俺から見たバルセロナ対レバンテ

第7節、バルセロナ対レバンテです。

 

バルサは、フレンキー・デ・ヨングが出場停止。セルジ・ロベルトが病気で欠場。ニコ、ガビを先発起用しました。

 

前半

バルサはニコとブスケツのダブルボランチにして4-2-3-1の布陣。一方、レバンテは4-4-2で入りました。

 

レバンテは後ろから丁寧につなごうとしますが、バルサの前からのプレスにはまり、低い位置でボールを奪われえるか、ロングボールを回収されるかで上手くいきません。

 

序盤はバルサが主導権を握ります。

 

5分、左サイドの高い位置からスローイン。メンフィスがボールを受けて2人かわしてペナルティエリアに進入。メンフィスはさらにカバーに入ったラドヤをかわしますが、ラドヤが足を引っかけ、メンフィスは転倒、P.K.を獲得します。メンフィスが左へ決めバルサが先制します。

 

13分、自陣左からブスケツが左ハーフスペースのメンフィスに楔を入れます。メンフィスはターンして左のデストに展開。デストはカットインして1人かわし、その間に左ハーフスペースから中央にはしりこんだルーク・デ・ヨングがDFの裏をとります。デストはその動きに合わせてスルーパス。ルーク・デ・ヨングはダイレクトでニアへ蹴り込み、バルサが2-0とします。

 

レバンテは、守備時にボールへ寄せますが、周囲の連動が少なくバイタルエリアが空いたり、マークがずれたりします。さらにバルサが攻勢を強めます。

 

22分、左からバルサのショートコーナー。メンフィスが入れたボールをニアでムスタフィが触り、ファーに流れたボールをフリーのピケがつめますがキックミス。枠の右に外します。絶好機を逃しました。

 

26分、左サイドをデストが縦に突破しクロス。ファーサイドに入り込んだガビがヘッドも枠の上。

 

35分、バルサは最終ライン左から中央にパスを回し、エリック・ガルシアが右ハーフスペースのガビに楔を入れます。ガビはファーストタッチで前を向き、中央へスルーパス。走り込んだメンフィスがアイトール・フェルナンデスをかわそうとします。しかし、アイトール・フェルナンデスが手で触り、メンフィスにシュートまでいかせません。

 

38分、バルサの速攻。自陣右サイドでボールを受けたミンゲサがDFラインの裏へ走り出したガビの動きに合わせてロングフィード。ガビはアイトール・フェルナンデスと1対1になりループシュート。高さが足りずアイトール・フェルナンデスがキャッチします。

 

一瞬、メッシのリーガ初ゴールを思い出しました。

 

42分、中央のブスケツが右のミンゲサに展開。ミンゲサはファーサイドにアーリークロス。メンフィスがヘッドで合わせますがアイトール・フェルナンデスがファインセーブ。

 

バルサが終始主導権を握り2-0とリードして折り返します。

 

後半

3分、バルサは前からプレスをかけてメンフィスがポスティーゴからボールを奪いすぐさまミドルシュート。ニアを狙いましたがアイトール・フェルナンデスがファインセーブ。

 

5分、左からメンフィスがカットインして2人をかわしてシュート。アイトール・フェルナンデスが正面でキャッチ。

 

15分、コウチーニョに代えてリキ・プッチを投入。バルサのパステンポが上がります。

 

18分、バルサの波状攻撃。はね返されたボールをデストが拾ってカットイン。つぶされてこぼれたボールをニコがミドルシュート。枠の右に外れます。

 

19分、バルサのカウンター。自陣右のリキ・プッチがセンターサークル付近のルーク・デ・ヨングにパス。ルーク・デ・ヨングは左ハーフスペースのメンフィスへパス。メンフィスはポスティーゴ相手に縦に仕掛けてシュート。アイトール・フェルナンデスがセーブ。

 

35分、バルサのショートカウンター。メンフィスが左からアーリークロス。中央のルーク・デ・ヨングがマークにつかれながらもヘッド。しかし枠の上。

 

36分、左ハーフスペースでデストがこぼれ球に中途半端な対応をしてモラレスにボールを奪われます。モラレスはゴールに向けてドリブルを仕掛け右に流れてシュート。枠を外します。

 

37分、レバンテはバルサを押し込み、右から中央のパブロ・マルティネスにパスが渡ります。パブロ・マルティネスは右前方にスルーパス。勘テロがトラップで前を向きシュート。絶妙な飛び出しでシュートコースを塞いでいたテア・シュテーゲンがセーブ。

 

39分、バルサの左ショートコーナーからファティがドリブルで仕掛けパブロ・マルティネスに倒されますがノーファール。足が引っかかっていたからP.K.でもおかしくはありませんでした。

 

45分、バルサのカウンター。自陣右からエリック・ガルシアが右ハーフスペースのメンフィスのパス。メンフィスはフリックし、ファティにボールが入ります。ファティはドリブルで持ち上がり、左をリキ・プッチが駆け上がります。DFはプッチにつられて1人剥がれ、ファティは右にシュートを打つと見せて、ミラモンをスクリーンにしてゴール左へシュート。虚を突かれたアイトール・フェルナンデスは反応しきれず、バルサが3点目を奪います。

 

3-0でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

#14コウチーニョ&#2デスト&#9メンフィス

時間の経過と共に個人プレーに走り、強引な突破が目立つ。ボールを受けた時に1対1の状況になっていることが多く、仕掛けてもいいとは思う。しかし味方を使えばもっと楽に崩せたはず。ここ数試合のうっぷんがたまっていたこともあるとは思うが・・・

 

#10ファティ

復帰戦で見事なゴール。動きにキレもあり、怪我の再発さえ気を付ければ完全復活も近そう。

 

#6リキ・プッチ

投入後明らかにバルサのパス回しのテンポが上がった。狭いスペースでももの応じせずにプレーでき、ダイレクトプレーも多用することが大きい。バルサのパスサッカーの復活のキーマンだと個人的には思っているのだが・・・。出場時間が伸びてきたのは明るい材料。

 

#28ニコ・ゴンサレス

初先発だったと思うが、まだリーガのリズムになれていない感じ。ただ、とてもサッカーに対して真摯に向き合う選手ということなので、徐々に真価を発揮してくれそう。ブスケツという最高のお手本があるのでどんどんレベルアップしてほしい。

 

#30ガビ

試合を重ねるごとに良くなっている。周りを活かそうとするプレーはとてもいい。メンフィスへのスルーパスは必見です。

 

#22ミンゲサ

タイミングの良い攻め上がり、気の利いたポジショニングで攻守のバランスをとった。デストの逆サイドで巧くカバーしている。

 

#1テア・シュテーゲン

今節は活躍の場は1回だけだったが、見事な飛び出しを見せる。

 

レバンテ

なし

 

総括

バルセロナ

レバンテ相手に完勝だが、試合内容は前の2試合よりは良くなった程度。ブスケツとニコのダブルボランチにしたことで攻守のバランスが向上したように見えたが、コンパクトな布陣を引けたわけではなく、レバンテの中途半端なつなぐ意識に助けられた感じがします。

ただ、ファティの復帰、ニコやガビの成長でチームの状態が上向いた感じも受けます。チャンピオンズリーグのベンフィカ戦でどの程度通用するのかが見られそうです。

 

レバンテ

これぞパコ・ロペスのチームという感じで、ショートパスをつないで相手ゴールに迫りたいのがよく分かったが、今回のバルサ戦のように負けるときは潔く散る。モラレスも温存していたし、過密日程を考慮した布陣だったのかなとも思う。

chat コメント 14

  • 新潟の長岡向陵が初戦で星稜と戦い、その時の監督さんがエースに「お前は松井を敬遠する為に3年間練習してきたわけではない。だから勝負しなさい」と送り出したと記憶しています。

    私ならば同じ考えでエースの背中を押すでしょうね。

    ただ「勝つことを義務づけられている学校の監督」はそうもいかないのでしょう。

    高校野球で何を重視し、何を切り捨てるか、ここで意見が割れるのですね。

    • 立場によって意見が分かれるのだと思います。
      当時の私は、馬淵監督の戦術は「あり」でした。今は、選手の意志を優先させたいです。

  • ちなみにこの5打席敬遠の試合は見ていません。
    休みで出かけていました。帰ってニュースを観て驚いた次第です。

    • 多分、夏休みだったのでしょうか、私はテレビで見てました。この時、馬淵監督は36歳でした。そう考えると凄い決断ですね。

  • その後、和智辯は、東海大浦安、柏陵には勝ってますね。

    • ちょっと調べたら、夏の和歌山と千葉の対戦は6回あって、和歌山は全て智辯和歌山でした。
      春は1回で、市和歌山と習志野です。

  • Kの写真
    K

    こんばんは!
    そういえばこの大会で優勝した西日本短大付属のエースの森尾氏が消えた天才に出ていました!
    この大会で頑張った選手たちは今の仕事を頑張っていることを願います。

    • 森尾投手は5試合で4完封と、見事な投球でした。印象に残る決勝戦でした。

  • 智辯和歌山は確か暗黒の時代がありました。
    1980年後半から1990年代だったかな?と思います。

    高嶋元監督も甲子園最多勝監督とは言え苦労された時代がありました。

    松井選手の敬遠については馬渕監督の作戦に賛成です。

    • あの時、馬淵監督は36歳でした。ちょっと老けて見えますね(汗)