン7 勝ち越しゴールも素晴らしく、また体の強さを活かしたポストプレイでもバストになった。もとい胸囲になった。もといもとい脅威になった。
交代選手
達也6 良くボールに触っていたけれど、なんでも全力でやろうとするところが惜しい。
全てのフェイントが100%で仕掛けていたら相手がそのリズムになれてしまうという側面があるのではないか。5割6割の動きでフェイントを見せてから(彼のうまさなら相手はそれでも飛び込めないだろう、簡単には)、ギアをあげるというのがぜひとも必要と個人的には思うのだけれど。
高原5,5 裏を取って相手GKに止められたシーンはいただけない。ただ、素晴らしいと言えるプレイは今日もなかったかもしれないけれども、キレは日本に戻ってきてから一番出てきてるのではないだろうか。(先週見たときも思ったが)。無論フィンケと岡田としだいではあるけれども、
来年の6月に十二分に間に合う調子になってきたように感じた。
堀之内6 自分が何をすべきか、しっかりと把握してかつそれを遂行してみせた。
千葉
岡本6 ゴールは3つあげられたけれども、良いシュートストップをなんどか見せた。
坂本5 久しぶりに見たのだけれど、もともとそれほどうまいプレイヤーではなかったと思うが、守備でも原口や梅崎のドリブルに翻弄されていた。
池田5.5 読みも見せ、強さも見せたが結果に結びつかず。
福元5,5 例えばワールドユースでコンビを組んでいた槙野(しかし今回の日本代表でなぜ彼と柏木は呼ばれなかったのだろう)と比べると、伸びていないという印象。前半左サイド奥深くにだしたフィードなどは持ち味を発揮していたけれど。
青木5.5 ややチームの組織と有機的に絡んでいないように見えた。
工藤6 彼がうまいのはジェフサポーターだったら知っているだろう。ただし、相手からしたら「怖い」プレイヤーではない。随所にうまさを見せたが。
下村5.5 キャプテンとして攻守に奮闘、とはちょっと言えないか。
深井6.5 足をいためていたらしいけれども、素晴らしい先制ゴール。守備でも良い動き。
谷澤5.5 彼にしか出来ないプレイもあったけれども・・・。
ミシェウ5.5 チェイスはしていたけれど、連動はしていなかったか。良いプレイはあった。
巻5.5 バーに当たったヘッドは残念の一言。
交代選手
中後5,5 存在感を示すことまでは出来ず。
太田5 上に同じく。埋もれてしまった。
ネットバイアーノ5 自分の形には持ち込めていないようだった。
千葉のゲームを久しぶりに見た立場の人間として書くけれども、
いよいよツケが回ってきているように感じる。
茶野、村井、阿部、勇人、水本、羽生、水野、山岸、ストヤノフ。あとハースもか。
他にも主力に近い選手を毎年のように出してきて、
オシムを代表に取られ、ウバガイも外に出して・・・。
しかも上記の外に出て行った選手で、ジェフ時代と同じくらいのクォリティを出している選手が
いるのかと(これは先日読んだ雑誌で広島のペトロビッチが言っていたことでもある)思うとジェフサポもそれから移籍先のチームのサポもいちサッカーファンも悔しい。
ストヤノフは事情が別だし、広島でも輝いていると思う。
今日の対戦相手であった阿部もクオリティは保っているだろう(以前から書いているように私はそれでも彼のポテンシャルからしたら不満が大きいけれど。ボランチとして)。
あとは羽生と水本がまあ及第点と言った感じではないだろうか。
村井はあの怪我が大きかったと思うけれど。
でとった選手がぱっと思いつき限りだと
ネットバイアーノ、ミシェウ、下村、谷澤、深井、福元、池田、アレックス、青木、・・・
まあ今日のスタメンだと巻・工藤・岡本以外全員というところか。自転車操業といってもよいのかもしれない。
アマルが父親の遺産を食い尽くしたのかもしれないけれど、
クゼ、ミラー、江尻、ときて、今日久しぶりに見たのだけれど、
(今までは主にとても好きなグランデトリノさんの観戦記や、好んでずっと読んでいるリフジンスキーさんの日記がジェフについての主な情報源)
守備のディテールがツメられていない印象であった。
両サイドバックは簡単に1対1の状況にさらされていた。DFはそれほどシビアとは感ぜられない場面でも簡単にクリアを蹴っていた。相手のミスがなければディレイ(待ち)という、特にセンターバックにとってはしんどい状況が多かったように思う。まあセンターバックもとにかくリスクを嫌っていた印象だけれど。個人個人はものすごくファイトしていたけれど。
先取点をあげたシーンは連動性、ボールの動きとも素晴らしかったけれど、ゴールをあげた後に、
どんなゲームの運び方にしようとしているのか見えなかった。
基本的に先制したチームは「下がり過ぎないように、ただ、マイボールは大事にして相手を走らせ、チャンスと思ったら思い切りゴールを目指す」というのがセオリーだと思うけれど、
そうでもなく、かといってガンガン相手を押し込むでもなく、勝ち点に余裕がない心理状況がそのまま反映されてしまっていたのだろう。
それでもジェフのサポーターは信じて歌っていた。
顔を下げずに。
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- 事務局に通報しました。
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