大田泰示の件 追補
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DIME
2008年10月26日 20:59 visibility2364
時間が少し余ったんで、ちょっとだけ解説を。ほんとは南和彰の件を書きたかったんですけど、それはまた次で。
今日の報道ですか大田側の関係者(門馬監督)からもう一歩踏み込んだ発言が出たようで【報道その1】、それによって「態度が変わった」などという認識を持たれる方もいるでしょうが、それは違うだろうと思います。
最初から大多数の報道では「12球団OK」とはされてなかった、一部の報道機関、名前を挙げればスポーツニッポンって事になるんですが、ここだけがなぜか関係者の発言の一部だけを作為的に抜き取って何らかの都合があるのか恣意的に解釈して「12球団OK」と嘯いていた【報道その2】だけ。
後ろに記事を載せていますが、【報道その2】にあるスポニチが「12球団OK」の根拠とした発言は門間監督の「12球団フルゲート」とかいう言葉にあるようですが、「12球団OK」という意味でだした言葉ではないでしょう。
どういう言葉かと言えば、高野連対策だと思われます。高野連側は高校生が希望球団があることを発するのを極端に嫌って禁じていますので、今後のことを考えれば高校側としては、少なくとも「12球団OKじゃない」ってアピールはできれば避けたい、そういう意図が有っての発言でしょう。
同じ発言に関して、ニッカン【報道その3】や中日スポーツ【報道その4】が書いているような、「他球団に指名される可能性やリスクは認識している」というのが、より正確なニュアンスだと思います。中日スポーツウェルカムってのは前の「」文からは無理があるよ(笑)。
ところが、言葉を選んだにもかかわらず、「12球団OK」という報道が流され(まぁ他球団の観測気球だと思います)、それが消えるどころか、再度またその認識が示された【報道その5】、これはもはや何らかの対策をせいなければいけないだろう。
それを踏まえて、「もう一歩踏み込んだ発言をせざるを得ない」と判断したのが、最初の【報道その1】でしょう。
記事に関してはあえて報知のは避けときました、それ以外に中日スポーツでよい記事があったので末尾につけておきます。
彼が実際のところどう思っているのかは知りません、本当に12球団OKなのかもしれないし、指名された球団にはいるのかもしれない、それはわかりません。
ただここ最近の推移は、「希望球団が最初からあって、本人の気持ちはプロ志望届出す頃から何も変わっていない」、のだとしても何の不思議はない動きです。
変わっているのは憶測記事を書き続けている報道です。それは決して彼の力の及ぶところじゃないし、彼に何らかの責任や問題のあるところではない。
言ってないことを報道されて、既成事実化されてそうではないと打ち消したら、態度が変わったかのように言われてしまうんじゃ可哀想すぎます。
今のままだと、そんな事本人側から全く出た事もないのに「12球団OKと一度は言ったじゃないか」なんてことにされてしまうんじゃないかっていうのが危惧されますので、一応補足しておきます。
個人的には、大田の報道に関して言えば、はっきり言って最初からこうなるだろうと思ったとおりにしか推移していません。
固めた後に発表されて、それを知った他球団がどこか穴がないだろうか、自爆してくれないだろうかと、探りを入れ込んだけどうまくいってない、今のところはそんなもんじゃないですか。
巨人は他球団の動向を関知せず、最初の予定通り粛々と作業を進めるのが最善の選択肢です。ぎりぎりまで穴が見つからなければ、リスクを考えて他球団は引くだろうと思っています。
むしろ予想外といえるのは、ここまで踏み込んだ発言をすることの方が予想外でした、水面下で強く拒否をするだけで報道とかに出るほどの否定発言を重ねることはないだろうと思っていました。
だからむしろ、ここまで巨人志望は強かったとはなぁって今私は思っています、この見立てが間違ってないことを願うばかりです、外れて私が恥をかくのはどうでもいいんですが、有望な野手がとれないのはちょっとねえ。
ただ、今年は正直なところ、なんとなーく高校生右腕の年なような気がするんですよ、カンですけど。ドラフト時点で騒がれているかなんて結局のところ当てになりませんからね、今年ってなんとなーく後々振り返ると「あんな好投手がなぜ注目されてなかった」って言われる年のにおいがするんですよにおいが。甲斐とか伊藤とか。
ドラフトに関して一番ばからしいのはこの段階であぁだこぉだ言う事なんですよ、なるようにしかならないんですから。
一応クソまじめに解説しましたけど、この時点でスポニチの馬鹿騒ぎに乗せられて同列まで降りてきてしまっていて正直あまり気分良くありません(笑)。
この時期の報道、特に目玉の推測記事なんていちいち気にしていてもしょうがないです。もう一度言いますけど、なるようにしかなりません。
しっかし、スポーツニッポン様も偉いものですね、多くの人の歓心を得るためであれば若者1人の将来を狂わせようが風評をおとしめようが構わないほど、自分たちが世間に必要な存在だと思っているのでしょうか。
最初の記事はいいにしても、【記事その5】、はっきり言えばこういう記事を書ける人の人間性を疑いますよ。
こんな記事を書きさえしなければ、大田側は高校に迷惑をかけることになりかねない踏み込んだ発言をしなければならなくなるわけでもなかったでしょう。
明確に否定しにくい事情があるのがわかっておきながら、明確に否定しないでおいたのを良いことにさらに記事を書く、下劣に過ぎます。
これじゃあゴミ呼ばわりされても仕方ないです。おい空き缶、ゴミって「役に立たず、ない方がよいもの」って意味なんだって。
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【報道その1】
巨人?大田 志望球団以外なら進学も
30日のドラフトの目玉・東海大相模の大田泰示内野手(18)が、志望球団以外に指名された場合は東海大に進学する可能性が出てきたことが25日、分かった。同校野球部の門馬敬治監督(38)が明かした。志望届提出直後は12球団OKの姿勢を打ち出していた大田には、最大7球団近い1巡目指名の可能性もあった。ドラフトまであと4日。大田の決断が、各球団のドラフト戦略に大きな影響を及ぼすことになりそうだ。
大田はプロ志望届を提出した際の会見では12球団OKの姿勢を示していた。しかし、ドラフトまで1週間を切ったここにきて“条件付き”で東海大進学の可能性を打ち出した。この日、本人に代わって門馬監督は「彼には志望球団はある。志望球団の指名以外は進学の可能性も否定できない」と明言した。
大田は今夏北神奈川大会決勝で敗退後、一度は東海大進学を決断。進学の意志は固いとして、大半の球団は指名リストから外したが9月下旬になってソフトバンク・王最高顧問(当時監督)が「プロで通用するのにもったいない」と発言。小さい頃からプロの世界を目標にしてきた大田だけに、この言葉で思いを抑えられなくなった。悩んだ末に東海大、学校側に謝罪してプロ志望届を提出していた。
その後、大田は両親と進路について相談。当初は12球団OKの姿勢を打ち出したが、志望球団を明確にすることを決意した。その球団の一つが巨人である可能性は高い。広島・城南中2年時、原監督(当時評論家)に「野球教室」で指導を受けてから“原マニア”になり、進路先も原監督の母校である東海大相模を選択。「尊敬する人は(原)辰徳さん」と堂々と話している。
今ドラフトでは複数球団の重複指名が予想される中で、あえて示した「志望球団以外進学」の思いに各球団がどう対応するのか。30日。大田にとって運命のドラフトはすぐそこに迫っている。
[ 2008年10月26日 スポーツニッポン]
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【報道その2】
65発男・大田 一転プロ決意!全球団OK
高校通算65本塁打の超高校級スラッガー、東海大相模・大田泰示内野手(18)が15日、プロ志望届を提出し、12球団OKの姿勢を示した。東海大への進学希望から一転して締め切り当日になってのプロ志望表明。ドラフトが2週間後の30日に迫る中、ドラフト戦線が大きく揺れ動くことになった。なお、日本高野連と全日本大学野球連盟はこの日締め切られたプロ志望届の提出者は201人(高校94、大学107)だったと発表した。 【ドラフト特集】
心を1つに決めた大田は、硬い表情のまま胸の内を語った。神奈川・相模原市の合宿所。詰めかけた報道陣の多さに戸惑いながら、はっきりとプロ志望を表明した。
「進学して4年間待つのではなく、プロで今すぐチャレンジしたい思いが強くなった。やはりプロの方が華がある」
大田が最終的にプロ志望を決めたのは締め切り前日の14日だった。10日から広島・福山の実家に帰省。両親に進路について相談した。進学か、それともプロか。そして同行した門馬監督に「やっぱりプロのあこがれを追いたい」と強い意志を伝えた。
12球団がマークしていた逸材は、今夏の大会後に東海大への進学希望を打ち出し、8月8日の東海大野球部の練習会に参加。同29日には特別技能推薦での進学書類も提出し内定を受けた。その進学希望から心変わりしたのは9月下旬。ソフトバンク・王監督が高く評価しているのを知ってからだ。すぐさま門馬監督に「プロに興味がある」と相談。大田の両親からも「王さんが評価してくれるみたいだが」との問い合わせがあったという。“世界の王”の評価がきっかけだった。
一躍ドラフトの超目玉となった大田。目標とする選手は「辰徳さん(巨人・原監督)です。人間として尊敬している」と話したが、希望球団については「自分に球団を選べる権利はない」。門馬監督も「志望届を出せば指名される可能性は12球団フルゲート」と12球団OKを強調した。運命の日まであと2週間。今秋のドラフト戦線がにわかに活気づいてきた。
◆大田 泰示(おおた・たいし)1990年(平2)6月9日、広島県福山市生まれの18歳。城南中時代は松永ヤンキースに所属し、2年秋に県大会優勝。東海大相模では1年春からベンチ入り。今夏の北神奈川大会では、新記録となる5発を含め高校通算65本塁打をマーク。家族は両親、兄2人。1メートル88、90キロ。右投げ右打ち。
[ 2008年10月16日 スポーツニッポン]
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【報道その3】
東海大相模・大田 プロ志望届
東海大相模高グラウンドで練習を続けている大田は15日、同校合宿所で報道陣に「大学に進学する手続きもしていただきましたが、自分のわがままを聞いてもらって感謝しています」とプロ志望届を出した率直な思いを語った。東海大進学が内定しながら一転したことについては「今、プロでやった方がいいんじゃないかという気持ちが先行した」と話した。
大田は、今夏の北神奈川大会の決勝で慶応に敗れ甲子園出場を逃したあと、東海大相模・門馬監督らの勧めもあって、東海大に進学することを決断。8月8日に同大のセレクションに参加し、付属校の特別技能推薦枠での内定通知も9月終わりに受け取った。
その大田が「プロに行きたい」と、門馬監督にはっきりと伝えたのは10月初め。広島県福山市に帰郷して両親と相談。13日から福山市におもむいた門馬監督と両親をまじえて話し合い、プロ志望を最終的に固めたという。
和製ジーターにもなれるという逸材にはプロも大注目。この日のうちに門馬監督のもとにプロ球団スカウトから次々と連絡が入った。門馬監督は「意中の球団はあると思うが、志望届を出した時点で12球団フルゲートだということを大田と詰めていかないといけない」と、12球団ウエルカムの姿勢。大田も「自分に選べる権利はないんで、そういう気持ちで臨んでいます」と言うものの、東海大進学への道は残したまま。目標とする選手を聞かれ「辰徳さん」と言い切った大田は、運命の日を静かに待つ。
2008年10月16日 中日スポーツ
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【報道その4】
「65発」東海大相模大田一転プロ希望
日本高野連と全日本大学野球連盟は15日、プロ入りを希望する選手に義務付けた「プロ野球志望届」の提出を締め切り、同日までに201人(高校94人、大学107人=15日午後5時現在)の届け出があったと発表した。未提出者は30日のドラフト会議で指名を受けることができない。
高校では東海大への進学が内定していた東海大相模(神奈川)大田泰示内野手(3年)が、最終日に一転してプロ希望を表明。早くも6球団以上のスカウトから問い合わせが届いた。門馬敬治監督(38)は「志望届を出すということは12球団フルゲートになる」としながら、希望球団については「彼の中ではあって当然」と話した。その上で「進学する可能性もある」と、指名球団によってはプロ入り拒否する可能性を示した。
大田は「見ていてプレーがきれいな、華のある選手になりたい」。あこがれの選手には「辰徳さん。人間として尊敬しています」と同校OBの巨人原監督を挙げた。意中の球団以外に指名された場合は「その時になってみないと分からないけど、プロでやりたいという気持ちはある」と胸中を明かした。
大学では早大・上本、松本、東洋大・大野、近大・巽、亜大・岩本らが上位候補に挙がっている。
[2008年10月16日7時23分 ニッカンスポーツ]
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【報道その5】
王さんの言葉でプロ決心 指名待つ65発高校生
高校通算65本塁打を放った188センチ、90キロの大型遊撃手。神奈川・東海大相模高の大田泰示内野手は甲子園の出場経験こそないが、激戦区神奈川で夏の大会に3年連続で決勝に進み、主将の今夏は新記録の5本塁打をマークした。
東海大への進学を決めていた。しかし、プロ志望届を締め切りの15日に提出。大田の気持ちを動かしたのは、9月下旬に新聞で読んだソフトバンク・王貞治前監督の「大田は進学だろ? プロに入る力がないわけじゃないのに」との高い評価だったという。
「王さんのコメントを見て、プロでやりたいと思った。うれしかった」。門馬敬治監督や両親に相談し、14日にプロ志望の結論を出した。飛び抜けた選手不在といわれる今回のドラフト候補。大田の突然のプロ表明で、多くの球団が補強策を練り直すことになった。
「阪神の新井選手や広島の栗原選手のような好機に強い打者になり、ペナントを制覇したい」と、同じ内野手で右の強打者を目標に挙げる。
広島県出身ながら、尊敬する巨人・原辰徳監督の母校に進み、高校球界屈指のスラッガーへと成長した。「大学はまだ選択肢に残っている」と指名球団によっては進学の可能性も示唆しつつ、大田は運命の日を待つ。
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東海大相模・大田獲りに参戦へ 急転プロ入り表明、65発男
高校球界でナンバーワンのスラッガー、東海大相模・大田泰示遊撃手(18)がプロ志望届を締め切り日の15日に提出し、神奈川県相模原市の同校でプロ入りを表明した。高校通算65本塁打を放った同選手は系列の東海大に進学予定だったが、突然の方向転換。今月30日のドラフト会議では相思相愛とみられる巨人が1巡目指名に動くが、中日も188センチ、90キロの長距離砲をトップ指名候補にリストアップ。巨人に横やりを入れる可能性が出てきた。
ドラフト戦線から一度は消えた超大物が最後の最後に戻ってきた。高校ナンバーワン強打者の大田が希望していた東海大進学を突然、取りやめた。提出締め切り日に、今ドラフトでの指名を受けるために義務づけられているプロ志望届を神奈川県高野連に提出。しかし、この大ドンデン返しにも、中日はまったく驚いていなかった。
「ウチはリストから(大田を)外していなかったからね。最後の最後でプロ志望になるのは“想定内”のこと。ウチは1巡目候補を5、6人用意しているが、大田はその最有力」と中田スカウト部長が言い切った。これは巨人・原監督とのつながりが深い大田の強奪に向かうことを意味する。
大田が一時期、東海大進学を打ち出したのも、今回プロ入りに翻意したのも、巨人の影がある。東海大相模高は原監督の母校。広島県で育った大田は中学2年の時に、同監督の広島での野球教室に参加し、そのオーラに一目ぼれ、東海大相模高への進学を決めた。だから、原監督と大田は縁が深い。「彼のことは中学生時代から知っていた。(活躍を聞くと)順調にいってるみたいですね」と原監督は7月時にはコメントしていた。
巨人は春先までは大田のトップ指名方針だったが、成績不振が続いていたため、即戦力候補に切り替えざるを得なくなった。だからといって、将来の大砲・大田を他球団に渡すわけにはいかない。そこで巨人サイドは原監督の出身校である東海大に進ませ、4年後の獲得を目指すことで、大田サイドと話をまとめたという。ところが、その巨人は阪神との13ゲーム差をひっくり返してセ優勝。ドラフト1巡目を即戦力にこだわる必要がなくなった。
さらに、巨人が今ドラフトで獲得しなければならないホンダ・長野(ちょうの)久義外野手(23)を2巡目指名で獲れる見込みがついた。日大に所属していた2年前のドラフトで巨人入りを熱望したものの、強行指名された日本ハムを断って、社会人入り。強肩好守は光っても今季は打撃に粗さがあったため、他球団は1巡目では指名しそうにない。こうした情勢の変化が、大田のプロ入りを後押しした。仮に巨人以外の球団が交渉権を得たら、東海大に進学し、4年後のドラフトを待つこともちらつかせれば、他球団は獲得競争から降りるという計算があるもよう。中日が大田を指名する場合は、このリスクを乗り越えなければいけない。
中日は、地元岐阜城北高の快速右腕・伊藤、宮崎商の左腕・赤川、千葉経大付高の剛腕・斎藤ら高校生投手を中心に、1巡目候補がほかにもいる。ドラフトまでの2週間、じっくりと比較検討が行われる。
■大田泰示(おおた・たいし) 1990(平成2)年6月9日、広島県三次市生まれの18歳。188センチ、90キロ、右投げ右打ち。同福山市の川口小1年から5年までソフトボールをしており、当時は遊撃手と投手。野球は小学校6年からで、広島・城南中時代は軟式の「松永ヤンキース」に所属。東海大相模進学後は1年春からベンチ入りし、その年の秋から4番・三塁手。今春から遊撃手に転じて、投手も兼任。高校通算65本塁打。遠投110メートル、50メートル走は5秒8。父・幹裕さん(49)は広島・三次高で投手。
2008年10月16日 中日スポーツ
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