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進化するジーコスピリット

『常にこのクラブは進化し続けています。進化を続けるということがクラブにとってプラスになりますし、今日も若い選手で有望な選手、うまい選手がいました。そういった進化を続けるという部分が、このクラブの一番すごい部分ではないかと思います。
昔はブラジル人選手がチームの重要な役割を果たしていましたが、今日はそのブラジル人選手がいないなかで日本人選手、特に小笠原選手がリーダーシップをもって、ピッチのなかで示していましたし、また中田選手も彼なりの経験で示していたところが素晴らしいところです。』
とは、試合後のジーコのコメント。

そんな誇らしいコメントを引き出せるだけの充実した内容で勝利！
ナビスコ大分遠征から中２日とはいえ、ジーコの目の前で下手な試合はできない。
２０年前の再現の５-０とはいかなかったけど、３－１の逆転勝利！
ジーコスピリットが染みついたベテランの下支えの上に、これから伝統を受け継ぐべき若手が躍動してくれた。
その象徴となったのが、ゴールを決めた遠藤、中村、大迫の３人。


チャンスに決めきれず、逆にサイドの隙を突かれ先制を許す嫌な展開を払しょくする同点弾を決めたのが、遠藤！
小笠原からの縦パスを受けると詰めてきた闘莉王をワンタッチで縦にかわすと、そのままドリブルで切れ込み左足を振り抜く得意なカタチでゴールを決めた！
切れのあるドリブル、抜群のボールキープ力、積極的なシュートでらしさを魅せる活躍☆

そして個人的に一番嬉しかったのが、６６分の中村の鹿島加入後初ゴール！
こぼれ球を拾った柴崎が推進力のあるドリブルでボールを運ぶと相手を引きつけ右足アウトで優しいスルーパス。
走り込んだ中村が楢崎との１対１で冷静にニアサイドに流し込み逆転！
鹿島加入後なかなか思うようなプレーができなかった中村だが、このゴールでふっきれることができるハズ。
事実、ゴール後の中村のプレーはドリブル、パスと躍動感のあるプレーでチャンスを演出していた。

ゴールでふっきれたのは、水曜のナビスコでゴールを決めた大迫も同じ。
『今日は大迫選手がハイレベルなプレーを見せていました。シュートも打てる、ボールをコントロールできる。そういうすばらしい選手がうちにはいませんでした。』
と敵将のストイコビッチ監督も脱帽モノの活躍ぶり。
闘莉王、増川、ダニルソンなどのフィジカル自慢を相手に、一歩も引かずに前線でボールを納めまくる。
積極的にシュートを放ち、何度も名古屋ゴールを脅かす。
ケガ前の充実したハイパフォーマンスが戻ってきたのが何より嬉しい。
９０＋４分には、そんな活躍が実を結んでバースディゴール♪
ゴール前にふわりと上がったクロスをＤＦを背負いながら吸いつく様なトラップで反転したところで勝負あり！
きっちり左足で決めた素晴らしい一撃で試合を締めくくった。

ほかにも、
抜群のテクニック、勘所を押さえたポジショニング、球際厳しい守備と、今季ハイパフォーマンスを続けている柴崎。
交代出場で守備を締め、１対１の対応も巧くなってきた山村。
最後に登場し、さすがの守備センスで逃げ切りに貢献した本田。
と、これからの鹿島を担う選手たちがきっちり仕事を果たしてくれての勝利はホント嬉しい。


消化試合となるナビスコ最終戦はこれまで出番が限られた若手が多く起用されるだろう。
鹿島の進化のために、さらなる若手の躍動、台頭を期待したい。
そして、中断期間後には、少しずつレギュラーのメンツも変わってくると思う。

タイトルを獲るために、チームを進化させていこう！
そのためには、この試合のように勝利のために全力尽くして戦うのみ！！
次の試合も絶対に勝つぞ！！！

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