草野球「勝った試合よりも負けた試合からの大収穫」

  • 虎男
    2018年05月28日 20:44 visibility1066

勝った試合をくだらないと思うわけじゃあない。しかし、勝った試合からでは印象的な「次の試合のための課題」が出てくることが少ない。今回、大差で負けた試合を経験したのだが、大量な課題が持ち上がってきたことに一種の嬉しさがこみあげている。

 

大量失点と2発の柵越えをくらったこと。まず先発をまかせた投手にとっては、おそらくだがあまり経験が無かったことだろう。試合後、駐車場へ向かう道すがら「お疲れさん」と声を彼にかけたら「くそー。あんなに打ちやがって。」と言う言葉が聞かれた。私は、彼には申し訳ないが「悔しい」と言う気持ちから出た言葉を実際に聴けたことが嬉しかった。なぜ、この悔しさに満ち溢れた言葉が先発をまかせた投手の口から出たことは、大収穫なのだ。

 

「悔しい」と言う気持ちが出てこない敗戦は、可能性を感じないで試合を下に過ぎない。完ぺきに叩かれて、そして自分の実力は到底相手チームにかなわないと自らが思い込んでしまってしまえば、もう今後、この選手に明るい未来は望めない。ところが今回のように数字上では大量失点をくらったのに対して「くそ~。あんなに打ちやがって」と彼は倒れかけても、立ち上がってファイティングポーズをとったボクサーのように「悔しさ」をにじませ、再度、リベンジしてやると言う気概にあふれていた。これは、期待が持てると感じない監督がいたら、その監督の目は節穴だ。もちろん、うちの野球は「勝利至上主義のチーム」では全くない。連盟、私設リーグ、大会など全く参加も属してもいない。「楽しみ追求型チーム」である。だが、そうであっても個々のメンバーがうまくなりたい。勝ちたいと思う事までストップするチームではない。いわゆる勝利のために「こうしろ!なぜ、監督が言ったことが理解できない。何を考えてプレーしている!お前らはやる気があるのか!」などと言うことは絶対に言わないチームである。そこに価値観など全く持っていないのが我がチームだ。

 

課題は「勝利至上主義でガチガチになっているようなチーム」を、野球の「工夫」を持って「良い試合」をして行けるようなチームにしていくと言うのが、私の考え方であり、チームをそう導いていきたいと思っている。

「野球は必ずしも力や技術があるチームが勝つと言うのではなく、工夫をこらして、諦めずに細かい野球ができるチームが善戦できることもあり、そこからチームワークを導き出し、「繋ぐ野球」で一泡吹かせる形を追求していく「弱者の戦い方」を追及していこうと思っているのだ。上手な選手を勧誘するのではなく、下手糞の集団っても、磨いて磨いて「横綱に前褌取って頭を付けて相撲を取る」と言う形の野球を目指して行く。それが浸透できるチームだと思っているからこそ、頑張れるのである。ますます、野球の勉強が必要であると痛感する次第だ。

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