守備の意識 〜打球処理のイメージ編

今回は「守備の意識」の最後のステップである
「打球処理のイメージ」について書いていきます。



やることは書いてあるまんまです。
どんな打球が飛んでくるかを想定し、それをどういう風にキャッチして、
どういう風にどこに返球するか、頭の中でなるべく具体的にイメージします。



これにも考えるべきことをキチンと整理しておけば、
短時間でパパッと行えます。



まず、飛んでくる打球を単純化して考えます。



 1.打球方向(8方向)
   前/後/左/右/左斜め前/右斜め前/左斜め後/右斜め後ろ
 2.打球タイプ(3タイプ)
   ゴロ/フライ/ライナー



つまり、飛んでくる打球は全部で24種類(8方向×3タイプ)に
分類することが出来ます。



しかし、全ての種類の打球に対して、イメージングをしていては
とても時間が足りません。



そこで、守備位置を決定したときの情報を使い、
ポイントとなりそうなプレーを、ピックアップして
イメージします。



例えば、6回1死二三塁・2点差、守備位置センターの場合、
イメージしておくのは以下のプレーです。



   ・フライ/ライナー
    定位置より前 = バックホーム
    定位置より後 = カット返球(〜サードの可能性有り)
   ・ゴロ
    2塁ランナーをホームで刺す



「間を抜かれた」「頭を越された」という場合は、どうしようもないので、
得点に絡みそうな重要なシーンだけを想定して、準備しておくわけです。



また、イメージングは具体的であればあるほどよいです。
その際には、言葉によって情報を整理するのではなく、映像でイメージを
持つと良いです。


短時間でイメージングできますし、実際に想定したシーンが来たときに
慌てなくて済みます。



しかし、単純に「はい!イメージして!」と言われてもなかなか難しいです。

そこで重要なのが、「日頃から良いプレーを見ること」です。


プロ野球の試合を見たり、テレビで好プレー集を見たり、
草野球でも「上手いな!」と思う選手のプレーを見ることで、
映像として情報を得ることが出来ます。



そうやって得た映像情報を、そのまんま使えばOKです。



これで打球が飛んでくる前の備えが出来ますので、
実際に投手がモーションに入った後は、プレーに集中してください。



ここまで、守備の意識ということで、3つのステップを紹介しましたが、
実際には、投手がサインの交換をし、モーションに入るまでの短い間に
準備をすませておく必要があります。



したがって、今回紹介してきた3つのステップをなるべく並行して
短時間ですませることが上達への近道です。



ここまでエラそーに書いてきましたが、
かく言う僕も、完全に「出来ている」というわけではありません(苦笑)



ただ、「やろう」という意識が上達につながると思っています。

賛否両論あるとは思いますが、皆さんの参考になればと思います。

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