サッカーにハインリッヒの法則を導入してみました・・・


安全管理に厳しい産業にお勤めの方はご存知の「ハインリッヒの法則」

それをサッカーに取り入れるとどうなるんだろうと、考えてみました。


ハインリッヒの法則とは、現在免許更新(講習など)でも聞くことがあると思います。

「1:29:300」

この法則は、1件の死亡・重傷災害の背後には、29件の軽傷災害があり、更には300件の怪我に至らないヒヤリとした危険が潜んでいるということです。


これをサッカー的に考えるとどうなるかな・・・


「ゴールを奪う事」と「ボールを奪う事」がサッカーの本質です。やはりまずここから考えます。安全管理から考えると「ボールを奪う事」が当てはまると思います。

ボールを奪う目的は、ゴールを奪う事の他に、失点を防ぐ事もあります。

その「失点」をハインリッヒの法則の「1」として考えました。極論を言うときりが無いので、現実的な感じで考えたいと思います。


1つの失点の背後には、29のゴールへ直結するラストパス(スルーパスやクロス等ドリブルも含め)があり、更には300のゴールへ直結しない相手のチャレンジがある。

こう考えると、重傷災害が「失点」、軽傷災害が「ゴールへ直結するラストパス」、ヒヤリとした危険が「ゴールへ直結しないチャレンジ」と言う事になります。

怪我をしないための活動に使われる、このハインリッヒの法則から、上記の1+29=30をできるだけ減らすために、300をどれだけ潰せるかがポイントです。


まず、上記の30をサッカーコートのエリアで考えると、失点及びゴールへ直結するラストパスが多いのは、相手のアタッキングサード、自分達のディフェンディングサードです。

ここから相手に思うような攻撃をさせないために重要になるのが、中盤のディフェンス、更には前線からのチェイシングになります。

前線からのチェイシングで相手の攻撃のスピードを落とし、攻撃の方向を限定させ、中盤の選手がそれに連動しチェック及びカバーに動き、自陣ディフェンディングサードに入る前にボールを奪う、ということが言えるのではないでしょうか。


次はプレーで考えると、「ゴールへ向かうパス」いわゆる「クサビのパス」や「縦へ仕掛けるドリブル」が当てはまると思います。これは上記のエリアとは関係なく、相手DFラインからのロングボールも該当しますし、中盤からのミドルシュートも該当します。

DFをする上で激しくコンタクトしなければいけないのは「クサビのパス」あり、そのパスをできるだけさせないDFも重要です。更にクサビのパスを入れられても、相手に簡単に前を向かせない事が重要になります。また、ミドルシュートを打たれないために、素早い寄せも必要です。


このように、もっと色々な切り口で考えると以外に面白いかもしれません。

そう思うのは、私だけでしょうか?


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