私が、セ開幕3.25に「基本的に賛成」する理由

ナベツネ爺さん、吼えましたねぇ…。

相変わらずの頑固ジジイっぷりで、

「パリーグは勝手にしろ！」発言はさすがに傲慢ですが、
彼のメッセージの「本質」には

「ジジイ、最期に(？)エエこと言うやんけ…」

と、ちょっと賛同しています(笑)。

それは最後に説明するとして、
セ･リーグの公式戦開幕日の件ですが、私は

①経済活動に寄与できる計算が出来て、
②電力不足など、国民生活に支障を出さないなら、

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というスタンスです。

異論も多々あろうかと思いますが、少なくともこれには
補足が必要だと思ったので、ここで補足します。

※私が阪神ファンだからといって、阪神のことだけを
考えているわけではありません。それは誤解ないよう
断っておきます。

今回の件、

環境的に「開催できる/できない」

と

感情的に「公式戦をやりたい/やりたくない」

は切り分けて考えるべきだと思います。

前者については、セ･リーグ各球団が、少なくとも我々素人よりは

情報を集め、裏取りをし、色々と分析、検討して「できる/できない」に

関して結論を出したのですから、それを尊重すべきだと私は思っています。

なお、仙台や千葉など、被災ダメージの大きい球団が属するパリーグが、

環境的に「開催できない」と判断し、開幕延期をしたのであれば、

それはそれで尊重したいと思います。

ちなみにこの件、名古屋以西の球団はともかく、東京を本拠地と

している読売が、当初から積極的に「3/25開幕」にこだわったのは

正直驚きました。

選手コンディションはともかく、収益予測、球場設備や電力対策、

さらには一番大きい問題である集客や国民感情、

試合開催に伴う関連機関の影響(試合後の帰路確保、球場周辺の警備等)

なども全て計算し、実現できる裏づけができたのかと…。

まぁナベツネのことですから、東京ドームですら、
御茶ノ水あたりの学生＆浪人生を大量に集めて、
読売ランドで腐ってる自分トコの育成選手とともに、
発電用自転車でも漕がせ、自家発電だけで東京ドーム開催に
こぎつけるかもしれませんね…(マンガ笑)。

いずれにしても、セ･リーグは「できる」と判断したわけですから、それを尊重しましょう。

なお、変則シーズンに対応するルールやシステムについては、
既にセ･リーグ側で考えられた上での正式発表でしょうから、
ここでは詳しくは割愛します。

問題は後者です……。

例えば、大阪の企業が、東日本が麻痺してるからって
休まないですよね？九州の企業も、おそらく普通に業務時間
フルで働いていると思います。日本の経済を考えたら、

だと私は思います(…って、私が言うのも何だけどｗ)

実際、東京でも交通麻痺や停電のストレスに耐えながら、
我々は懸命に働いています。それを野球選手だからといって
「働く気がしない」で済むんでしょうか？
彼らのいう「勇気を与えたい」って何なんでしょうか？

今回の件、そもそも経営サイドが「公式戦開催で勇気と元気を！」
なんて美辞麗句を並べたからややこしいことになったと思っています。

もっとはっきり「仕事ができるなら働けや！」
「経済活動して日本復興に寄与せえや！」と言えばよかった
んじゃないかと思います。

たとえ「やりたくない」でも、環境的に「できる」と判断
されたのなら、「やる」のがプロです。

経済が踏ん張れなかったら、あの地獄のような被災地は
そのまんまです。貰える年金も貰えなくなるかもしれません。
生活も窮屈なままで、明るい未来も見えてこないかもしれません。

そこから打破するため我々ができることは、節電や交通手段等の
復興の動きには気を遣いつつも、自分の懐のためではなく、
「日本経済のため」に、働ける環境にある人たちから

東電や政府、自衛隊だけじゃありません。スーパーのレジだって、
コンビニのバイトだって、駅員さんだって、広告代理店だってｗ、
みんなの労働の積み重ねが世の中を支えています。
勿論、プロ野球選手も同じです。コツコツ一所懸命に働いている
姿を国民に魅せ、勇気を与えることが彼らの仕事だと思います。

ちなみに経済的な話が出たついでに言いますが、

例えば阪神が1ヶ月試合しなかったら、おそらく数百億規模の
経済的損失になる可能性があります。東日本が麻痺する今、
関西が頑張る必要があるのに、関西が共倒れするのは本当に
危険です。阪神の規模ほどにはならないにしても、他の地域でも
同様の経済的損失は考えられます。

3、コンディション

選手のいう、

「こんな状況下で、ベストなプレイを魅せられる気分にならない…」

実際のところ、これはよく分かります。
家族が不明、家族が心配、って選手もいるかもしれません。
気持ちが入らなくてケガする危険性もあるでしょう。
また、開幕に向け、練習不足やOP戦中止などで、選手の
コンディションが万全でないこともよく分かります。

社会人が果たしてどれだけいるんでしょうか？

プレイのクオリティも確かに大事でしょうが、最高のプレイが
出来ないから中止(延期)っていうなら、延期だ何だではなく、
そもそも2011年シーズンの開催自体をやめるべきです。
仮に5月や6月に開催したところで、コンディションが万全に
なるなんて保障はどこにもありません。

それに、たとえプレイ内容がロークオリティでも、展開や
執念で結果的に盛り上がることもあるでしょう
彼らは彼らの「本業」で、今できるベストを尽くすべきだと私は思います。

セリーグ選手会は甘んじて受け入れるんでしょうか？
それとも強硬にストでも起こすんでしょうか？

正直それは、どちらでも構いません。

但し……、

「選手のコンディション」とか、
ナマヌル～い理由で延期を主張するのは、
上記の理由からやめていただきたい！！

ここが僕の一番言いたい点です。

石原都知事の発言同様、ナベツネ発言は確かに傲慢だなとは
思いますが(…何であのジジイどもは、ああいう表現方法しか
できないんだろうとｗ)、
こういう逆境に本当に強いなぁと思っています。

私は強い人間ではありません。むしろ弱い人間です。
そりゃこんなときに仕事する気にはなれないし、
業務の2割もこなせれば御の字ってくらい、
ベストコンディションとは程遠い生活かもしれません。

でも、これから続く「復興への長期戦」を乗り切るには、
気張り過ぎて疲れない程度に、でも一日一日を前向きに、
時にはナベツネのような強い気持ちを持つことも必要かなと…。

キレイごとだけじゃないし、ナベツネは大嫌いだけど、

ある意味見習わねば、と (……傲慢さは除いて(笑))

　　　　　　　　　　　おしまい