ギアを上げろ!

前節に引き続き先制しながらも、勝ち点を落とすもったいない試合。

この試合では、新たな守備戦術は、空回り気味。
前節ハマりかけていたのは、相手のシステムによってマークが明確になったおかげだった。
4231の布陣でスペースに動いてくる磐田相手だと、人を捕まえるのか、スペースを潰すのかが中途半端に。

せっかくラインを高くコンパクトにしてプレッシングかけても、相手を追い込むことができずに、ボールを良い形で奪えない。
そればかりか、人もスペースも潰せず、相手にチャンスを与えてしまう場面も。
良い形で奪えないので、相手の守備陣形が整った状態で攻める場面が多く、チャンスも限られてしまう。
シュート数は20対10と圧倒しているが、決定機数、内容としてはそこまでの差はみられなかった。

それでも、65分に、ダヴィの力強い突進から先制。
自陣から相手をなぎ倒して前進し、その勢いのまま大迫とのワンツーを受け、相手DFをかわしてシュート!
圧倒的個人技によるダヴィらしいゴリゴリの得点。

しかし、この貴重な先制点を生かせないのが、残念ながら今の鹿島。
先制点で勢いに乗ってたたみかけるでもなく、磐田の反撃をいなしてカウンターを狙うでもない。
チーム全員の意識を共有した試合運びができない。
だから、守りの意識を高めるべきときに、チームとしても守り切れない。
その結果、78分に、要注意のスーパーサブ金園にファーストプレーで同点弾を許してしまう残念な展開に。

追いつかれた後も、逆転を狙うためにチーム全体でギアを上げられることもなく。
勝利の流れを創れずに、そのまま1-1のドロー。


前節同様、追加点の決定的チャンスを決めていれば。。。
と言うこともできるが、根本的にチームとしてのパフォーマンスをもっと上げていかないと、上位には絡めない。
まずは、連戦続きで練習を積めなかった新たな守備戦術について、中断期間で機能性を向上させる必要がある。
どういう風に相手を追い込み、どこでボールを奪うのか!?
コンパクトにしている分、良い形でボールを奪えれば、そのまま勢いを持った攻撃につなげられる。
この戦術を自分たちのモノできれば、そこで初めて、タイトルが見えてくるハズ!

加えて、選手間の意思統一を進めて、かつて鹿島が備えていた試合運びの巧さを再び身に付けていきたい。
この試合では、ずっと同じようなペースで試合を進めていて、ギアを上げる瞬間が観られなかった。
チーム全体で点を獲りにいく、チーム全体で集中して守り抜く。
試合の流れを変えるスイッチを自分たちで入れていかないと。


この試合で前半戦が終わり、鹿島は勝点29の6位。
ホームでは8戦6勝2分の勝点20と上々だが、アウェイでは9戦2勝4敗3分の勝点9とイマイチ。
後半戦、常に安定した結果を得られるように、中断期間の準備が肝心。

『チームが変わってきている、意識の改善が見られるのは非常に良いことですので、継続して取り組んでいきたいと思います。もうひとつ、ハイテンポでやることが、特に年齢の高い選手ができているので、それを中堅の選手、若い選手もできるように、やらなければいけません。そこをもう少し改善していければと思います。つねに練習が試合に反映される、と選手には言い続けているので、練習するのみです。』
とセレーゾ監督も語っている。

ここから、タイトルに絡んで行けるか、ずるずると中位に沈むかは自分達次第。
ホーム9戦9勝勝点27、アウェイ8戦4勝2分2敗勝点14で、トータル勝点70!
前半戦獲りこぼした勝点を上積みすれば、念願のリーグタイトルが見えてくる。

後半戦もタフな戦いが続くが、全力で戦い抜いていこう!
一戦一戦しっかり勝ち点を積み上げていくぞ!!
次の試合は、絶対に勝つ!!!

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