
∞の交通事故
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和(ナギ)
2008年05月23日 12:45 visibility247
朝・・・。
園バスの停留所までの短い道のりで、大きくて、フチは黒くてまっ白いちょうちょがヒラヒラ飛んでいた。
「見て見て、蝶だよ。」
「ほんとだぁ」
蝶は、道路に飛び出していき・・・
車とぶつかった。
車が通り過ぎた後・・・車の下の位置からはい出してきたかのようだったが・・・力尽きて、ぱたりと落ちた。
「上に飛べばよたったのにねぇ」
「・・・そうだねぇ」
人間、車、バイクのリアル事故は見たことあるけれど、
動物の事故は、初めてだった。
息子は、何を感じただろうか。
ず〜〜〜〜〜〜〜っと昔に、ダンナがQOOのオマケを持って帰ってきた。
笛。
7つ揃えると、ハーモニカみたいになるやつ。
私をびっくりさせようとしたのか、カバンからごそごそととりだし、そっと吹いた。
ド〜
なんでわかるの?
バカにしとんのか!?
その笛が「ド〜」って言ったじゃん!
「プ〜」としか、聞こえないよ!
???
話を突き詰めてみると・・・。
学校のチャイム「キンコンカンコン」は
「ラファソド ドソラファ」と聞こえないものらしい。
デパートの呼び出し音「ピンポンパンポン」は
「ドミソド」と聞こえないものらしい。
救急車は「シ〜ソ〜シ〜ソ〜ジ〜ゾ〜ジ〜ゾ〜ラ〜バ〜ラ〜バ〜」とは聞こえないらしい。
↑ドップラー効果のつもり
おんなじ物を聞いているのに、違うように聞こえていたなんて!!
ピアノの音とか、どういう風に聞こえてるわけ?
ジャ〜ン、とか、ド〜ンとかかなぁ。
音が出してる声がわらからないのに、なんでバイオリンとか弾けるの?
だから、弾けないって。
音の高さとかなんじゃないの?
いまいち納得いかなかったけれど。
おんなじものを聞いているのに、違うように聞こえる。
じゃぁ、おんなじものを見て、違うように見えるのかもしれない。
朝見たちょうちょは、息子の目にはどう映っていたのかな。
黒いフチの白い蝶じゃなかったのかもしれない。
ぶつかった車は、白じゃなかったかもしれない。
ひょっとしたら、ぶつかった瞬間、私には見えない何かが見えたのかもしれない。
何も見なかったのかもしれない。
フットサルもサッカーも同じかな。
みんな、同じフィールドにいて同じものを見ても、違うように見えているんだろうな。
バスを見送った帰り・・・。
蝶はすでに朽ちていた。
人間の死と、蝶の死・・・。
文化も感情も脳の進化もしがらみも記憶も・・・ずいぶんと違うんだなぁ。
と、ちょっとだけ中国大地震と比べながら、不思議な感覚に包まれながら帰りました。
感覚おかしいですね。
感情欠落。
まだ、熱に浮かされているかもしれない。
・・・。
熱測ったら・・・34.5度。
あまりに、熱がなさすぎる感覚でした(><)
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- 事務局に通報しました。
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