グラウンド使用の判断の難しさ

  • 虎男
    2017年10月29日 05:51 visibility152

昨日の朝、起きて外を自宅の窓から見ると雨が降っていない。だが、一昨日の日本晴れとは違い、どんよりと重たい灰色の雲に覆われた朝である。しかし、その時思ったのは、これまでの雨の予報の時とはなぜか違う感覚が自分にはあった。「ひょっとしたら」と言う気持ちがあった。その気持ちが芽生えた根拠はどこにもない。しかしながら、午前11時になった時に家を出て試合会場であるグラウンドへでかけていった。Kグラウンドは一面で立派なグラウンドである。両翼も90mくらいあるのでビヨンドで打っても柵越えを喫するような打球は打たれないし、都立公園のグラウンドでは屈指のグラウンドである。私の自宅から二番目に近いグラウンドだ。そのグラウンドを確保していたので、自転車で行きグラウンドの状況を調べに行った。この時にふと思った。試合開始は午後3時であったが、こうして天候がすぐれないことで、まずグラウンドをその使用当日にチェックをしに行くなんてことをする人たちって沢山いるのだろうかと。使用2時間前の天気が、そののち変更されて大雨にならないとも限らない。しかし、この時点でグラウンドの状態をチェックするのは非常に大切なことではないだろうか。理由は、その時点でグラウンドがぬかるんでいたら即断して「中止」とすれば良いからだ。しかし、私が出かけて行った時には、グラウンドの外から見る土の状態が手に取るようにわかることができた。それは、すでに中学生の軟式野球チームが練習をしていたからだ。中学生の動きを見ていたら、グラウンドの土の状態がぬかるんでいないことがわかる。特に走者が塁間を走り、スライディングをしたときの状態を見れば、土がどれだけ水を含んでいるかが一目瞭然だからだ。

 

そしてノッカーのゴロ打ちのボールのバウンドの仕方を見ていれば、それも参考になる。水を含みべたついた土の上を這うようなゴロはストップが効きすぎて、前に走ってくれない。しかし、この時のボールは軽やかに前に走っていた。この時、すでにポツリ、ポツリと雨が降ってはいたが、活動に支障があるような雨では無かった。中学生の動きを見れば、それはすぐにわかることだ。この時点で対戦相手チームの連絡係のTさんにメールをした。中学生のチームが現在練習をしている写真も撮って、メールを送り、「この雨が継続的に降るようであれば今日の試合はできると思います。」と書いて送った。そして、東京アメッシュの雨雲レーダーを見て、周囲の地域に強い雨を降らせるような雨雲が無いことも理由にした。Tさんからは午後12時半には、決断をしてもらえたら幸いですとのメールが返って来た。そう思ってグラウンドを後にして、大きな通りに出かかった時に雨足が速くなってきた。皮肉なものである。

 

昨日ほど「決行か中止か」の判断をするのに難しい日は無かった。結局Tさんに直接電話をいれて、代表者どうしでの協議で決めた方が決断しやすのではないかと思い、直接電をしてTさんの意見も参考にさせてもらった。「現地へ行ってみての感想はグラウンドの土は水を多く含んでない。水たまりは全くなかった。雨雲レーダーによる確認では強い雨を降らせるような雲が、周囲の地域に発生していない。弱い雨が降ったりやんだりするような感じだが、うちのチームもお宅のチームも10月、週末の大雨にたたられて長期間試合をしてないのはず。このくらいの天候で中止にして、後から「後悔」するくらいなら、思い切ってやってしまいませんか。」と言うのが私がTさんに促した意見で、彼がそれに同意するのに時間はかからなかった。皆、野球がやりたいのである。

 

ここからがハプニング続きになる。派遣依頼をしていた審判員が、土曜日の渋滞に巻き込まれて遅刻してしまったのだ。これも仕方が無い。試合開始時間より11分遅れての到着だ。到着する前にメールで「渋滞に巻き込まれている」話は伺っていたので、先に自分たちでグラウンドのライン引きを終わらせておくことにした。やれることは先にやっておくことが肝心だ。審判員が来てからラインを引いていたら、30分ちかく無駄な時間を使っていたはずだ。グレーの空の下、試合は始まった。爽快感は無くとも達成感は確実に感じていた。やはり、ユニフォームを着て試合に出ることの嬉しさは格別な気持ちになる。ああ、まだまだ草野球の現役引退は無理だなとホームベース前の集合整列の時に感じたものである。

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