珍しく「場面」に惹かれる。

  • DIME
    2008年10月20日 10:10 visibility81

多くの皆様にランキング押していただきありがとうございました。思っていたよりだいぶ上にいってしまってびっくりしました。多くの方に後押しを受けていただいたこと感謝します。
特に外部から見ている方は、ワンクッション必要で面倒であるにもかかわらず押していただいた事かと思います、お手数おかけいたしました。
今後はいままでどおりあんまりランキングのことは推したくないんで、読んでいただいている方のペースで適度によろしくお願いいたします。
過去ログ置き場で、長々と書いたのがぶっつり切れてしまって、しかもそこに何を書いていたかい出せなかったりすると、その場の思い付きを後から自分で振り返られるようにとのそもそもの存在意義が達成できないし、何より書かないのに飽きてきたので、更新戻らせていただきます。

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で、今日はちょっと主観的な話です。しかも他球団の件なのでファンの方には失礼な内容でもあろうかと思いますがご容赦ください。
昨日のセ・リーグのクライマックス・シリーズ第二戦で、非常に印象的な「ポイント」がありました。ご存知だろうと思いますが、私基本的にあんまり個別の場面に興味を惹かれることがほとんど無い人間なので久しぶりでした。これだけ印象的なのは後述する岩瀬の件のとき以来です。

投手継投ってものを考えるとき、「それがどんな場面であろうとも、勝負としてその選択には疑義が生じない」。それが継投でのひとつの理想形だと思ってます。
興行としてとか記録的にとかじゃなくて、勝負としてそれが正しい?ってとこには疑問は生じない。そこまで到達していれば、継投としては、中継ぎ整備という戦略的目標の達成としては合格。
だからこそ、昨年の日本シリーズの岩瀬への継投、あそこに現代野球のひとつの最高到達点を見る。

下柳からアッチソンへの交代、選手が拒否感を示す、球場からちょっとどよめきがあがる、解説者が疑問を発する。この場面で交代に疑問を感じる人がいる、いた、で私の中で終わってしまう。
一瞬違和感を感じ、遅れてもの凄い衝撃を受けた。
あそこで、疑問を感じる解説者にどよめくスタンドにためらう選手に、私は違和感を感じなかった。ここ最近の阪神で、自分がこんな事思ったことはなかったはずだ。
岩瀬の時はどよめこうとも疑問が呈されようとも、自分の感覚は揺るがなかった。あの継投は正しいと断言したまま墓までいける、それぐらい正しい。
それぐらいの正しさをいつの継投であってもずっと感じていた。それが阪神ではなかったか。
確かに中継ぎの起用としては疑問があるところは多数ある、特に勝ち試合用の中継ぎの過剰な起用は私としては間違いだと感じる、ここは私は世間よりまだ厳しい基準で考えてるからね。でもその「間違い」とこの「正しさ」はまた別のもの。
「その場面で起用するのか」ってことの正しさではなくて「継投をすること」そのものの正しさ、そこに疑問を感じないのが阪神の継投だったと思う。

その疑問が発生したことではない、これまでだって世間一般いろんなところから疑問が出た継投はあったはず。
それでも、そんな疑問が発生していたとしても、疑問は感じても正しくも感じている、それはけっして矛盾する感情ではない。
疑問が発生した状況ではなくて疑問が発生することに違和感を感じなかった状況。
どんな場面であろうとも、次に出てくる投手がより素晴らしいものなら、そんな状況は生まれない。そのような状況を産む時点は問題の終結であり端緒ではない。
中継ぎは、球数を経た先発より必ず優れている、どれだけ素晴らしい先発でも、どれだけ素晴らしい投球をしていても。
先発がどれだけ優れていても、それ以上の中継ぎをそろえていればそれは達成できる。中継ぎから先に整備していればそれはできる。
完全試合をしている投手に、送ることができる中継ぎ、それが継投の至極。

あの衝撃は、JFKをその代名詞とした阪神の誇る鉄壁の中継ぎ、その終わりを感じた衝撃だったんだろうか。
他球団の事ながら、監督が変わろうともあの強さは変わって欲しくない。
現代野球の進化のその先に向けて、間違いなく阪神は巨人より先を走っている、もちろん中日も。
野球界全体で一番遠くまで行っている姿は純粋に野球への興味を掻き立てられるものなんだから、なくなってほしくない、そしていつか巨人がそれを追い越したい、抜き去るならば失速することなく走っている先駆者を抜き去りたい。

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