チーム・スタイルの栄光(と挫折)7

  • フジ
    2010年09月09日 20:40 visibility32

2003年3月30日(日)。

1月の試合で惜敗した雪辱を果たさんと、意気上がるチーム・スタイルのメンバー。ここに来て、ようやく野球の面白さに目覚めたか、真面目になったのか、ビールはベンチに持ち込まれなかった。

前回、投手デビューを果たした筆者も、走り込みや投げ込みで万全の体勢。

場所は、恒例のコブシグラウンドである。人工芝と、マウンドにもだいぶ慣れた。

試合前にバッティングセンターで打ち込みをするメンバー。

皆、気合いが入っている。後は試合をするだけである。

先発は筆者。ペース配分も何も分からないので、とにかく飛ばす。三振か、四死球か、というかなりおおざっぱな投球であったが、5回を投げきった。

我が軍の攻撃は、相変わらずつながりがないが、相手ピッチャーの崩れを見逃さず、ここぞと言うときにヒットが出たり、相手がエラーをしたりで5点をもぎ取る。

5対3で迎えた最終回。疲れが出てきた筆者は、ツーアウトを取りながら、ヒットと四球でピンチを招く。

とにかく押さえなければ勝ちにはならない。マウンド上で呼吸を整えて、ワインドアップを開始する。

書き忘れていたが、これまで我が軍が行う試合は、最初の試合をのぞいて全て盗塁禁止というローカルルールを採用していた。さすがに、リードが大きい場合は、牽制しても良いという条項が後に付け加えられたため、この後セットポジションでの投球をするようになった。

話を元に戻す。

相手バッターも慣れてきたか、こちらが疲れてきたか、初回のように三振が取れない。何球か投げた後、相手のバットが一閃!

ボールは高々とセンターへ。

やられた! と誰もが思った。これまで、外野のフライをしっかり捕球するということは我がチームにはなかった。ボールの行方を見ながら、ホームのベースカバーに走ろうとしたそのとき。
 
センターが背走! ボールを追いかけ追いかけ半身になる! そして、へそのあたりで見事にキャッチした!

歓声を上げるメンバー!

勝った!!! 

センターを守っていたのは、キャプテンと呼ばれる方であった。ただし、このチームのキャプテンというわけではない。なぜキャプテンと呼ばれていたのか、今だに不明なのだが、とにかくキャプテンがとった(……この方も、今はチームから離れてしまった。寂しいかぎりである)。

勝利に沸くチーム・スタイル。これで1勝1敗のタイになった。雌雄を決すべく、すぐに試合を行うこと
が決まったのは言うまでもない。

次の試合は5月に決定した。果たして、勝ち越すのはどちらか……。

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