騒動に関する見解

  • DIME
    2011年11月12日 11:42 visibility824
まず、最初に言って置かなければならない事があります。
巨人軍にとって必要な人間を一人選べといわれればそれは清武氏。
原監督がいなくても巨人は成立するし、坂本が阿部がいなくても巨人は巨人。
巨人を巨人たらしめているのは現場ではない。
巨人軍の未来において絶対に守らなければならない人材は清武氏であり
彼に反発があるとすれば、監督であろうが選手であろうがそちらを切らなければならない。
選手も監督も替えがきく。ところが現在の日本においてほんとうの意味でのGMを努められる人材は極端に少ない事も理由にあげられる。
ただ、なによりも、戦略を描き未来を見据え方針を決める人材こそが会社の価値を決める。

それを踏まえた上で、今回のことにおいては、清武氏を支持することはできない。
しっかり筋を通してきた人だから、1ファンも筋を通さないといけない。
今回の件は筋が通っていない、だから支持できない。
桃井氏が言っているとおり、コンプライアンス上問題があるのは清武氏側の行動だ。最終的な決定権は株主にあるのが株式会社。株式保持の正確なところは不明だが子会社である以上親会社が意思決定機関を支配しているのは確実。
先にも書いたが、これは社内の問題であり外部からの声に頼っていいものではない
万が一にでも外部の声によって内部が変わってしまったらそれは悪しき前例を残すことになる。
その悪しき前例が残ることのほうが、個人商店化してしまうことよりも巨人にとってはマイナスだと言わざるを得ない。チームは衆愚で動かしてはならない。

主張は正しい、考えも正しい、でも清武氏を支持することはできない。
本件においてファンの立場として言うべきは「どうでもいい」でしかない。それ以上の事を言ってはいけない。


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それを踏まえた上で、もし報道の通りだとしたら、現状に対する認識を間違っていると言わざるを得ない。
前回も書いたとおり、今シーズンの巨人は得失点差マージンは最大である。昨年の場合は、得失点マージンは100点の阪神につぐ94点、優勝したら中日は18点、この3チームで三つ巴となっており、最終的なゲーム差は2。
この状況に対して、編成と現場のどちらかに優勝を逸した原因を求めるとすれば、私なら現場を選ぶだろう。
実際巨人ファンとして2007年までとそれ以降のチームを見てればわかるはずだ。はっきり言えば原監督が迷走している。2軍の選手の活かし方にしてもそれは明らかだだ。このあたりは舎人さんとかがよく認識していらっしゃるだろうと思う。

もし2年連続のV逸の原因を編成側に求めているのだとすれば、正直事実認識を誤っていると言わざるを得ない。
確かに外国人選手の獲得に失敗しているかもしれない、補強にも消極的であったかもしれない。それでもその失敗を織り込んでも得失点マージンはトータルでリーグ最多かほぼ最多に近い数字になっている。それは失敗とは言えない。

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このような記事がでてくるとなると、巨人ファンとしては残念な事実を推察せざるをえない。
ずっと「変なことを言っている」と思っていた渡邉氏の発言の裏には原監督の希望があった可能性が高いということだ

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背景に原監督の編成への不信感…清武代表との間に深い溝
◇巨人・清武球団代表 渡辺球団会長批判
 表面上、今回の騒動は渡辺球団会長VS清武球団代表となっている。だが、その背景には原監督と清武代表の間に生じた深い溝がある。
 渡辺球団会長のコーチ人事に対する「俺に報告なしに勝手にコーチ人事をいじくっている」との発言があった4日。東京・銀座の読売新聞社では原監督による渡辺球団会長へのシーズン報告が行われた。同日を契機に、渡辺球団会長の主張は補強失敗などフロント批判に傾き、原監督を擁護するものになった。
 07年からリーグ3連覇を達成しながらも、昨年は外国人選手を中心とした補強に失敗してV逸。原監督は編成面への不信感を募らせた。指揮官は数年前から「僕と一緒に腹を切れるGMをつくってほしい」と申し入れていた。昨オフ、ついには渡辺球団会長もGM制導入に同意した。だが、原監督の主張はあくまでも「プロ野球経験のある」GM。役割分担が決まれば「現場の指揮に専念する」とも話したという。だが、今年6月に誕生した待望のGMに就任したのは清武代表。原監督の本意とは違った。今季も外国人選手の不振で2年連続V逸。指揮官の不満は限界に達した。
 第2次原政権がスタートした06年からしばらく、清武、原両氏は蜜月関係だった。原監督は著書「原点」で「求めるものが同じ――まさに同じ目的を持った人が、フロントにいたのだから」と記した。
 だが、来季に向けた体制づくりへ清武代表、原監督は桃井オーナー兼球団社長が間を取り持つまで意見のすり合わせができないほどになっていた。9月12日に来季の続投を要請された原監督だが、2カ月たった今もいまだ正式契約に至っていない。さらにコーチ陣についても5日から一切の契約が凍結しているのは、騒動と無縁ではない。(巨人担当キャップ・春川英樹)
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GM制度の導入やそこにプロ野球経験のある人をというトンチンカンな事を言っていたのは果たして原監督だったのか、断言はできない。ただ、もしそうだとすれば、原監督には非常に問題があると言わざるを得ない。
GMの価値の1つには「現場とは別の視点で考えられる」事があるのだから。

いますべきことは、どうも原監督を更迭することみたいだ、残念ながら。

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