タムタム弾で八木粉砕
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HiRO
2007年05月19日 12:30 visibility123
今季、2年目の壁に直面しとるとはいえ、昨季は散々苦しめられた八木。
八木に限らず、昨季はとにかく左投手を苦手にしとって左ばっかりぶつけられとったねぇ。
その昨季との違いは、多村、小久保という右の大砲の加入。そして、ズレータが抜けたもののアダムとブキャナンが加入。個々の力量でみりゃ、現時点ではこの2人よりズレータのほうが1枚上かもしれんけど、それでもズレータ1人を打ちとりゃ終わり、ではなくて、一発を警戒せねばならん打者が2人いるほうが相手投手は嫌だろう。打線の厚みがグッと違う。
その大砲が並ぶ右打者の間に、三冠王信彦がいて、打撃職人大村、新井コーチに出逢いその才能を開花させつつある本多、そして柴原といった左打者が打線を構成する。
そのなかにあっても、特に新加入の3番多村とお帰り5番小久保の存在は大きい。
このゲームでは、その昨季散々にやられた八木を、多村がものの見事に粉砕した。
初回、レフトスタンドへの先制の5号2ラン。ライナー性の当たり。そして、圧巻は2本目。3回にライトスタンドへの6号2ラン。外一杯の真っ直ぐを、あの広い福岡ドームのライトスタンドへ放り込む。これを打てる右打者は井口と多村くらいしかいまい。これには打たれた八木もあんぐり。いずれも初球だった。
多村がたったの2球で4点を叩きだし、その直後にはアダムの5号ソロも飛びだして、序盤で5点のリード。
その後の4イニングを散発3安打に抑えられているだけに、本当に大きな一発攻勢。昨年のHawksだと、信彦とズレータが打てなけりゃ点が入る気配すら無かったけんね。
アダムは、この日ライトの守備でも魅せた。2度のファインプレー。球際に強い。
5点のリードをもらった渚。この日は、まずまずの出来。
5回に2連打と四球で2死満塁のピンチ。ここで暴投王の本領発揮と思われたが、力んで叩きつけられたボールが、フェンスで跳ね返って真っ直ぐ田上に戻ってきたっため、飛びだしたランナーを挟殺する、というラッキーな展開もあり、6回までは無失点。
球数も多くなく、このまま完投ペースかと思われた7回、クリーンアップを退け2死をとったところで、突然渚の別の顔が現れる。下位に向かう打順だというのに、突如2連続四球を与え、ストライクを欲しがったところを2連打で2失点。この4人に対しての投球はガラリと変わって、まるで、なかなか勝てないルーキーピッチャーのよう。
なんで、渚ほどの球威と絶対的な決め球を持ち、プロでもそこそこのキャリアを積んだ投手が、毎度毎度こうなるのか。やっぱり本人のメンタルなコントロールに難ありと考えざるを得ない。
この後は星野順治が好救援。8回には篠原、そして8回1死から馬原を投入するという、ある意味、渚の情けなさを叱咤激励するかのような固い投手リレー。
これで、Hawksは昨季苦い想いをさせられたFightersに8連勝。ダルビッシュや八木から勝っているだけにこれは大きい。ダルビッシュにしても、八木にしても、序盤の立ち上がりを攻め、以降は抑えられているのだが、その立ち上がりのチャンスをキッチリ点に結びつけられているところが昨年との大きな違いだろう。
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