託すということ

本日、なんとなしにイライラしてます。
こういう日も、月に2回や3回はあるさぁ。
ってことで、ちょっと語気が強かったり、カチンとくることがあるかもしれません。
ごめんなさい。



私は考えるよりも体が、声が、出るタイプらしい。

30才を1ヶ月後に控えた、29才の時に、大道芸を見ていた時のこと。
大道芸人さんは、お手伝いをしてくれそうな男の人に「おにいさん!」と声をかけて、
自分ワールドに引き込んでいた。
小学校高学年の子供がいる、50才前後の男性にも「おにいさん!」


クライマックスの大技、長剣をつかって、綱渡りを始めようとした、その時。
向こうから、ちっちゃな女の子がトコトコ歩いてきた。

人垣の向こうに、お母さんらしき人の心配そうな顔が見えた。

気が付いたら、確保(笑) してた。その小さな女の子を。
で、自分の息子の横に座らせた。

その時、大道芸人さんに言われたこの一言。


ありがとうございます、おかあさん。

50才前後のあの男性が「おにいさん」で、29才の自分が「おかあさん」?


このショック、伝わるでしょうかねぇ・・・。



こんな感じで、自分の子もよその子も関係なく、「あぶない!」と思った時には、動いてしまう。
息子にとったら、「公平」じゃない親かもしれないなぁ。


先日も、幼稚園でいたずらしている子を見て、
「こら!さっき先生に注意されたばかりだろっ!」と怒鳴ったら、よその子だった・・・とか(笑)


息子がおハシを投げて先生に怒られた日の帰る道すがら、
「なぜ、おハシを投げたらいけないのか」を延々30分考えさせる。

それでも
「先生が怒ったから、(やったら)いけないの!」という回答を聞いた時は、
4才児ってこんなもんか、と思いつつ、ちょっとショックたっだ。


本日も、駐車場に折れたポストコーンがあって、
そこに頭を突っ込もうとしていた3才の女の子に、「危ない」と叫んだ。

「顔、傷ついちゃうかもしれないでしょ?」

という、叫んだ理由も聞いてくれず、女の子は母親のところに逃げていった(笑)
しばらく、私のところには近づいてくれなくなった(笑)


でも、注意された後、

「怖いオバチャンに注意されちゃったねぇ」でも、
「お姉さんの言う通りだよ」でも、
親がフォローすればいいだけの話。

前者のフォローのし方なら、その人の人間性の低さを見て軽蔑するけどね。

確実に、ママ軍団からは煙たがられるタイプですね、私。





息子は、私に似ず、優しい子だ。
世話好きと言うか・・・おせっかいだ(笑)

3才の女の子が自転車に乗っている、その背中を押してあげる4才の息子。
右手で優しく。
左手は、体全体に添えるように。


2才の女の子が三輪車に乗っている、その背中を押してあげた、その3才の女の子。
右手で優しく。
左手は・・・。

まさしく、息子にしてもらっていたのと同じように。



伝わってく、ってこういうことだ。
残っていく、ってこいうことだ。



子どもを産んだ女性が偉いわけじゃない。
子どもがいることが偉いわけじゃない。


知識でも、技術でも、優しさや思いやりでも、
次に残していくことが、大切なんだ。


年齢も関係ない。
大人だって、子どもから受け継ぐことがある。


意思を持って、伝えていく、残していく。
次に託すって、こういうことじゃないんですかねぇ。
人間が人間らしくある、使命みたいなものじゃないですかねぇ。


子どもがいるとかいないとか、関係ねぇ。
子どもがいるからって、偉そうな顔すんなっ。
一人前の顔すんなっ。
大奥じゃないんだから。

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