自分が助っ人をしてみて「助っ人さんへの感謝」が深まる

  • 虎男
    2017年05月28日 17:33 visibility1241

最近、懇意にしていただいているチームの代表者さんからメールが来て「助けてください、練習試合にメンバーが足りなくて、どうにもなりません。助っ人で来ていただけませんか?」とのお話。実は自分のチームも朝9時から11時までの試合と午後1時から3時の2試合を控えていた。ただ「義を見てせざるは勇無きなり」をモットーにしたい私は、ここで、この懇意チームさんの試合が行われるグラウンドの近くに住む数人のメンバーに声掛けメールを送信したところ、新しく入部したM君が行きますとの返事。ありがたいことである。彼が行ってくれることになり2人で助っ人にお伺いするとメールを懇意チームの代表に入れて、沙汰を待った。しばらくして、お礼のメールが来て段取りは整った。

 

 

私が他人様のチームへ助っ人へ行ったのは一度もない。これが初めてである。私の運営管理するチームで助っ人に来てもらったケースは山ほどあるが、私は必ず助っ人さんに話をばんばんするようにしている。理由は、助っ人さんの緊張感を緩めてあげて、リラックスしてもらって野球の試合に臨んでもらいたいからだ。それは、助っ人さんにしてみたら「ここのチームの監督さんが俺たちを歓迎してくれている」ということを感じていただきたいからでもある。初めての場所、初めてのチームと言うのは、緊張感がある。しかも、助っ人さんにしてみたら「どうせ、このチームでやっていくわけじゃあないから、楽しむだけでいいや」って思うのは間違いない。それで良いのだ。それ以上をチームも望んでいないし、だが、チームは助っ人さんを「プレーしやすくしてあげる」と言うことを念頭においているか、いないかは「監督の助っ人さんへの配慮」ができているか否かで大きく変わってくる。助っ人さんが来たら、まず助っ人さんのところへ行って挨拶をする。そして、感謝のお礼をする。助っ人さんには1番の打順へ持っていく、助っ人さんの守備希望を聞いてあげる。と言うのが私の助っ人さんへの心遣いであると考えている。そして、どんどん助っ人さんに話かけてあげるというスタイルが私の監督としてのやり方だ。

 

 

56歳と言う年齢で、しかも今シーズン8試合、20打席以上打って1安打2打点と言う低打率、低打点の私と、ここまで5試合出場して、けっこう安打を放っているM君の2人の助っ人コンビが試合開始30分前にグラウンドの外のベンチへ参上、チームの皆さんのユニフォームを見て「懇意のチームさん」のメンバーだと言う事を確認。「今日、助っ人でまいりました。どうぞよろしくお願いいたします。」「こちらこそ、よろしくお願いします。」まあ、このあとはM君と雑談をするために、少々離れた場所のベンチへ。

 

 

集まったのは10人で、試合は成立。懇意チームのHさんの内心はほっとしただろう。私は監督と言う立場でものを考えてしまうので、彼のベンチ内での仕事ぶりにも注目した。もちろん、スコアをつけながらの監督業なので、すごく大変だ。攻撃側の時には手の空いているメンバーにビデオカメラで試合のシーンを録画することも支持している。この辺は、うちのチームと違うところだ。うちのチームの場合はバックネット裏に三脚を立てて、ビデオカメラを設置し、スコアの補助をミスなく後日チェックができるようにするために録画をしているが、一度もダッグアウトから試合のシーンを録画したことはない。興味深い違う点である。

 

私は二塁手をまかされた。まあ、最近の試合ではダッグアウトでスコアツケとDHばかりで守備機会がものすごく少ない。試合で守備機会があったのは4月29日の試合でライトの守備についた時以来1か月ぶりである。不安はあったが、「助っ人さん」を自分が「主観的」に考える上ではものすごく良い機会をいただけたと思う。

 

二塁手をやらせてもらって、緊張感もあったが、ここで感じたのは相手のチームに左打者がいないと言う部分で二塁手としての「動き」が自分でできていないことに気づかされる。それはセオリーとしては「右打者の場合は三遊間にゴロが来るのが事前想定をするべきだから、ボールがそちらへ飛ぶ傾向があると考えると、セカンドベースへ入るのはセカンドをまかされた自分であると言う事。これは高校時代の時に教わった考え方がよみがえって来た。しかし、寄る年波には勝てない。体がセカンドベースへ入らなければいけないケースが山ほどあった。右打者が打席に入っている時の走者二塁のケース。牽制球を受けるのは、セカンドである。私は入れなかった。また、ゴロが来たら、走者がいるケースを考えてどう動くかを考えておかなければならない、一塁ランナーがいたら、セカンドへショートが入ってくるので、そのタイミングを自分なりに想定しておくこと。さらに一二塁間に飛んできた頃に関しては、肩が弱いので捕球したら、即一塁へ送球することを心がけていたが、守備機会はやってこなかった。総じて言えるのは、助っ人さんに内野手を任せると言うのはかなり厳しい選択である。そして、頭の中に、次のプレーをシミュレーションできないと内野手をお願いするのは「大量失点への扉を開いてしまう危険」も含まれてくる。これが連盟の試合だったりしたら、助っ人さんはかなりの緊張感が増すのだろうなと試合後に思ったものだ。

 

打席の方は、どういうわけか自軍の公式戦のダブルヘッダーの第一試合の第一打席で2打点になるタイムリーヒットを放っただけだったのだが、この試合は三打席とも出塁。最初の打席は遊撃手への強襲ヒット。次が四球、三打席目はタイミングがドンピシャリのライナーでセンターの右を抜けて行った2打点のおまけつきのツーベースヒット。自分でも嘘のように打撃の感覚が戻って来たような気がした。しかも見にくいナイターでの打席だ。人間、欲が無い時の方が良い結果が出ると言うのはまんざら嘘でもないような気がした。

 

多くの勉強をさせていただいた試合だった。私にとっては「助っ人さんの気持ち」も体験できたし、真面目にベンチでの仕事を黙々こなしている監督さんがいるチームさんは「継続している」と言うのがはっきりわかったし、おつきあいをさせていただいていることで、プラスになるチームさんであることの確認もできた夜であった。

 

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