守備の意識〜守備位置の決定編

今回は前回の「守備の意識」の続編で、「1.守備位置の決定」に
テーマを絞って書いていきます。



野球でアウトを取るためには、三振以外は必ず野手が打球を処理する
必要があります。


しかし、ただ定位置で漫然と守っているだけでは、
アウトに出来る打球もヒットになってしまいます。


これでは頑張って投げている投手は報われません。

そこで、野手はより打球が飛んでくる可能性の高い位置に
守る必要があるわけです。



では、何をもって守備位置を決めていくのかというと…


個人的に、守備位置の決定要素は大きく8つに分けられると思います。



<守備位置の決定要素>
1.環境
  ・太陽の位置
  ・風向き
2.球場の特徴
  ・足場のぬかるみ具合
  ・地面のデコボコ加減
  ・フェンスまでの距離
3.自分の特徴
  ・脚力
  ・肩の強さ
4.投手の特徴
  ・利き腕
  ・速球派or軟投派
  ・球の走り具合
5.打者の特徴
  ・打順
  ・体型
  ・スイングスピード
  ・打席の左右
  ・前の打席の結果
6.シチュエーション
  ・アウトカウント
  ・走者の有無
  ・得点差
  ・イニング
7.周りの選手の選手の特徴
  ・守備位置
  ・脚力
  ・肩の強さ
8.キャッチャーの配球



「1.環境」「2.球場の特徴」は基本ですね。
グラウンドに来た時点ですぐにチェックできます。



「3.自分の特徴」は常に考えていれば、だいたい把握できます。


なので、実際に試合中に考えるのは「4.」以降の要素です。



「4.投手の特徴」と「5.打者の特徴」を兼ね合わせると、
ベースとなる守備位置が見えてきます。


例えば、「速球派の投手」vs「痩せ形」「下位打線」「スイングスピードが遅い」「右打者」


となれば、まず打者は引っ張れません。

また、大抵スイングスピードが遅いタイプは「ドアスイング」であることが多いので、


「直球に詰まったライト線のフライ」か「変化球を引っかけたボテボテのサードゴロ」


が飛んでくることが予想できます。



それを踏まえた上で「6.シチュエーション」を考えます。
アウトカウントを稼ぐ場面なのか?得点を防ぐべき場面なのか?
アウトにするのならどこでアウトを取るのか?単打ならOKなのか?


試合展開を読み、シチュエーションを踏まえた上で、
どこでどうやってアウトを取るかを考えます。



そこまで考えた後、「7.周りの選手の選手の特徴」を確認します。
僕の場合はセンターを守ることが多いので、ここで周りの選手に指示を出します。



「8.キャッチャーの配球」については、あまり強く意識はしませんが、
投手が投球モーションに入った後に、微調整として動くことがあります。


例えば、キャッチャーがアウトコースに構えているときに、敢えて左中間寄りに
守っておき、投げる瞬間に右中間寄りにポジションを代えるといった感じです。


これは、あまり早く動きすぎると打者にコースを教えてしまうことになるので、
タイミングが重要です。



結構細かく考えているように見えますが、草野球レベルの場合、8つの要素のうち
常に意識しておかなければならないのは「5.打者の特徴」「6.シチュエーション」
「7.周りの選手の選手の特徴」の3つだけです。これらの要素は場面場面で変わりますが、
後の要素は事前に確認できますし、早々変わることはありません。



こういったことを、なーんとなく頭に入れてプレイしていると、
守っていても攻めている感覚になってきて、守備も楽しくなると思います。



特に、読みが当たったときの快感は、何とも言い難いものがあります!
次の試合からは、是非、守備位置にこだわってみてはいかがでしょうか?

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