所有しているグラブで一番古いグラブ R.K Mizuno new yankees M 5000
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虎男
2017年05月24日 10:51 visibility2590
アメリカのオークションで落札したのが、この日本製のR.K mizuno new yankees M5000でした。落札から10日間で自宅に到着。写真で見て想像していたのと全く違い、ものすごく「軽量のグラブ」でした。
色は海老茶に誓い茶色で、ごらんのとおり、ヒンジも横閉じ、縦閉じのレースも配置されていません。捕球面を見てもらうと分かりますが「ドテ」の部分が盛り上がっていてポケットがすでに出来上がっている状態です。しかも、このころは人差し指から小指までを連結するレースが「Xがけ」ではなく、「ストレートな1本連結」になっているのが特徴です。私が生まれるおそらく10年以上前のグラブであると推測されます。そして、この頃には守備位置に対してのグラブの専門性はありませんでしたから、守備に就く選手たちは自分の気に入ったグラブをそれぞれ使っていた時代だったに違いありません。
昔のグラブの典型で捕球面のドテのあたりに金刻印が施されています。このグラブの場合は親指の捕球面側にも金刻印があります。
ウエッブはワンピースウエッブで、ウエッブ本体の上と下にボールをつかむ際にウエッブが包むようになるための切り込みが入っています。さらに上の写真でわかるように65年前のグラブなのにこの布制のラベルが現存していることです。完全な状態とは言えませんが、当時どのようなラベルをMizunoは作っていたのかが、このラベルでわかります。
簡単に縫い付けられているだけのラベルですが、破損もしてませんし状態としてはかなり良いものです。さらに、手を入れてみましたところ、未使用に誓い状態で65年以上の間保存されていたようです。革の硬さがまだ保たれていて、誰も使用していなかったのでしょう。こんな商品に巡り合えるのは奇跡に近いです。
グラブの背側でみられるようにハミダシはタマハミですが、ものすごく細いハミダシです。見てわかるようにヘリ革のダメージも少なく、そしてラベルの部分の左端につけられている真鍮製のボタンがものすごく綺麗なのには驚かされました。ヒラ裏の革は明るい黄土色です。
上の二枚の写真でわかるようにウエッブと親指袋と人差し指袋を連結しているのはレースなんですが、今の時代のグラブと違って両方の指袋にハトメがついていて、そのハトメにレースを通してウエッブを連結しています。おそらくですが、このハトメの重量をできるだけ軽くする工夫がされていたのではないかと思われます。
今回、日本製のこのグラブを60数年ぶりに帰国させたことになり、なんとなく自己満足ではありますが、帰国できなかったグラブを、自分の力でさせたような錯覚を感じることも野球バカとしては嬉しいものでした。
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