巨人現有戦力評価 2009 Ver.1 外野手編
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DIME
2009年04月03日 00:53 visibility308
開幕直前になってしまいましたけど、一応整理の為に書いておきます。
こちらも参考にしてください。
http://baseballsns.jp/member/437/diary/85479/
去年の内野手編はこちらです。
巨人現有戦力評価 2009 Ver.1 外野手編
http://baseballsns.jp/member/437/diary/37626/
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■外野手■
○右打:4名
・加治前竜一 (24)
・矢野謙次 (29)
・谷佳知 (36)
・(外)ラミレス (35)
○左打:8名
・(R)橋本到 (19)
・田中大二郎 (20)
・隠善智也 (25)
・松本哲也 (25)
・亀井義行 (27)
・工藤隆人 (28)
・鈴木尚広(両) (31)
・高橋由伸 (34)
●異動
離脱
・梅田浩 (26)
・清水隆行 (36)
加入
・橋本到
・工藤隆人
右打ち4って。4って。
うち35以上2人って、1人は怪我で長期離脱中って。
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●レギュラー
・(高橋由伸)
・ラミレス
●準レギュラー
・鈴木尚広
・谷佳知
・亀井義行 (甘く見て)
●控え
・(矢野謙次)
・松本哲也
・工藤隆人
-----------ここまで6名-------------
●1軍半
・加治前竜一
・隠善智也
・田中大二郎
●2軍
・(R)橋本到
世間とのずれを大きく感じるところは、高橋由伸と亀井義行の評価でしょうか。
まず高橋由伸ですが、私去年がそう悪かったとは思っていないのですよね。以下の記述に関して詳しいデータの数値はプロ野球データリーグ(外部リンク)にて確認いただければと思います、いつもなら書くんですけど今年は時間がないので自力で補完してください。
でも最近はこうやって丸投げできるだけ市民権が得られたなぁと思いますよ、楽でいいや。ちょっと前にはBABIPとは何か、から日記書いてたはずなんですが。
さて、去年の高橋由伸はたとえば巨人野手で200打席以上たった選手の中では突出してBABIPが悪い、リーグ平均と比べてもだいぶ低いです。私はBABIPある程度「運」が作用している部分をあらわしている指標と解釈していますので、つまり去年の高橋由伸の数字はこの部分で補正が必要。
本来の高橋由伸はBABIPが高いところで安定しやすいタイプの打者である可能性がある選手の1人だとも考えているので、BABIPで表現されている「運」は相当悪い方向にぶれてたと思ってます。
で、ここが問題なんですが、打席/XRや打席/RCで見たときに、そのBABIPも悪くて怪我もしていて調子の悪かった高橋由伸はリーグ平均を超えてる(当然XR+やRC+ではプラス評価)。谷佳知も亀井義行も去年の数字でさえ「打席/&&」は高橋以下です。
この数字を踏まえれば、世間の高橋由伸に対する酷評、みたいなのは理解できないものである、と私は判断せざるを得ません。去年の高橋は非常に悪かった、でも非常に悪い高橋はそれでも亀井や谷より上だった、悪いときでさえそうであった選手をなぜ酷評するのか理解に苦しみます。
ちなみに何でそんな評価が出来るかかというと、打率だけで見ると高橋が悪いかのように見えるからです。わざわざXRやRCを持ち出さなくても、OPSで見れば3人の中で一番いいのは高橋、せめて打率をOPSに代える、ぐらいのことだけでもしていれば誤解せずに済むんですけど。
どんだけ指標を紹介していようが、血肉になっていないってことですよ、表面だけ出塁率だのOPSだの語る記者やOBも増えてきましたけど、置き換えてるだけで頭の中が打率ベースのところを変えられていません。打率で考えた後に理由付けに出塁率つかっても意味ないですよ。
その頭で慣れてる人は、最初っから打率なんかみない。それぐらいの荒療治が必要ですよ。意外と無意識のところにまで打率の基礎はしみついてる。意識して追い出さないと追い出せません。
去年の高橋についてもうひとつ付け加えておくとすれば、四死球が選べています、これが高橋に関して私の評価が下がっていないもうひとつの理由です。
2007年に高橋はそれまで以上にすばらしい成績を残しました。じゃあ07年にどこが変わったかというと四死球に尽きるといっていい。長打率も打率もあれぐらいの数字を出したシーズンはある、600打席前後たった(=離脱しなかった)シーズンもある。でもIsoDがずーっと0.060前後だったのが一気に0.100弱まであげてきた、数字上の違いはここに尽きます。
そして2008年の高橋はちゃんと四死球選べているんですね、さすがに07年よりは落ちましたがそれでも06年以前よりはだいぶ高い。
今年に関しても四死球ちゃんと選べれば大丈夫だと思っています、逆にこれが元に戻るようだと苦しい。
以上から、2008年シーズンの結果から高橋由伸の評価を下げる理由が見つけられないってのが私の考えです。だって怪我してる彼のSTATSさえ超えられなかった選手を優先する理由は全くないでしょう?
怪我からちゃんと復帰すればレギュラーに固定。
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で、半分語っちゃったんですけど、亀井義行。
去年の現有戦力評価に一昨年までの数字を出しているので参考にしていただきたいのですが、私は去年の亀井は大きく羽化したと評価しています。
XRやRCで見たときに、平均より若干マイナスぐらいの数字を出したわけですから、OPSで.400にもいたってないシーズンとかが普通だった選手からは格段の進歩です。
「1軍では全く使えなかった」レベルから「1軍の控え選手としては使える」レベルに大きくジャンプアップしたと高く評価しています。
以上が世間とのずれです。私は亀井は大きく成長したと評価しています。でもそれは相対的な伸びの問題であって、どの地点からどの地点にまで飛び上がったのかっていうところに世間とのものすごい乖離を感じます。絶対的な評価で言えば「彼は控え選手の水準に達している可能性が高いことを証明した」だけです。
開幕直後にいい場面で何度か打ちましたから非常に印象には残っていますが、その後長く打てなかったこともあり、数字で言えば亀井は「平均以下」なんですよ。センターならともかく、ライトでその打撃成績でレギュラーの可能性があるわけがないでしょう。
だから亀井はあくまで、高橋由伸が戻るまでの控え選手であり、高橋が怪我しているからこそ順当に控え選手がその穴を埋めているに過ぎません。
現時点では離脱者も少ないですし、主軸の仕上がりが早いですので、打線全体で見たときの得点生産能力に余裕がありますから、開いてる穴で若手を試す余裕があります、去年の坂本勇人のように。
ですから、勝敗だけを考えた最良の駒は谷佳知のほうだと思いますが、「遊び」を入れる余裕があるので今は亀井です。
亀井1番、鈴木2番ってのも、いろいろ意図があるのでしょうが、これも理由の1つでしょうね。高橋1番、鈴木2番なら誰も変とは言わないでしょ。
まぁ、もう一伸び成長してくれるかもしれませんからね。そうだとすればこのままレギュラーに収まるのかもしれませんけれど。
でも私は鬼じゃありませんから(笑)。
去年「2軍レベルに無い」事と、「1軍のレベルである」事との間の絶望的なまでの谷間をようやく飛び越えてきた選手に、翌年今度はレギュラーにのぼり詰めろなんて、無茶なこといいませんよ、世間様みたいに。
去年と同じぐらいの数字を残してください、まったく使えないような成績はもうごめんです。控え選手として十分な成績を残せる、控えとしては十分に計算できる、上の奥歯に物が挟まったような評価を「控え選手の水準にあることを証明した」といえるようにしてもらいたい。
これでも十分、高い期待をしていると思うんですけどね。
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ラミレス。一蓮托生。
怪我したら終わり。同小笠原、同阿部。
鈴木尚広。去年の数字を出してくれればもはやあなたはセンターとしては十分すぎます。まぁ難しいだろうなとは思いますけれど。せめてリーグ平均。
オープン戦見てると四球選べてるような気がするのがものすごい気になるところなんですけど、ちょっと数字がわからないので印象だけなんですが。赤星並のIsoDが出せたら長打率.400で良いんですけど。
谷佳知。かかる比重は今年一番大きそう。外野手全体が崩壊するか否かはたぶん谷佳知で決まります。だって、ラミレスが消えたら谷、高橋が遅れたら谷、亀井がダメなら谷、鈴木が怪我したら谷…あ〜頭痛い。
去年の戦力評価では懸念材料として彼の長打率をあげていたのですが、.430でした、ぎりぎり合格点といったところでしょう、パークファクターに助けられていたきらいはありますが、別に本拠地代えた訳じゃないんで、今年もそのPFの影響は基本的にあるわけですから、オープン戦でもドームで打ってましたし。
矢野謙次。お願い、帰ってきて。怪我は不可抗力だから責めはしないけれど、薄い薄い言っていた去年よりもっと薄くなったのは明らかに矢野が足りないからです。(もうひとつは長野じゃなくて橋本だから、良し悪しの問題じゃなく使えるまでの期間が違う)。
無理はしないでいいです、万全になってから戻ってきてください。でも戻ってきた節にはせめて1軍半レベルの中ではひとつ抜けてるぐらいの結果は出してくれないと、チームが成立しないかもしれない。
後退だけはしないで、無茶言うけどパーソナルベストは達して。去年がなかったぶん、ちょっとがんばってジャンプアップを。
松本哲也。名指しはせずとも酷評してきたような気がするんですけど、高く評価しています。工藤を追い落としたんですから。
これは亀井と一緒ですが、まるでレギュラー候補であるかのように語られてるきらいがあったのでキツイ評価になってしまっていたのですが、彼のこれまでの結果からすればまずは「控え選手として使えるかもしれない」ぐらいのところまで到達しただけで十分すぎるほどすばらしい結果といえるわけで。
去年の2軍成績が非常に悪かったことを考えると、オープン戦で曲がりなりにも「打撃が全くダメだから使い勝手が悪すぎる」と評価されなかっただけで打撃は良くがんばったと思います。
あくまで彼の到達点は、「控え」の「候補」ですけど、すばらしいジャンプアップだと思います。このオープン戦で最もすばらしい結果を残した若手選手です。
加治前竜一。矢野を除けば右3人だからなぁ、内野でも右打ち多くはないから、小田嶋と大道が落ちたら残るしかないよなぁ。
無理させてるのはわかります。1軍で全く結果が残らなくても文句は言いません。だって2軍で並だもの、1軍で使えるには普通にはもう2ステップぐらい必要。
ルーキーイヤーに「2軍で並」だったのでも十分合格点なのに、チームの編成上1軍に組み込まざるを得なかったのはある意味申し訳ないぐらい。いい糧にしてください。
工藤隆人。高く評価しているんですよ、個人的には。経験つませるという意図もあって松本になったのだろうと思いますけれど、実際のところ彼が1軍で十分な役割を果たせるとは(守備固めだけに限ったとしても)思っていません。確実に必要になると思います。
田中大二郎。2軍でOPS.900以上、できれば1.000越え。
もう3年目だからね、甘く見るのも終わり。2軍は抜けなさいな、1軍では使えなくていいけれど(2軍を抜けても1軍で使えるまでには大きな差があるから)。
死球で怪我しないように。出塁率を上げるためだとしても、怪我のリスクはさすがに四死球とでは割に合わないよ。もっと正攻法で出塁率あげていってほしい。
まぁでもここまで2年間は非常に順調だった、期待以上はなかったけれど、合格点はちゃんと続けてきた。すばらしい。
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薄い、薄い、薄い、薄い。
泣きたくなってきた、薄い。今年の問題点それです。解決策、運が良くなる事です。誰か祈祷師呼んで。
ラミレスの鉄人度にかけるしかないだなんて・・・なんて綱渡り。
- 事務局に通報しました。
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