ファール、ファール、11球

  • HiRO
    2006年08月14日 03:02 visibility84

(ORIX)Buffaloes 2 - 5 Hawks

実に見応えのある対決だった。
2-1と1点ビハインド迎えた7回、2死から、大村、宗則の連続ヒット。2死1、3塁で3番はDH田上。
今日はこの場面が勝負を分けたといっていい。


先発はHawks寺原と(ORIX)Buffaloesはルーキー中山。

Hawksは初回、ヒットで出塁した大村を2塁まで進めるも1本が出ず。
3回には2ベースを打った山崎を3塁まで進めるも、同じく後1本が出ないまま中山の前に無得点。

一方の寺原もヒットは許すも出来は悪くない。
だが、4回に2ベースの塩崎を2塁において谷のタイムリーで先制点を許すと、5回にも2ベースの村松を続く水口のライト前でホームに帰してしまう。

5回を投げ2失点、というところで6回から寺原は吉武にマウンドを譲る。
この久々の登板となる吉武がいい。
6回を簡単に3人で終えると、その裏のHawksの攻撃。
先頭田上がセンター右へのヒットで出塁。信彦倒れ、ズレータがフィールドシートにワンバウンドで飛び込むライトへのエンタイトル2ベース。1死2、3塁で迎えたカブレラの打球はセンターへ抜けようかという当たり。これをショート後藤が追いつき遊ゴロとなるも、この間にランナーは進塁し1点を返す。

7回も吉武が簡単に3人で抑えた、その裏。
(ORIX)Buffaloesベンチは中山から加藤に繋ぎ、逃げ切りを図る。
その加藤に、仲澤の代打本多、山崎の代打本間がポンポンッと簡単に打ち取られ2死となってから、好調大村のライト前ヒット。続く宗則もライト前ヒットで続き、2死1、3塁となって、打席には3番DHに入る田上。
冒頭の場面である。

その初球をファール。2球目、空振りの間に宗則は2塁へスチール。2死2、3塁。3球目、インコースの真っ直ぐをファールにして2ストライク。この追い込まれてからの田上の粘りが特筆ものだった。
4球目は外に外れるストレートでカウント2-1。ここまで全てストレート。
加藤の決め球、ナックルがいつ来るかと思った5球目、外にナックル。これをかろうじてカット。
6球目、ストレートがインハイの頭付近に。身を捩ってよける。
カウントは2-2。
7球目は外へのナックル。これもカット。決め球ナックルを何とかカット出来ている。
8球目、9球目とアウトハイへのストレートが続くも、これも全てファール。
10球目。低め一杯に落ちるナックル。これにもついていく。カット。

ここまで、田上はストレートをカットし、このナックルもかろうじてカットで凌いでいる。だが、このまま加藤が根負けしなければ前に飛びそうもないのも事実。

11球目。投げる前に一度マウンドを外す加藤。
この勝負、根負けしたのは加藤だった。
捕手の日高はアウトコースに構えていたが、加藤の11球目は魅入られたように甘く真ん中に入ってきた。これを綺麗にライナー性の打球でセンター前へ弾き返す。

大村が還り同点。さらに宗則もホームへ。逆転!
貴重な田上の逆転2点タイムリー!
1塁へ駆け込みながら拳を握って雄叫びをあげる田上!

いい勝負を魅せて貰った!


逆転後の8回のマウンドには、今や頼もしいセットアッパー藤岡好明。この回をあっさりと危なげなく3人で斬ると、その裏。
ズレータ、カブレラに連打が出て、辻の1ゴロでランナーが入れ替わり、本多が四球、1死満塁。
的場は3球三振。(客観的に観とっても、ホントに全く打てそうにないスイング、的場...orz...同じ条件下で練習しとったら絶対オレのほうが打てる!)
2死満塁となって、この日既に3安打の好調大村。
その3球目、ゴロでセカンド横を抜けるセンター前ヒット。2者がホームへ生還しダメ押し!

こうなれば、当然、9回は馬原。
危なげなく3人で斬ってゲームセット。

吉武、藤岡の完璧なセットアップも素晴らしい。
序盤に点を獲っていれば、寺原に勝ち星もついたのだが仕方ない。先に点をやった寺原にも責任がないわけではない。でも、ちょっとツイてない。

だが、今日のハイライトは何と言っても、7回の田上、加藤の対決だろう。
ファール、ファール。決め球ナックルを全てファールにし、11球目を見事に一気に逆転のタイムリー。
相変わらず、お立ち台に慣れてない雰囲気も微笑ましい。

Hawksに来て良かったね♪

さ、これで、4連勝。そして、王監督離脱以来、16勝8敗。見事に2勝1敗ペース。

それにしてもLionsが負けない。明日も勝つぞ。 

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